1. HERO(2002)
《ネタバレ》 確かに、対決ごとにコンセプトが変わる色と景色の撮り方は非常に美しく、息を呑んだ。そのまま中国観光局でPVに使えるほどだと思う。が、同じ人間の対決シーンが延々続くので、後半はいかんせん飽きてきた。早送りしなかった自分を誉めてあげたい(by有森裕子)。ジョン・ウーも真っ青なほどスローが挿入されるし、ちょっと恥ずかしくなってしまうほどワイヤーアクションしている。ジェット・リーが自分の剣術の披露する場面は、やりすぎていて思わず笑ってしまうシーンもあった。ただ、今になって振返ると、そういう俗世間的な見方をしてはいけないのかも知れない。作品世界と一体になれれば、東洋の精神世界の凄さを再認識できると思う。今回の自分はそこまで一体になれず、退屈を感じてしまったのでとりあえずこの点数。落ち着いたときにまた再見しよう。 4点(2004-05-03 12:09:29) |
2. 羊たちの沈黙
画的には、他作品と比べてそれほど衝撃的ではないのにも関わらず、滲み出してくる雰囲気がもの凄い。本来なら監獄の中の人間を恐れることは何も無い筈なのに、クラリスに「あ…あんま彼に近寄らない方がいいと思うよ」と言いたくなるあの雰囲気。アクリル板を隔てていても絶対に油断できないあの雰囲気。凄い。やっぱアンソニー・ホプキンスはうまいな。ただ、やはり本作のイメージが強烈すぎて、他作品に出演している彼を見ても、いつか紳士的な殺人鬼になりそうで恐い(笑)。 8点(2004-04-01 19:46:45) |
3. ヒドゥン(1987)
《ネタバレ》 良い意味でB級映画。このノリは結構好き。宇宙人と協力するってストーリーも、初見時は中学生くらいだったから、なんか燃えたなぁ。ただ、宇宙人向けの銃が、失敗作のオカリナのようなヘナチョコデザインだったのには笑った。でも、そんなとこも好きさ! 6点(2004-03-25 19:19:54) |
4. ヒーローインタビュー
《ネタバレ》 うーん、薄っぺらい。野球ものとしても、ラブストーリーとしても中途半端。苦笑してしまったのは、鈴木保奈美が真田広之の素振りを見つめるシーン。「口では軽いこと言ってる彼も、実は人知れず努力をしている…」という、観客にはジーンとしてほしい場面のつもりなのだろうが、彼の振りが素人臭くてあまりにカッコ悪い。バットの巻き込みが早い。真田さん、運動神経いいんだから、もうちょっと頑張って欲しかった。あれでは球に力が伝わらんぞ。 2点(2003-11-11 21:01:59) |
5. ピースメーカー
《ネタバレ》 こういう、実在する国名や民族紛争を扱った作品は、手放しで楽しむ気にはなれないが、本作品を「純粋に」「フィクションの」アクション映画と見れば、なかなかの出来だったのではと思う。ニューヨークのシークエンスはテンポも良く、時間を忘れて見ることが出来た。ただ、いくらなんでもあの爆弾処理法はやばいよねぇ…。核爆発はしなくても、粉々になった放射性物質がばらまかれちゃうんじゃ…。あと、タイトルの「Peace maker」ってどういう意味?と思ったので、辞書で調べたら「調停者」という意味だった。なるほど、つまり調停者としてやってきて、核爆弾を持ち込んだあの犯人のこと? 8点(2003-11-11 20:51:05) |