1. ハンニバル(2001)
サイコ・スリラーというジャンル自体が終わっている現在、どういう方向性で纏めるのだろうという興味で見たため、悪趣味としか言いようがないエログロ大作戦も、いかにもなヨーロッパ的知性を演出した小ネタ満載大作戦も、青みがかったシャープな絵作り大作戦も、なんだかなあこれって恋愛映画のつもりなの?大作戦も、寛大な心で見守ることができた。まあ、上手に逃げた映画と言えるだろう。というわけで私的にはノー問題だったが、それでもあえて苦言を呈すならば、未知であるものに対しての恐怖と畏敬の念が混じりあった感情、この感情の「増幅装置」以上の役割を果たさないような、思わせぶりなだけの映画には、もう決して敬意が払われることはないだろうということである。 6点(2003-03-24 11:25:23) |