3. ヒッチャー(1985)
《ネタバレ》 すごい映画。ルトガーハウアーの異常ぶりが怖すぎる。運命のいたずらを感じさせる映画。主人公を助けたばかりに、女が最後残酷にも殺されてしまう、そのやるせなさが、この映画の異常性をますます高めている。主人公は最初、平凡な男の子であった。ところが、異常な犯人につきまとわれることで変わっていく。その人間が変わっていく様がなんともすさまじいリアルさである。最後に主人公が犯人を殺して終わり、めでたしめでたしという映画はキライなのだが、この映画に限って言えば必然であったように感じてしまう。運命の必然、そんな感じ。最後の陽がくれていくシーン、音楽とマッチして映画がおわっていくその感じがなんともいえずいい終わり方だ。本当によくできた映画だと思う。緊迫感がすごいあって、最後まで一気に見入ってしまう。 これまで、10回以上は見ているのだが、それでも見入ってしまう映画。 9点(2003-12-04 23:56:33)(良:1票) |