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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1246
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1.  ひとりね 《ネタバレ》 
かつて清純派として活躍した榊原るみという女優が裸身をさらすことを売りにした(多分)映画である。個人的にはそれほど馴染みのない人だが、特撮番組「帰ってきたウルトラマン」(1971-72)のヒロイン役(ただし2クールで降板)の記憶はある。ちなみにこの人と監督は夫婦の関係らしい。 白黒映画というのは裸体を生々しく見せないためかと思ったが、同時に年代感や閉塞感の表現にもなっている。全般的に映像が暗く陰鬱で気が滅入る映画であり、また特に序盤は殊更に古臭く見せている。公開規模が小さかったらしく、ネット上の評判を探った限り、ほとんど誰も見なかったのではという印象がある。  【ここから解釈】 キャッチコピーにいう「もう一人の私」とは、本人の持つ理性を体現する存在ということらしい。44歳になった主人公が、いわば人生の中間点を迎えるに当たって適切にリードするため出現したように見える。 中間点の前段階では、同居のエロジジイが不倫常習者だったことから、主に男女関係にまつわる人間の醜さが描写されている。主人公は家に従属する古風で貞淑な妻に見えたが、実は性的な面で本質的に他の連中と変わらず、またエロジジイと同居していたのも打算があったからで、そういう自分をしっかり認識することが中間点を越える準備になったらしい。 もう一つ必要だったのは、中間点を過ぎて下り坂になり、やがて老境を迎える心構えである。エロジジイを看取って否応なくそのことに向き合わされたようで、20年という年齢差を「わずか」と言っていたのは、自分もほどなくそこに至ると自覚したのだと思われる。性的な快楽に溺れたのもいわば最後の花火で、中間点を越えればもう独りということを実感させられた終幕なのかと思った。 ちなみに白蛇の表すものは、夢占いだと幸運(金運)到来ということらしく、また一般的には性欲のイメージかも知れないが、劇中にはキリスト教会の場面もあったので、知恵の樹の実を勧めた者の意味があったのかも知れない。 【ここまで解釈】 以上に関して上り坂の人々には意味不明だろうし、すでに下り坂の人間は暗澹とさせられるだけで誰が得するのかわからない。いい映画だったとは言いたくない映画だった。  なお主演女優のほか、エロジジイ役をはじめ名のある役者が出ているが、意外な出演者として、主人公の少女時代の子役は飯田里穂という人ではないか。よく知らないがとにかく見覚えのある個性的な顔だった。
[DVD(邦画)] 5点(2019-09-28 08:27:54)
2.  美少女探偵団~飛鳥からの風~ 《ネタバレ》 
グラビアアイドルで人目を引こうとする安手の企画である。 基本的には奈良県明日香村を中心に女子高生4人組が歴史名所をめぐる「旅情ミステリー」とのことで、合間に水着姿も披露したりするので暖かい目で見たいところだが、女子高生が見事にやかましい+苛立たしい連中なので反感しか生じない。唯一、主人公ではないがキーパーソンの坪井ツクシ(演・大蔵淳子)が素朴な感じで和むものがある。  物語としては、飛鳥時代の遺物を受け継いだ女子高生(上記ツクシ)が、友人3人とともに飛鳥を訪れて奇跡を起こす感じの話である。飛鳥時代から現代までの間に室町時代のエピソードを挟み、さらに現代から30年ぐらい前の出来事も加え、各時代に関わる人々の思いを重ねて現代に伝える形になっている。 特に室町時代の話は変に深刻で、歴史の重みと社会体制に抑えつけられた人々が、いつとも知れない奇跡にあくまで希望を託すのかどうか迷う心情が切なく感じられたといえなくもない。そこで語られていた「4人の賢者」というのが女子高生4人組のことだったらしく、さすがにそれはこじつけが過ぎるだろうと思ったと同時に劇中人物の台詞で「いいじゃないですか!」と笑い飛ばされたので黙らされてしまう場面もあった。確かに、ほとんどありえないとしても、希望が全くないよりはあった方がいいとはいえる。 最後は何が起こったのか正直よくわからなかったが、起こったはずの奇跡をどう生かすかは観客次第という投げかけだったのか。対象が「ひのもと」全部であるからには、「恋のおまじない」限定というより人の世のあり方全てが問われていたと思われる。  キャストとしては現在すでに引退している人も多いようだが、女子高生4人組のうち西原楓役の古賀美智子という人は、現在は「F チョッパー KOGA」なる名前でガールズバンド「Gacharic Spin」のベース兼リーダーを担当しているそうである。この当時は16歳くらい??で非常に愛嬌のある顔をしているが(今もかわいく見えるが)、劇中人物としては最高度にバカの役だったのは残念である。また謎の美女・茜役のあだち理絵子という人は、すでに2児の母だそうだが劇団に所属して芸能活動を続けている。ほか男では、室町時代の頭領役の古賀亘はアクション俳優で、現在はモーションキャプチャーアクターとして名が知られているらしい。それぞれ活躍中のようなのは他人事ながら喜ばしいことである。
[DVD(邦画)] 3点(2017-10-23 22:42:43)
3.  日野日出志のザ・ホラー 怪奇劇場 地獄小僧 《ネタバレ》 
日野日出志という漫画家の作品から、全6話を別々の監督が選んで映像化したうちの一つである。なお導入部は各話共通のものを使っているのでこの映画固有のものではない。 「監修」として高橋洋氏の名前が出ており、公開月日は前後するが「ソドムの市」(2004)と同路線のようでもある。ところどころにマンガそのものの表現を混ぜているのが特徴で、これは低予算なのを“もともとマンガだから”と開き直る手法かも知れないが、実写にマンガを入れればふざけた映画としか受け取れず、登場人物が真面目な顔をするほど茶番の印象が強くなる。茶番として作ったのならそれも一つの考えだろうが、少なくとも原作マンガはそれ自体としてまともに作られたものだったろうから、全部が全部ふざけた映画としてしか見られなくなるのはさすがに問題がある。最後はもうどうでもいいから早く終われという感じだった。 ちなみにこれを見たあと原作を読むと、原作にけっこう忠実にできていることはわかったが、だからといって上記の悪印象が薄れるわけでもない。また映画では、少年が元の(染谷将太の)姿に戻る際の法則性もよくわからなくなっていた。 まあひと昔以上前のものにいまさら何を言っても仕方ないわけだが、自分として一つだけ肯定できるのは、墓地(というか死体の埋却場)にあった風車状の設置物が、現実的な意味は不明ながらもこの場の性質を端的に表現したものとして受け取れることだった。要は雰囲気でごまかしているだけなわけだが。
[DVD(邦画)] 2点(2017-05-27 10:19:01)
4.  日野日出志のザ・ホラー 怪奇劇場 怪奇!死人少女 《ネタバレ》 
日野日出志というホラー漫画家の存在は知っていたが、絵柄が独特なこともあり、よほどのマニアが読むのだろうと思って以前は無関心だった。この映画はそれを映像的にリバイバルした形で、全6話を別々の監督が選んで映像化したうちの一つである。白石晃士監督といえば現在の邦画ホラー界では有名人だろうが、この時点ではまだそれほどの存在感はなかったものと思われる。  序盤は明らかに戦後期を意識した作りになっており、原作は1987年(昭和62年)の発表のはずだが映画は昭和30年代以前にも見える。大仰なショック音楽とともに題名が表示され、ドロドロしたバックの上にクレジットが出るのは昔の怪奇ドラマのようで笑ってしまう。その後もわざとらしく杭打ちの音や犬の遠吠えを入れてみたり、昔風の音楽が鳴り続けたりするのがユーモラスである。主人公が放浪を始めてからは少し冗長な気もしたが、ラストはまたあっけらかんとしてほのぼのとした印象になっており、別に大感動作というわけでもないが、最後に一応の救いを持たせてあるのは悪くない。 ちなみにこれを見たあと原作を読むと、オチの普遍性という意味では原作の方が上のような感じである。主人公をめぐる状況を殊更にシビアにしたのは映画独自のことで(監督の個性?)、原作の方は意外に穏健で良心的に見えた。  なお主演女優は制服姿が一応可愛らしいので、未来ある若手女優がこんな映画に出るべきでない、と言いたくなったが本人には特に不満はなかったらしい。メイキングを見ると、この女優と共演の森下能幸氏との関係性が可笑しい(先輩役者のはずだがなめ切っている)。
[DVD(邦画)] 5点(2017-05-27 10:18:57)
5.  ピクニックの準備 《ネタバレ》 
「夜のピクニック」(2006)の前日談9編からなるオムニバスで、それぞれの主人公の名前が明示されている。[ ]内は個別の点数。 「おまじない」杏奈編: 「かわいく悩む」という表現はいいが短い。これだけでは海外ロケの意味がない。[3] …ただし、特別編『「片想いの長さ」もう一つの杏奈編』(セル版特典)を見ると少し世界が広がる。[5] 「告白」さくら編: 本編のどこに出ていたかほとんど憶えていない人物像を思い切り掘り下げた形。なぜか寸劇が始まるので笑ってしまうが、やがて泣く。[8] 「序奏」高見編: MV風で面白いがMITOGALとは何なのか。ラストは暗転という印象だが、その後に本編を見直しても希望が見える気はせず、要は単なるバカかと。[7] 「願い事」千秋編: だから何だという感じ。本編を見直しても接続部分が極めて小さく存在意義も疑わしいが、妙にほんわかしているのと主人公が可愛いので和む。本編よりずっと可愛く映っている。[4] 「シナリオの行方」梨香&忍編: 主人公(梨香)を見ているだけで面白い。オバサンなど出さなくてもと思うが、やはり演劇は観客がいないと成り立たないということか。[6] 「おかいもの」亮子編: 鶴田法男監督なのにホラーでない(ホラーにしてしまえばよかったのでは)。少々おふざけが過ぎるようだが終幕は印象深い。 [5] 「むりっぽい」貴子編: 題名が好きだ。妄想癖があるようだがこの主人公も好きだ。[6] 「ひみつ」美和子編: 主人公の顔が見どころ。初恋のお姉さん。[7] 「はてのない」融編: けっこう切ない。顔つきは悪いが純な男。[7]  本編よりさらにコメディ色が濃いので笑いながら見られる。本編を見てからでないとわからないだろうが、これを見ても逆に本編のどこにつながるかわからないところがあり、それで結局本編を見直して、両方を把握して初めて表裏一体で効果を発揮する感じになっている。全体的に劇中人物への親しみが増す内容になっており、特に本編でほとんど存在感のなかった人物が大きく扱われていたのはよかった。
[DVD(邦画)] 6点(2017-05-15 18:51:03)(良:1票)
6.  ひぐらしのなく頃に 誓 《ネタバレ》 
ゲームもマンガもアニメも知らないまま、前作に引続いて見た。前作では主人公の周囲がほとんど敵対勢力に見えていたので、この映画の中盤で主人公が唐突に仲間意識を語り出しても茶番としか思われなかったが、しかし最後まで見てみると、今回はどうやら本気で「仲間を信じること」をテーマにしていたらしい。劇中の人間関係は完全に初期化されていたように見えるが、一方で前作から継承された部分もあり、頬の傷や注射器といった前回の疑問点を一応解消した上で今回のテーマに結びつけた形になっている。 今回も数ある並行世界の一つのような感じらしいが、何度も繰り返すうちにやがて円環を抜けられるときが来るのかも知れず、この映画でもそういったことが窺える内容にはなっている。前作に引続き、こんな悲劇的な結末を何とか避けられないのか、という登場人物の悲痛な願いが切なく感じられたといえなくもない。  ところで登場人物としては、前作ではバカにしか見えなかった主人公が今回は結構凛々しくなっていたので少し感心した。「おまえを一人ぼっちにさせたくない」との台詞を聞けば、登場人物としても男になったなと思わせるものがある。そのほか今回のメインである竜宮レナ役はかなりハードに頑張っていたが、園崎魅音役も出番が多く、今回は悪役的な性格がないので普通にかわいい。2作にわたって見ていて次第にみんなが好きになって来たのだが、続編はなしで終わりになったようである。毎年続編を出して登場人物が次第に成長していくというのも面白かったろうが。 今回は屋根の上の対決が印象的だったので前作+1点としておく。
[DVD(邦画)] 5点(2014-06-09 20:33:13)(良:1票)
7.  ひぐらしのなく頃に 《ネタバレ》 
ゲームもマンガもアニメも知らないで見たが、これ自体で完結させようという気が全くないようで、疑問点が山積したまま特に解決もせずに終わってしまう映画だった。ただし最後に主人公が実現しなかった可能性を想いながら死んでいったというのはある程度納得のいく終幕である。  ほか実質的にこの映画の最大の魅力は、やはり各年代の美少女が4人も揃っているという出来過ぎの設定である。かなりの年齢差を感じるがみな中学生ということらしく、うち園崎魅音役はもとから好きで見ていたわけだが、この映画では竜宮レナ役もかなりいい感じで、これは見て得したと思えた。また神前の舞いの場面など見ていると、古手梨花役も適切なキャスティングだったと思える。 そういった美少女の中に転校生の立場で入るのが鑑賞者自身と思えるようならよかったのだが、その代わりに、演技はともかく見た目からしてバカな男が主人公として登場するのはかなり残念なことだった。バカを隠すために冒頭では無理に格好付けていたようだが、馴染んでくると地のままのバカが表に出たように見えている。次回もほぼ同じキャストとのことで健闘を期待したい(というか実際はDVDを連続して見たが)。 なお「嘘だ!」に対してはどちらかというと好意的である。直後に汗がタラーリというのもマンガ的で笑った。点数は美少女に免じて少し甘く付けておく。
[DVD(邦画)] 4点(2014-06-09 20:33:09)(良:1票)
8.  ひまわり(2000) 《ネタバレ》 
個人的好みの問題でヒロインの大人状態には全く魅力を感じないが、しかし小学校の記憶に出る少女はなるほど初恋の相手っぽい。現実には1980年代初めに伊豆半島で見えた金環食は存在しないようだし、また主人公はどうも妄想癖があるようなので全てが幻だったのではと疑われなくもないが、そうだとしてもファンタジーとしては割と素直に受け取れる。また終盤で同窓会のような雰囲気になってから、現実への回帰に至る過程も好意的に見ることができたので、これだけなら激賞するほどではないが佳作だとは思える。  ただしここのレビューにあるように、実は登場人物のほとんどが冒頭時点で死亡していたことになっていたというのは全く感心できない。そもそも虚実が不分明な展開の上にそういうことをやってしまっては、何を軸にして見ればいいのかわからなくなるだろう。あるいは何度も見返して、全体の意味を転換させる裏ストーリーをじっくり考えろとでもいうことかも知れないが、そんな子どもじみたことにつき合っているヒマはさすがにない。それとも誰も気づかない前提で悪ふざけをしただけ(都市伝説にあるTVの死亡予告のような)というなら、それこそ小学生並みで大人のやることではない。何にせよこれでは真面目に見ること自体が馬鹿らしくなるのであり、そのため好意的に見ているうちは抑えていた苦情までが表面化して、遺族まで巻き込むコメディが不快だとか、靴はともかく傘を持ってないのは自分のせいだろうとか、深夜の草地を照らす光源はどこに設置されていたのかなどといったことを改めて指摘したくなる。  そのようなことで、結果としては独りよがりで付き合ってられない映画、というのが確定評価となった。評点は主に湊弓子役の女優(個人的好み)と、ヒロインの少女役の子に献上しておく。 なお大したことではないが、転覆した船と砂から掘り出した船は船尾の形状が異なっており、別の船と思われる。
[DVD(邦画)] 4点(2013-07-15 18:48:57)
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