1. 美女ありき
エマと提督の不倫話をヴィヴィアン・リー、ローレンス・オリヴィエが演じるとは生々しいキャスティング。 キャンキャンとした棒な台詞回しは相変わらずな彼女に引きずられ提督として男として中途半端な姿に興醒め。 二組の夫婦皆が世間体に縛られた関係で因果応報なエマの末路と併せて侘しいものでした。 [インターネット(字幕)] 5点(2023-04-04 16:17:15) |
2. 桃色(ピンク)の店
何故ブダペスなのか。ブダペストらしさもまるで感じず。重要ではないのでしょうが。 やりとりする手紙の印象が薄く、喧嘩するばかりで、二人の関係がうざったい。 店の味わい深い面々が印象深い。 ジョセフ・シルドクラウトに似ていると思ったらその人だったのに100へぇであります。 [インターネット(字幕)] 6点(2023-04-04 10:14:01) |
3. 火の接吻
ベニスを舞台に、「ロミオとジュリエット」撮影での主役代役の若き二人の恋物語。片やガラス職人、片や没落貴族一家の娘。 貴族一家を揶揄しているのか、大仰で暑苦しい台詞回しにウンザリするところを爽やかにさせてくれるのが当時17歳のアヌーク・エーメ。美しい上にあどけなさも見える、正に絶品。映画同様に辿り着く二人のラストショットが何とももの悲しい。 超一流スタッフ、豪華キャストが魅せる秀作です。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-07-25 12:34:13) |
4. 曳き船
《ネタバレ》 遭難船救出専門の曳き船サイクロン号の船長アンドレは救出した貨物船ミルバ号の船長夫人カトリーヌと出会う。自分にしがみつくような言動の妻イヴォンヌに嫌気がさしたのかアンドレがカトリーヌによろめいてしまう。 ジャック・プレヴェール脚本のせいかカトリーヌ初めとした皆の台詞が哲学的で、ザ・フランス映画と言える雰囲気に引いてしまうところがありました。 硬軟両方で魅せるジャン・ギャバン。船に戻ってゆくも待ってくれる者はもう誰もいない自業自得感を噛みしめるラストショットは流石の名優ぶり。戦時中での中断を経て完成させてくれた事に感謝する良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2022-06-30 16:11:35) |
5. 緋色の街/スカーレット・ストリート
《ネタバレ》 念願叶っての鑑賞。ヒモ(ジョニー)にいいようにされる女(キティ)にいいようにされる男(クロス)。いや、もう、やり切れなさで埋め尽くされた作品でした。映画の中の絵空事ではない、そこらへんに居そうな、真面目だけが取り柄の冴えないオッチャンの転落劇。そうなるしかないのだろうと思ったところでのアイスピックに「あぁ、やっぱり」そこからの展開が意外過ぎて唸らされ、無間地獄を彷徨うようなラストショットはやり切れなさのとどめの一撃。誰もが引き受けないんじゃないかと思えるオッチャンを演じたエドワード・G・ロビンソン。忘れ難い名演を堪能させてもらえました。(リーフレットに写真付きで記されていたあんまりだという理由で削除されたという電柱シーンも観たかったところです)フリッツ・ラング監督の演出も冴えわたるフィルム・ノワールの傑作。 [DVD(字幕)] 9点(2020-01-03 00:41:05) |
6. ヒズ・ガール・フライデー
ケーリー・グラント出演の不安が的中してしまった彼の持ち味全開の作品。私は人の話の腰を折って火の点いたカンナ屑のようにペラペラペラペラ喋りまくる人間が大大大っ嫌い。「喧しいわ、アホ!」音量を聞き取れる最小限にして我慢の鑑賞。輪をかけたのがこの男の人物像「ええ加減にしとけよ、クズ!、アホ!、(以下省略)」結末知りたさに我慢を重ねた私へのとどめが女が最後にこのクズに示す態度。「アホなんか? オマエも同類か?(以下省略)」年に一度あるか無いかの胸糞悪さを味わった本作がコメディに分類されているのに心の底から仰天。 [DVD(字幕)] 2点(2018-11-05 15:14:00) |
7. 秀子の車掌さん
何の盛りあがりも無い他愛のないお話で、タイトルが示す通り、高峰秀子のプロモーションビデオとしてファンの方が楽しむ作品に思えた。 [インターネット(字幕)] 4点(2017-01-05 02:07:50) |
8. 美女と野獣(1946)
有名な童話が、重厚絢爛に、おどろおどろしく、愛憎露わに、表現されています。終始ドキドキ、ハラハラし画面に目が釘付けとなりました。大変豪華な童話でありました。 [DVD(字幕)] 8点(2011-12-21 21:55:57) |