1. ビッグ・フィッシュ
《ネタバレ》 現実と御伽噺の世界を、「物語が上手な父親」というキャラクターと、彼の思い出話を用いることで、上手に融合した作品。ただ、個人的には、いまひとつクライマックスについていけなかったかな。父親が、あの町を復興させたという「現実」を、もっとドラマティックに描いて欲しかったです。というのも、映画から、物語を作り語ることの素晴らしさは伝わってきましたが、それが同時に「現実と御伽噺のギャップ」を伝えることになってしまっていたように感じたので。もう少し、そのギャップを埋め、父親の「現実」での偉業をドラマティックに伝える形にしたほうが、より感動できる作品になったと思います。 6点(2004-11-30 22:44:03) |
2. ビューティフル・マインド
私の周りで勘違いしていらっしゃる方が多いのですが、ジョン・ナッシュが受賞したのは、ノーベル「経済学賞」であって、「数学賞」ではありません。てゆか、ノーベル数学賞なんてありません。……と説明しようとすると、ひんしゅくを買うような気がして、言えないのです。だから、私は何も言いません。一方、友人も、そんなマメ知識をわざわざ聞こうとはしません。・・・本当は、私にとっては、それを説明するほうが自慢&話のタネになるから効用(満足度)は高いし、相手にとっても、正確な知識を得たほうが効用は高いのに…。これもナッシュ均衡なのか。 5点(2004-03-01 02:28:04) |
3. 漂流教室
中学生のころ見ましたが、当時はそこそこ面白かったです。これを見てから、原作を読みました。原作とは比べるまでもないし、今からするとCGが痛すぎますが、まあ暇つぶしにはいいのではないでしょうか。原作のような鬼気迫る迫力はありませんが、実写化するならこの程度に抑えないと、現実味が無い(もしくは「バトルロワイアル」のようにR指定になる…当時なら発禁処分か?)でしょう。日本映画なのに全編字幕にしたのも、現実味離れしたストーリーを、それらしく見せるための工夫だった気がします。何故か日本人は、邦画ではバカバカしいと思うような演出・設定も、洋画ならば許せてしまうことが多いですから。 5点(2004-01-23 23:54:29) |
4. HERO(2002)
予告編を見てかなり期待していたのですが…予告編を見てはいけません!おいしいシーンを使いすぎている上、BGMのテンポから「マトリックス」のようなアクション映画なのだと思い込んでしまいます。実際は映像の綺麗な、静かな映画なのですが…。先入観がなかったら、もっと点数は高かったと思います。特にこの映画の場合、シーンによって色彩が全く違うから(それが映像美につながっているのですが)、予告編で知っていると「あのシーンはまだかな」と考えずにいられないんですよ…。予告編で失敗した映画の典型ですね。 5点(2004-01-16 23:10:34) |