1. HELLO WORLD
予告編ではタイムスリップものと錯覚させるような表現が出てきますが、この映画は舞台設定が近未来というだけで、 物語は全てその時代の一時期においてのみ展開されます。 予告編には多少釣りの側面がありますが、本編では冒頭でキッチリ説明されるので、実際に観た観客がミスリード させられることはないでしょう。 高校生が主人公の作品は数多くあれど、この作品が特徴的なのはファンタジーSFではなくテクノロジーSFだと言う事です。 この辺は「ソードアート・オンライン 」の監督らしいと言えるのかな? 劇中の全ての事象はテクノロジーでほぼ説明出来るので、映画にファンタジー的要素を期待する人は、少々肩すかしな印象を 持つかも知れません。 同時期の作品としては「空の青さを知る人よ」よりも「HUMAN LOST 人間失格」に近いと言った方が良さそうです。 とは言え、高校生の恋愛を扱った作品としてはキチンと成立しており、同年代の男の子には楽しめる作品だと思います。 同年代の女の子には・・・ちょっと微妙かな? なお、この作品のキャラクターは全編3DCGなので、そういうのが合わない人は、予告編を今一度じっくり見て良く検討した方が いいでしょう。 私の感覚では「人間失格」のポリゴン・ピクチュアズの過去作は、ちょっと勘弁してくれって感じでしたが、本作の3DCGは 殆どと言っていいほど気になりませんでした。 [映画館(邦画)] 7点(2019-09-23 12:21:31)(良:1票) |