1. 羊たちの沈黙
まさに金字塔である。・・といっても17年経過した今、あらためて観ると実はそれほどの斬新さや意外性は感じられない。むしろ、サラッとした感じさえもする。おどろおどろしさでいったら「レッドドラゴン」や「ハンニバル」の方が勝っているようにも思える。ひょっとしたら、この映画の最大の魅力は脚本ではなく、主な役者たちの演技力や演出でもないのかもしれない。いや、もちろん本作の脚本はすばらしいし、役者陣の演技も皆高い水準であることは疑う余地も無いが、「決定打」と言えるほどのものではない気がする・・・アンソニーホプキンスの演技力の凄まじさを除いては。結局、この映画の「骨」はここにあるのかな?と再認識。DVDに入っているメイキングは一見の価値有りです。こんなにもおぞましい内容の映画が、実はとっても良い雰囲気で作られていたということが最大の意外性ですね。 [DVD(字幕)] 9点(2008-10-22 00:42:07) |