1. バットマン ビギンズ
《ネタバレ》 リブート作品として非常によく出来ている。 現代的な解釈と最新の技術で過去の作品を再構築することは簡単なようで、 案外出来ていない作品が多いことからするとけっこう凄い作品なのではないかと・・・ 実際、彼がバットマンになっていくさまはかなりワクワクしたし、解釈の違いも楽しめた。 知ってはいるけれどわくわくできるというのはファンとしてうれしい。 リブートとしてあるべき工夫がなされた作品といえるだろう。 とはいえやはり敵役の魅力など、バットマンシリーズの肝の部分が弱く、 そこはもう少しがんばれる余地を残したという点は減点。 6点で。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-03-18 13:23:53) |
2. ハイ・クライムズ
《ネタバレ》 それやったら全部意味なくなるやんか。というラスト。 喪失を描く作品でもなく、法廷闘争を描く作品でもなく、 夫婦の愛情を描くでもない、なんとも残念な映画という感想。 もう少し主人公の葛藤だったり、真実が揺れ動くような脚本であれば 楽しめたと思えるが、基本的には少しづつ真相が暴かれるでもなく、 淡々と物語が進み、突き当たりに到着という流れで、 なんともしまりがない。演技と中盤までのハラハラ感があるし、 結末でがっかりするもののそこまでは一応期待しながらみれたので、 ぎっりぎりで5点。 [DVD(字幕)] 5点(2015-12-20 18:20:07) |
3. バイオハザード ディジェネレーション
映像はイマドキ(2008年当時)の一般的なゲームとレベルは変らず、 脚本も映画というよりはゲームのようだ人間性が薄いし、盛り上げ方がワンパターンで冗長。 ゲームであればプレイしなくてはならないので、飽きないのだろうけれども、視聴の上ではややだれる。 基本的にホラー映画のパターンは守られているので、安心して観られるところは評価するが、 裏切りが少なく、CGという点がなければ映画としては致命的なほど特徴がない。 要はアイデアに乏しく魅力が少ない。あえて映画にしなくても良かったのではと思える。 技術力だけは評価して5点。 [インターネット(字幕)] 5点(2015-12-20 17:55:04) |
4. バンディダス
お気楽コメディを作る際に、作り手までがお気楽になってはいけない。という作品。 全体に締りがなく笑いの要素が希薄でふわふわしたものになってしまっている。 悪役の極悪さもどこか振り切れておらず、憎めないキャラでもないし、非道にもなりきれていない。 主演女優二人が健気に頑張っているところがどこか物悲しい。 このサイトでもポジティブな意見が少ない割には点数がそこまで低くないのは、 ベネロペとサルマの二大南米系美人のおかげでしょう。 監督が二人。という事は製作時に何かあったのだろうけれども、 折角のよさそうな題材が活かされなかった事が残念である。女優の頑張りと美しさだけで5点 [地上波(吹替)] 5点(2015-12-18 16:16:25) |
5. バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
とにかくアカデミー賞受賞作らしい作品。 劇中では批評のための批評。批評のための作品への怒りがぶちまけられている割には、 批評家うけしそうな作品。 監督は今世紀の初頭から出てきた天才の一人。イニャリトゥさん。 エッジの聞いた現代的センスで軽くならないしっかりした作品が作れる、稀有な才人ですが、 どうした事か、映像センス、音楽、演技どれをとっても素晴らしいのに、 それだけで面白くはならない。むしろ、ノートンの演技だけが切り取られて素晴らしい。 このまとまっているのにちぐはぐな印象が、千千に乱れる主人公の心根を表しているのだけれども、 孤独なスターの心根はついぞ寄り添うには遠すぎる。 つまりは主役の独り相撲を傍観する映画でしかなく、 全てが主役の目から見た真実であるとしても、私達の心の置き場をどこにすればよいのか、迷うばかりの映画。 キュビズム的に人を表現すると映画ではこうなるのかもしれないが、 いかんせんそんな遊びが面白いとは思わない。 [DVD(字幕)] 6点(2015-12-15 18:09:04) |
6. パーフェクト・プラン
映画ファンならば、誰しもがまたか、と思うような題材。 平凡ながらやや貧しい一般人に突如ふりかかる悪魔の誘惑。 やはり物事は思い描いたようには進まず・・・・ というよくもまあ、これだけ手垢のついたプロットにGOが出たもんだ。 さぞかし新味のある切り口なのだろうと食傷気味ながらも鑑賞。 なんてこったひねりってもんがまったくねえ。 これは逆に勇気のある選択かもしれない、それなりに面白く鑑賞できた。 よく使われる題材=安定した面白さ が最低限保障される公式として成り立つのであれば、地道につくればそこそこに面白い。 という事は当然で、これを『家庭料理は一工夫しない方が大体良い。』理論と名づけます。 しかし、もう少し山っ気があってもいいんじゃないかな。 というわけで5点献上。 [DVD(吹替)] 5点(2015-12-15 11:57:09) |
7. バーン・アフター・リーディング
コーエン兄弟の映画つくりの腕の確かさは間違いない。 あとは作りたいもの、その欲求と願望がどこに向うのかだけではないかと思う。 評価がわかれ内容をけなされても、彼らは今回こんな映画をつくろうと思い、 大体、思い通りの結果だったのではないか。 個人的にはかなり面白いと感じたのだけど、 一方で多くの人に伝える努力は放棄されている。 そこがどうにもひっかかってしまい6点。 アーティスト気取りというわけでもないのだろうが、 この映画をそこまで賞賛するのは考え物な気がする。 [映画館(字幕)] 6点(2015-11-07 15:30:54) |