5. バッシング
主人公が嫌い。陰湿なバッシングは許容されるべきではない。ただし、流れに棹差す生き方を否定するつもりもない。だが、この主人公はあまりに生きるのが下手すぎる。自分を拒む社会を拒絶したい反面、その内部に留まる限りそれと関わらずにはいろいろなものが成り立たないという現実。そしてそれに対する煩悶。それらをすべて放棄して逃げる主人公は、どのような大義名分を持っていても、この先も自己正当化を繰り返す永遠の逃亡者でしかない、ということに気づかないのだろうか。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-05-26 16:32:42)(良:1票) |