1. ヒューゴの不思議な発明
《ネタバレ》 つまらないとまでは言わないけれど、これでアカデミー作品賞を争っていたのか、とちょっとビックリ。【ネタバレ注意】正直、作品賞を争った作品なのだからという期待感が強かったということはあるが、かなりガッカリした。何の事前情報もなく見ていたら、手の込んだ映像美だけでそれなりに満足したかもしれない。ただ、“自分で書いたものでない”ノートをなぜ燃やそうとするのか。寄贈して火事に遭ったはずなのに、そのノートがあることを疑問に思わなかったのか。そして、そのノートが最後までどうなったのか分からなかった。修理するのにどうしても必要なんじゃなかったのか。公安官から逃げるときにもホントは見つかりたいのか?と思うくらいビクビクしてるのも気になったし、それで本当に見つかってしまうというのもストーリーとしてどうなのか。ご都合主義が悪いわけではないが、ちょっと安易に感じる展開が多かった。 [インターネット(字幕)] 6点(2018-10-19 22:06:44) |
2. 美女缶
《ネタバレ》 佳作。たまたま別の映画がきっかけで見ることにしたので、ちょっと期待したものと違ったこともあった。何も考えずに見ていたら、もっと楽しめたかもしれない。【ネタバレ注意】隣室の人、賞味期限があるのに、そんなにまとめて開けてどうするの?一缶いくらなのかわからないが、衣類をそろえるだけでもお金がかかりそうなのに、そんな部屋に住んでるとか、ちょっと設定が微妙(別に“美女”を大勢出さなくてもよかったような)。ヒロインにかかってきた電話とか、どこから出てきたの?が何も解決しなかった。そして、主人公、その設定なのに、なんで浮気心を出すの?面白い設定だったけど、伏線っぽいところが回収しきれていない感じだった。 [DVD(邦画)] 6点(2018-08-22 00:25:57) |
3. 氷菓
《ネタバレ》 凡作。アニメが良作だっただけにどうしても比較してしまう面はあるが、それを差し引いたとしても余計な改変がなされていたと思う。もう少しで佳作にはなっただろうと思うだけに、惜しい。【ネタバレ注意】いきなり段ボールに板を乗せてあるところで推測できたが、文集「氷菓」を探す場面で新聞部のシーンを割愛したのは尺の都合もあるのだろう。だが、終盤の展開は明らかに改悪。部員や糸魚川先生の掛け合いは、原作では(アニメでも)どれひとつとっても(緻密に計算されたであろう)自然な流れになっていたのに、オリジナルな設定が加えられたせいで、無理を感じてしまう。原作を知ってる人に意外な展開を見せたかったのかもしれないが、どうしても格が下がった気がしてしまうし、原作を知らない人には原作通りにやればよかっただけだろう。キャスティングは微妙だったが、高山の風景は懐かしかったし、部室や教室・廊下、外の風景などはいい感じに撮影されていた。爆死と言われる割に期待できる作品かと思っただけに残念だった。 [映画館(邦画)] 5点(2017-11-07 20:47:21) |
4. ピクセル(2015)
《ネタバレ》 何この雑なストーリー。昔のゲームを最新のCGで見せて懐かしい音楽かけておけば皆喜んでくれるよ、って感じで作ったとしか思えない。いや、それで嬉しい人はいるかもしれないし、「こまけぇことはいいんだよ」とあまり考えず見る分にはいいのかもしれない。実際、予告編から推察される程度には映像はよかった。むしろ予告編で見せられすぎたため、終盤の展開まで予想できてしまって興ざめだったという面はある。【ネタバレ注意】マイナーっぽいゲームキャラがでてきたり、マックスヘッドルームのようなレトロなキャラが出てきたり、当時のヒット曲をBGMにしたりと、ノスタルジックな雰囲気はたしかに心地よいのだが、どうにもそこに頼りすぎな印象が強すぎる。しがない電気屋の友人が大統領という設定はともかく、そのままホワイトハウスに入れちゃうというところが何とも。あと難しい言葉を知らないとか、読み間違いとか、明らかにクエール元副大統領をネタにしてるように見えて大丈夫なのか心配になった(もちろん“そういうフィクション”なんだろうけれど)。それにしてもゲーマー3人が先頭に立つのはわかるけど、最後でヒロインが参戦するのはどうよ。別に元ゲーマーという設定じゃなかったよね。最後のカリスマ主婦カメオ出演のところは笑った。 [映画館(字幕)] 5点(2015-11-28 00:21:08) |
5. HERO(2007)
《ネタバレ》 テレビ版を全然知らないのでストーリーの背景がいまひとつわからない部分があったという点はさておき、「つまらない」とまでは言わないけど、とにかく冗長。90分くらいにまとめたら、もう少しいい映画になったと思う。【ネタバレ注意】とくに酷いのが韓国ロケ。ゲストを登場させる意味しかない無理やりなストーリーで興ざめ。そもそも、松本幸四郎演じる被告人の弁護士は、本来依頼を受けないであろう人物の弁護を、代議士側から多額の費用を貰って請け負ったという状況のはずで、これが現実ならマスコミ的には“巨悪の存在”が分かり易すぎる。あんな露骨なやりかたを取らないんじゃないか。そもそも翌日に車を潰しにいくなんて被告人も安易すぎる。「映画はフィクション」とはいえ、もう少し考えてほしいところ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-04-22 10:49:07) |
6. ビバリーヒルズ・コップ3
《ネタバレ》 初見のときは「意外に悪くないな」と思っていたのだが、最近改めて観たところ、テンポが悪いことを痛感した。時代が時代なだけに、ややチープな映像には目をつぶるとしても、いかにも間合いが悪いという感じ。【ネタバレ→】いきなり犯人がわかって、そのうえで展開していくというのは面白い。逆に、最後の展開はどんでん返しのつもりなのかもしれないが要らないと思う。それにしても小道具の銃やら何やら、いかにも現実離れしているところが、この時代の映画ということなのだろうか。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-09-15 22:01:22) |
7. ビッグ
《ネタバレ》 よく考えたら、これはSF映画なのだろうけれど、そういう印象はどこにもない、ほのぼのとしたいい映画。トム・ハンクスの子供っぷりが素晴らしいのは言うまでもないのだが(おそらく演出も)、友達との関わり、思いがけぬ昇進や恋愛など、ありえない話なのに、不自然さを感じることなく、受け入れられる。「市場調査ってなんです?」「そうだな」という社長とジョッシュとの会話がとてもいい。 [DVD(字幕)] 8点(2008-04-22 22:11:00) |
8. ビューティフル・マインド
《ネタバレ》 アカデミー賞を受賞しただけあって、よい映画とは思うが、脚色が過ぎる感がある。わざとなのかもしれないが、どこまでが統合失調症による幻覚なのかわかりにくい。彼の功績も、意外にあっさり紹介されているけれど、「天才の思いつき」程度のものと誤解されないだろうか。星に図形を描くシーンはよかった。 [DVD(字幕)] 7点(2008-04-08 01:27:59) |
9. ヒッチャー(1985)
《ネタバレ》 かなり前に見たのですが、印象深かったということ以外、すっかり内容を忘れていました。店頭で DVD を見つけてつい買ってみたのですが、たしかに凄い。犯人が、どうしてそこに現れることができるのか、という素朴な疑問はあるものの、この独特の世界に引き込まれます。ウエイトレスが引き裂かれる展開など、現在のハリウッドにはなかなかできないことかもしれません。ちなみに、点数には関係ないですが、DVD は字幕表示固定で、ちょっと残念でした。 [DVD(字幕)] 8点(2007-12-13 02:24:48) |