1. 美女と野獣(2017)
2014年版の美女と野獣がいまいちだったので見るのを一瞬躊躇したが、これは良かった。1991年版のディズニーアニメの実写リメイクで、それよりも良いと思う。優れているのはよりミュージカルになったことと、実写のリアル感で表情豊かになったことだ。野獣がベルを送り出す出すときは思わずほろり。またCGがうまく作用してファンタジーな面も損なわれてない。惜しむらくは中盤あたりでやや間延びすることくらいだろうか。エマ・ワトソンの成長ぶりにも感心した。 [DVD(字幕)] 8点(2018-01-22 20:11:53) |
2. 美女と野獣(2014)
シンプルながらよくまとまっていたジャン・コクトー版に較べ人物描写が希薄、これじゃベルが野獣を好きになる理由がまったくわからない。カラーとCG、音響など現代感覚と言えば聞こえは良いが・・・。特に後半の大魔神ならぬ巨人の出現は何じゃらほい。ファンタジー映画からモンスター映画に変わってしまった。 [映画館(字幕)] 3点(2014-12-04 22:03:18) |
3. 蜩ノ記
選び抜かれたロケ地、日本の美しい自然をこれ以上はないというほど美しく描き出される。そして人物もまた奇をてらうことなく、綿密に丁寧に表現され重厚というほかない。これぞまさしく正統派日本映画と言って良いのではなかろうか。予告編で大変良い感触を受けていたが、本編はそれ以上のものだった。日本の伝統や文化、風習、礼儀作法にいたるまで、家族愛や師弟愛を含め武士道とは何かを考えさせられる。 [映画館(邦画)] 8点(2014-10-14 19:58:22) |
4. ひまわりと子犬の7日間
動物もの映画となると忠犬とか人間との絆とかそっちの方面が圧倒的に多いけど、この映画はちょっと違う。保健所職員の仕事「殺処分」という現実のテーマに立ち向かったことが良かったと思う。現実にあったことを元に作られた映画だそうが、子を守る気持ちは人間も動物も同じだということをつくづく感じさせられる。ただ映画としての描き方は十分であったのかどうかはわからない。 [DVD(邦画)] 6点(2014-05-27 06:25:04) |
5. ひまわり 沖縄は忘れない あの日の空を
戦争終結から68年、本土復帰から41年が経った沖縄、長い年月によって米軍基地があるのが当然のような錯覚さえしてしまう。しかし、毎日のように響き渡る飛行機の轟音、何度も起こる墜落事故や米国兵隊の犯罪など、あってはならぬことであり他人事ですまされない。かくいう私も宮森小学校墜落事故はこの映画を見るまで知らなかったし、もっと多くの人が事故の詳細を知り考えなければならないことだと思う。だが映画のできは決して良いとは思えず、須賀健太と能年玲奈のロマンスも必要なのか疑わしい。映画上映にともなって展示された写真や新聞記事、数々の証言などがむしろ切実感があり、映画ももっとドキュメント風にした方が伝達力があったのではとさえ思う。とにかく一刻も早く基地のない平和で安心して暮らせる沖縄を取り戻す必要があり、沖縄の人々の怒りや心情を理解しなければならないと思う。なお私が学生の頃、米国はベトナム戦争で北爆を繰り返し、多くの多数の一般市民も犠牲になったのだが、その攻撃機は沖縄の基地からも飛び立っていた。 [映画館(邦画)] 7点(2013-09-09 03:44:59) |
6. 東ベルリンから来た女
ラブロマンスかと思いきや、サスペンスタッチのドラマだ。時代はベルリンが壁で仕切られ、ドイツが東と西の異なる政治体制と文化に分けられていた時代の話である。主役バルバラを演じるニーナ・ホスがひときわ光る。 [映画館(字幕)] 6点(2013-05-18 17:44:06) |
7. 昼下がり、ローマの恋
ロバート・デ・ニーロとモニカ・ベルッチの共演、さぞかしと期待していたら3部構成の第3部だけ。それもそのはず、やっぱりイタリア的恋愛マニュアル(2005)、モニカ・ベルッチの 恋愛マニュアル(2007)と続くオムニバス形式のシリーズなのだ。だが、今度のは若年、中年、老年の年齢別の形式でやや趣が異なる。デ・ニーロはローマ在住の米国の元教授というわけだが、何とイタリア人の中に入って違和感なし、言葉もぺらぺら、さすがは演技派スター。3部構成の中では第2部が特におもしろかった。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-07 23:19:54) |
8. 白夜行
東野圭吾のベストセラー小説だけあって、どんなに映像化しても悪くなろうはずはない。しかしテレビドラマと印象が違って最初はなかなかなじめなかったし、ストーリーが急だったり省かれたりしていて不満だった。原作を読み直して再度挑戦して理解は深まったが・・・。 [DVD(邦画)] 6点(2012-06-06 09:25:42) |
9. ヒューゴの不思議な発明
《ネタバレ》 子どもの頃赤と青の色がついた眼鏡で見る立体映画というものもあったが、3Dと呼ばれるものは生まれて初めてで、画面に気をとられてストーリーがよくつかめなかった。 終盤、リュミエール兄弟の映画「ラ・シオタ駅への列車の到着」やメリエスの「月世界旅行」などが出てきて興味深かったが・・・。 [映画館(字幕)] 6点(2012-03-01 19:05:37) |