1. パール・ハーバー
う~ん・・・ 「何かと政治は結び付けるな」とは、最近よく出てくる問題ですが。 この映画、峻烈な批評が多いので身構えて観ましたが・・・。 なるほど。観終わってみれば、普通に良く出来た娯楽映画でした。 パールハーバーでの戦闘は映画館で見たかったなと思えるほどダイナミックで面白かったし、 ストーリーや演出も、観客を楽しませたいという思いが第一にある作りで、 罵詈雑言を浴びせるほどではありませんでした。 ――まず、この作品はドキュメンタリー作品ではありませんので、 史実どうりかとか、偏向がないかとかを、あげつらうのは気の毒だと思います。 この映画を観て、日本人として感情的になってしまう気持ちは分かりますが、 だからといって、戦争を知ったようなコメントは慎んで欲しいものです。 今を生きる人たちが、過去の真実を知ることは、 現代の真実を知るより困難なことです。 その中で、与えられた情報を信じ込み、 歴史が我が物の手中にあるかのような発言は危険だと思います。 批判というのは、ヒトとヒトとの距離が離れているほど、 冷静さを失う麻薬ですね。 こういう映画だからこそ、寛容の心で観ませんか。 [DVD(字幕)] 10点(2008-05-12 22:10:36)(良:2票) |