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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1701
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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1.  ひみつのなっちゃん。 《ネタバレ》 
ベタな様で(実は)ベタじゃない…とゆーか、昨今流行のLGBT系の映画って登場人物の背景やら過去やらをごくマジメにシリアスに描かなければならない…みたいなのが裏側に暗黙的に在るって気もしてたのですが、今作ってソレが(実は)殆ど無いのですよね。だから、私としてはシンプルにその辺の軽やかさがそもそも結構違和感になってたとゆーか、でもソレって、好い方向に捉えればごくコメディに振った方の=LGBT要素は純粋にコメディを描くためのタネだって方の映画だったのかな、という感じにも思えますかね。  とは言え、私としてはもう一つ、そのコメディの内容もまたごくベタなモノ(=ドタバタ珍道中的なロードムービー)であったってコトに加えて、単純にその面の「演技」についてもちょっとまた違和感の方が強烈に感じられてしまったのですよね。何かとにかく全編でワザとらしいとゆーか、ソレってたぶん主要登場人物+主要な脇役のほぼほぼ全員がそーいう所謂「オネエ」的な方々(=オネエを分かり易く演じてる俳優さん)だったっていう根本的なトコロに由来する様にも思えていて、やはりどーしたって「演じている」ってコト自体が見透けてしまう…(+その違和感は、一人一人のソレ自体は許容範囲の内でも、今作ではソレがとにかく沢山積みあがってゆくから…)という意味でもの根本的なコトだったかも知れないと思いますかね。特に主役の三名に関しては、個々の演技のつくり込みの質としては素晴らしかったと思うのですケドね(⇒中でも、滝藤賢一さんの女性的な所作・色気みたいなモノは凄かったです)。
[DVD(邦画)] 4点(2024-06-16 09:05:33)
2.  瞳をとじて(2023) 《ネタバレ》 
嘗ての監督作における画的な部分のハイ・クオリティのそれ自体は、今作でも重々に健在だったかとは思うのですね⇒端的なる構図等の美しさ&細部までのこだわり&特にまた「陰」の使い方、などの何れにしても)。でも、まず『ミツバチのささやき』や『エル・スール』なんかに比べると、そもそもかなり急に長尺になってるって感覚は大いにありますね(『マルメロの陽光』は半分ドキュメンタリなのである程度は脇に置くとしても)。プラス今作は(その二作品に比べると)特に前半で矢鱈と「台詞が多い」って感覚もありましたよね⇒主人公ミゲル・ガライが様々な人々と対話してゆくシーンの数珠繋ぎで(軽く)100分位は過ぎ去ってってしまうので。そんな感じで唯淡々と静かなサシでの会話シーンが続く+ゆったりテンポ+大作級の長尺、ではあるので、こーいうのに慣れてないと一撃でスヤスヤと…みたいな作品であるのは正直否めないとも思います。私も最初観て、ちょっとチャンと観れてなかった(=観逃したカモ?みたいな)シーンが在った様な気がしちゃったので、短期間でもっかい観たのですよね。なので(コレも正直)あらすじ的なモノは頭に入れてから観に行く位で丁度好い…様な気もしちゃってますよね(⇒重ね重ね前半は台詞に付いてくダケでも結構骨が折れる)。  んで、肝心の内容自体としてはまた、監督自身が高度に自分を投影したかの様な・自己に替わって登場人物に「人生の振り返り」をさせるかの様な『ニュー・シネマ・パラダイス』みたいな作品だったかとは思うのですね(諸々の人生と映画を「重ね合わせてゆく」…みたいなヤツとゆーか)。まあ私もまた正直、この手の巨匠が晩年に撮るには打って付けな…という感覚はありますが、でもね~~~先ほど二回観たと言いましたが、正直初回はそのクライマックスたるラストの描写が、私にはどーにも「ネガティブなモノ」に見えてしまったのがかなりしっくり来なかったのですよね⇒正にその「瞳を閉じる」コトの意味するトコロがナンかコレ超・ネガティブじゃねーか?と。いったん、つまりは、その部分が(少なくとも)明確に解釈できる様な描き方にはなって居ない=解釈に幅が生じ得るという作品、であるのも間違い無いと思うのですよ(⇒だからまず、この長尺でソレってどーなの?とも考え得る…かと)。その意味でもちょっと、相当に「玄人好み」…みたいな作品であるかなとは、どーしたって思ってしまうのですよね⇒まあ、ソコもある種今まで通りの作風だな、とも思えはしますケドも。  ただ、私自身は二回目を観て、初回ホドには(ソレを)必ずしもネガティブにしか解釈できないっていう感覚にはならなかったのでして、ソレこそソレは劇中劇と大いに重なる様な(映画の中の)フリオが、その人生を(劇中で)振り返った時、嘗て挑んだその役柄の本質的なトコロを真に理解した「納得と悔恨」の様なモノとしても解釈できるかもな…という様な感覚にも至りましたのよね。結論、コレも前述どおり「観る人を選ぶ」とゆーか、この手の長尺でまろやかな映画をあまり苦にしないという素養は(確実に)求められる+解釈のブレみたいなモノに対する拒否反応も無い、とゆーのが前提だという作品なのかも知れませんが、一方で確実に人生そのものに係る種々の「含蓄」についても(共感可能なモノもそうでないモノも含めて)またごく芳醇な作品だ、とマデは思えますので、いったんこの評価としておきます⇒迷いに迷って1点分は低めに寄せてます。以上。
[映画館(字幕)] 7点(2024-03-20 15:31:20)(良:1票)
3.  ヒトラーのための虐殺会議〈TVM〉 《ネタバレ》 
シンプルに、かなり強烈な作品ですね。映画としても、楽しめたとは全く言えないですが完全に引き込まれて観ては居ました。同時に、ホロコーストの実際の様々な事柄・要素に関して非常に明快に分り易い・勉強になるという作品に思えます⇒ナチス側が何をどう考慮し、その結果どのように具体的にホロコーストを進めたのかが好く分かる。その観点からすると、今作は(ほぼドキュメンタリと言っていい程に)会議とその前後の時間のみを描くものであるので、その外側にある状況については(端的にはナチスの組織構造や戦況、特に東部におけるアインザッツグルッペンの活動について、等)事前に少し頭に入れておいた方がより理解を深めるコトが出来るかも知れません⇒ただしその意味でも、そういったモノを学べる映画としてそのジャンルの中で確実に中核を占める様な作品だとは思われます(その意味でも、また価値ある作品だと)。
[DVD(字幕)] 7点(2023-12-24 17:36:40)
4.  ヒックとドラゴン 《ネタバレ》 
ややシリアスめなつくりの感じでもあるモノの、ディズニーアニメとしてシンプルにごく爽やかでハートフルな物語だったと思います、が当然の如くそれ故に(いつまでも・十二分に)普遍的に面白い…と言いますかね。終盤の盛り上がりは率直に中々のモノでしたし、そして何より映像・アニメーションが素晴らしかったですね!(コレは映画館で観たかった…4Dでも爽快だったろーな…と)飛行シーンの際立つ爽快さ!+ラスボスとの決戦の迫力!なんかは、子ども向けアニメの域を超えて一級のアクション or 怪獣映画的なクオリティをも備えていたと思いました⇒もっとも、少しダケは、そーいった内容やドラゴンという要素も含めて、少しゲームっぽい…と感じられる程度に(CGの質感も)古びて来ては居るかな…とも思いましたケドね(やはり、特にこの手のアクション的映画作品にとっては、いずれ家庭用ゲーム+VR技術がその最大の対立軸となってゆくのだろう…とは常々感じているトコロです)。  しかしもう一つ、そもそも今作のテーマ的なトコロに関しても、コレとてキョウビ流行りの何らかとだって遜色なく似通った様なモノにも思われたのですよね⇒端的には「多様性」とゆーか・或いはその「分断」を乗り越えるコト、であるとか。その上で、例えば今作において(世界観として北欧のバイキングを下敷きにしているにも関わらず)登場キャラに有色人種が登場しないコト・或いはラスボスを単なる悪としてしか描かずラストにはそれが唯滅びて終わるコト、とか、そーいった(私には些末にも思える)幾つかの要素が気になって仕方が無い=それがそうで「ある」コトが確かに「ポジティブ」だとしても、それがそうで「ない」コトが「ネガティブ」に感じられる or 許せない、などという方々とは、私はハッキリ価値観が合わないと思うのですね(⇒その寛容を装った不寛容に対して)。
[DVD(字幕)] 7点(2023-12-16 12:16:22)
5.  ピンクカット 太く愛して深く愛して 《ネタバレ》 
長編映画デビューしたばっかの森田芳光監督が、2作だけ撮ったというロマンポルノの後の方…ですかね(しかも『の・ようなもの』と『家族ゲーム』の間に撮ったって!)。とは言えこの『ピンクカット』てのは、要はエロ理髪店!みたいなコトでして、根本的にはおふざけコメディ・ポルノの方…って系統のロマンポルノでもありますかね。でも、最初は確かにごくチャランポランな感じなのですが、最後まで観ると全く中身が無いってヤツでも決してなくって、若者の生き辛さを(軽めに)体現する寺島まゆみちゃん&伊藤克信くんがいつしか共鳴して恋に落ちて⇒そのままハッピーエンドに雪崩れ込む…みたいな流れは十分に青春ものラブストーリーとして観るコトの出来るモノではありますかね(+監督のユニークな個性も大いに感じられる)。個人的には、尻上りに段々楽しくなっていった…という感覚で観終われて好かったです。  もう一つ、今作は中々どーして女優さんの質が相当に高いと思ったのですね(選り取り見取り)。監督の一作目の方も今回観たのですが、どっちにしろハタチ前後のかなり若い女優さんばっか使ってんな(しかもそのうち一人とはどーにかなっちゃったとかナンとか…この野郎……)という印象なのです、が今作だとまず主役の寺島まゆみさんが相当に可愛い(ルックスのみならず仕草や表情のつくり方が愛嬌全開で超・可愛い)ですし、このコは元々知ってたのですが山口千枝さん(エロ床屋の店員)も似た様なガーリーな感じで可愛い(寺島さんとは打って変わってちょっとやさぐれた翳のある感じがまた可愛い)ですし、渡辺良子さんも(コッチも店員⇒トルコ嬢)この方は『くいこみ海女 乱れ貝』て作品で既に拝見してましたがスーパースタイル好い+ウルトラ美乳で極・眼福でしたし、更にもう一人、今作がロマンポルノデビューって「ポルノ界の百恵ちゃん」こと井上麻衣さんも、噂に違わぬ美貌(確かに似てる)+喋り方なんかも絶妙にマロくってまた素晴らしかったと思うのですね。ポルノシーンの内容自体はライトな方かとは思いますが、ソコも含めて好く纏まってるし楽しいし程好くエッチいし…で結論的には完全なる良作かと。機会が在れば。
[DVD(邦画)] 6点(2023-11-05 00:21:24)
6.  秘密の森の、その向こう 《ネタバレ》 
セリーヌ・シアマ監督の新作で、尺は72分なのですが、どちらかとゆーとゆったりテンポ+内容のワリにはたぶん長い方…なので実質的には中編 or 短編といって好い作品かと思います。また、シナリオ的には完全にワンアイデア…て感じの(軽めの)ファンタジーみたいなヤツなので、実際の展開運びにより面白みが沢山在るとゆーよりは率直に子役二人の演技の面白さに見ドコロを探した方が好さそうかな…とも。設定の上からもごく適切に外見がソックリな二人なのですが、実際は姉妹だそーですね。すると、ソレにしては(⇒元々関係性があるトコロを作中では「上書き」して演技してる、と言われると尚更に)中々お芝居が達者だったと思うのですよね。ストーリーの本線からは多少逸れる遊びのシーンの方だとは思うのですが、作中で(作中劇的に)小芝居をするシーンなんかが実に微笑ましくて好かったと思います。結論、確実に小品ではありますが、そーいうヤツとしては十二分に好く出来ている作品かなと。サックリ観れますし、暇なら是非。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-11-03 00:19:08)
7.  ヒミズ 《ネタバレ》 
偽物とゆーか、嘘とゆーか、端的には世の「欺瞞」をまずは暴き切りたかった映画…という風に見受けられました。美しいモノ・ポジティブな言葉だとか、そーいったモノはとにかく大仰で「嘘臭く」見える様に撮られている、と(特に前半の二階堂ふみの諸々などが)。だから一方で当然、その対極に在る人の世のネガティブなモノとゆーのは、コッチはごく真なる感情の籠もった「殺気を帯びた」所作・言葉として観る我々に突き刺さる…ハズなのですケドも、個人的にはど~も、前半は少なからずそーいう感覚も有ったのですケド、後半は正直そーでもなかったかな…とゆーのが正直なトコロで、コレも端的にはこんな映画なのにあまり「観ていて辛くなかった」のですよね。。。演出のアイデアとしては率直に(前述のソレは)かなり優れたモノにも感じられたのですが(未読なのですが、コレは原作準拠なのでしょーか?)偉そーな言い方を許して頂けるのであれば今一歩、完全なる成功には至らなかったのかな、と=真なるモノに為るハズのソレも、また虚構になってしまっている、と。  しかしまた一方で、とある個々の場面における俳優陣の演技のクオリティとゆーのは、中々に凄まじいモノだったと思いますね。主演2人の(しかも10代の)仕事も実に素晴らしかったと思いますが、また脇役の「悪い」人達のソレがモ~凄まじかったな…と。個人的には、中でもでんでん氏ですよね(マジで、人間離れした寒々しさを感じ取ったのですね)。その意味でも、一見の価値は確実に在る映画だな…とは思うトコロです⇒ココはやはり、一点足しておきます。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-07-25 19:38:06)
8.  ひかりのまち 《ネタバレ》 
観終わると何となく、全然キラキラしてないって方の『ラブ・アクチュアリー』だなコレ…と思ったのですが、製作年としてはコッチの方が先なんですね………でも、個人的にはとても好きな映画ですね~コレ。。。まァ~、何処も彼処も行き詰まって・侭ならなくて・そして焦りと不安(と幾ばくかは既に諦めと化しているモノ)に満ち溢れているコト……でも×2、ソレでも尚、何故かこの世界が光に溢れた素晴らしいモノであるコトだけは、今作を通しても確信的な迄にはっきりと私にも伝わって来るのですよね。16ミリの粗い画面(に散りばめられる種々の「光」の美しさ)も含めて、諸々と「逆説的」な映画だな、と思いました(お見事かと)。  でも×3、ゆーてコレだって音楽のクオリティの方に(少なくとも50%は)おんぶにだっこだな…とは思いましたケドね⇒んで観終わって確認したらば案の定マイケル・ナイマン!だったと。。。まあ、だからどーした!(好いじゃねーか!)と言ってしまえば済むコトだとは思いますけれど。
[DVD(字幕)] 8点(2023-07-08 15:42:41)
9.  百花 《ネタバレ》 
原作未読ですが、ソレでもたぶんかなり「削ぎ落されてる」という感じを受けてまして、内容自体はかなりシンプルな作品だ…という感想になっているトコロですね。結果的に、そのごくシンプルな「親子観」と、その作中での帰結、といった辺りに(コレもシンプルに)納得・共感が出来たという個人的な事情からのこの評価となっては居るのですが、ソレでも、その内容そのモノ以外の部分…とゆーのも、まずまずのクオリティで揃っていたのではねーかなと思ってますね。コレも個人的なコトかも知れませんが、特に原田美枝子さんの過去のパートの諸々=80~90年代の日本の街や一般家庭の情景、だとか、或いは現代のパートでも古びた・でも小綺麗にしている団地の一室の空間とか、あとはごく田舎の花火大会の様子だとか、そーいう色々のノスタルジィに『トロイメライ』が混り合ってくるこの感じには、正直ワタシちょっと「弱い」のかと。  そしてもう一つは何と言っても原田美枝子さんの演技の仕事ですね。重ねて、ごく繊細・曖昧な内容(ともすれば「薄い」と言えるかも知れない)を擁する作品ですが、だからこそ逆に、彼女のこの奥行きのある演技はむしろ効果的だったのではねーかと思いました。個人的に、この人の映画は今後も観る、と決めている方ではありますが、今回もそーして正解だったと思いますね。
[ブルーレイ(邦画)] 7点(2023-06-13 18:16:36)
10.  ピクシー 復讐の女神 《ネタバレ》 
オリヴィア・クックさんて、前々から(地味に)チョ~可愛いよな…と思ってるのですが、ゆーてあんまし映画で見かけるってコト自体が(残念ながら)少ないのです。今作は、最近よくある女性ものアクション…ぽくて+んで彼女が中で思いっ切り目立ってる感じでもあったのでワタシ飛び付いてもーた!というヤツです。なのですが……どー見てもシンプルなアクション・スリラーなのに、観てくってーと(一言でゆーなら)どーもロード・ムービー仕立てのクライム「ブラック」コメディみたいな、どっちかちゅーたら「オツな=シンプルって感じじゃあない」方のヤツだったのですよね……(オリヴィアちゃんが目立ってればソレで好かったのに、まずはソコにごくどーでも好い男子ふたりが終始くっついて来てる、という……)  とにかく、その辺の事情を認識・把握して「観方を転換」するのに(現実的に)結構時間を取られてしまったのと、加えてお話自体も(特にその主役のオリヴィアちゃんについて)背景事情や企ての真相を当初からは説明せず終盤に向かうに連れてその辺を詳らかにしてゆく…という構成でもあって、だから結局(ナニを一番に言いたいのかとゆーと)兎にも角にも序盤~中盤が全然(全っ然)面白くなかった…というコトなのですよね。。(⇒だからこの評価なのですよね。。)でも、ソレらが諸々と「解決」していったごくごく最終盤の辺りについては、結果的にはそこそこ面白く観れたかな…とも思います。あと何より、根本的な目的であるオリヴィアさん自体は、コレは全っ然悪くなかったとも思うのですよね(演技、悪くなかったですよ)。結論、前提を置いて観れば悪くはねーかな、と(⇒もし観るなら、そのよーに観て貰ったら好いかな、と)。
[DVD(字幕)] 5点(2023-05-07 01:51:21)
11.  ピアノ・レッスン 《ネタバレ》 
面白い映画だったとは思うのですが、じゃあ細かいトコまでチャンと理解・納得しとんのか?と言われると、そーいうワケでは全くない…としか言えないのですよね。まあゆーて、恋愛なんてある種「理屈じゃない」とは常々思ってるので、コレもコレはコレとして観てゆくしかねーのかな…とは思いますケドね(個人的には、別にソコはそんなに気になっては居ないのですよね)。  前述どおり、その「意味」は確かに好く分からないのだケド、その「観る価値」という点では私自身にとってはごく明確なモノがひとつ在ったのでして、ナニかとゆーと個人的には今作は、シンプルに「ツンデレ」を愛でる映画だったのかな…と思ってますね(もはや死語かも知れませんが)。まあ、ツンデレとゆーよりはツン「エロ」なのかも知れませんが、だから尚更「ツン」が「デレ」るコトに理由など要らない…と思うのでして、またその相異なる二つの要素の共存が産む趣き…という観点からは当然、ニュージーランドのジャングルに降り立った「世紀のツンツン女」ホリー・ハンターとゆーのもシンプルにごく素晴らしいアイデアだったと思いますし、或いは「原始」と「芸術」というトコロのコラボレーションとてまたごく「オツ」なモノだったのではねーでしょーか。重ねて、まあまあ好い映画だったんではねーかな…と思いますね。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-04-25 20:57:39)
12.  ビースト 《ネタバレ》 
ソレこそ『ジョーズ』と構造的には大体同じというシンプルなアニマルパニック映画であって、だとしたら本来(=技術的制約が何も無いのなら)この「ライオン」がいちばん最初にその役割を担っていても好かったハズ…と思うのは確かですよね(何しろ百獣の王なのですから)。CG技術の進歩によってようやくソレが可能になったのが本作、というコトだと思いますが+映画としては全然フツーにそこそこ面白く観れたのも確かですが、正直(たぶん)相当に苦労した+カネも掛けたワリには⇒ソコまでメチャクチャ面白くもなってなかった…とゆーのが本音であります(=コレならフツーにサメ映画でも好いかな…とゆーか)。しかし寧ろソレは、ジョーズ=サメとゆーのが如何にアニマルパニック映画の主役として優秀な存在なのか…というコトの逆説的な証左だとも(個人的には)思われましたですね。  一つ目は、サメだろーがライオンだろーがキョウビ人間サマが本気を出したら勝負にならない…というコトなのであって、で具体的にはライオン相手だったら銃をチャンと用意しておけば別にたぶん怖くない…というコトなのですよね(何なら近くで銃声を鳴らすダケでも逃げるでしょ?と)。逆に、海に遊びに行くのに(サメが怖いから)銃を持っていく人は恐らく居ない…という一方で、今作ではライオンの生息地に行くのにあまりチャンと武装して行ってない(からこーいうコトになってる)とゆーのがまずは違和感・疑問として感じられてしまいますよね。あと何より、サメってのは近づいて来るのが見えなくて急に襲って来るから怖い…のであって(+水の中だとソレはごく自然なコトとして表現できるのであって)翻って陸の王者たるライオンはどーしたってそーはいかない…つーのがまたウィークポイントではありますよね。もう一つ、連中は我々を「喰い」に来てるのであって、んでその「喰ってる」シーンを直接的に映すのは流石に好くない・無理だとゆーのも重々承知なのですケド、コレもサメは水の底に引き摺り込んでから喰うから(映さなくても)好いとしても、やっぱ陸でライオンが喰ってる=襲ってるシーンそのものが今作ではほぼ映らない…てのは(流石に)ちょっと「見せ惜しみ過ぎ」という様にも感じられてしまいましたですね。  ソコら辺、思ったよりずっと「工夫・調整」が必要=改善の余地が大いに在る、という様に感じられました。個人的には、もう少しライオン側の行動にユニークなアイデアを積むコトは出来なかったでしょーかね?と(生態的な面とかから)。しかしいずれまた、同系統の作品とゆーのは是非観てみたいトコロではあります。期待。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-04-23 22:03:17)
13.  ひらいて 《ネタバレ》 
いや~シビれましたね~コレぞ文芸映画ですね!(原作の方も間髪入れずにAmazonでポチってしまいました)  否、所々では(痺れたのではなくて)むしろゾッとした…と言った方が好いと思います。まずはモ~主演の山田杏奈ちゃんからしてとにかく最初っからナンだかミョ~に怖い…のですよ。ある面では確実にサイコパスとゆーか、分かり易く言うとひたすらに自己中心的とゆーか、でも最後まで観ると私にとってより一層の恐怖の対象だったのは残り二人の方だったのですね(=今作で恐れ戦かされるのは実は杏奈ちゃんの方…だという)。  芋生悠ちゃんはコレも冒頭から病気という「業」を背負っていて、ソレがある種の「納得いく理由」となっている…とも思うのです、が一方の作間龍斗にはソレが当初は見当たらない…が故に、彼の方は一体どんな「闇」を抱えているのか(=ナニがどーなったらこんな人間に為り得るのか)という点がごく終盤まで非常に心地悪い不安として在り続けたコト。そして何より、そんな彼と彼女二人があまりにも人として「かけ離れた場所に居る」為に、杏奈ちゃんの方が(=杏奈ちゃんですらも)彼と彼女の世界には決して入り込めないのだ…という絶望的で絶対的な実感を共有してしまったコト、そのものの恐怖とでも言いますでしょーかね。  いや、杏奈ちゃんが(例えば端的に)ガキだから…とかいう単純なコトではないとだって確実にそー思われるのです。彼女は彼女で比較的ごく完成された人格を備えた方の、子どもとは決して言えない・見做せない様な女性だとも感じるのですね。だからその「差」とゆーのは(まず年月やそこらでは)埋まり得ないのではないか、ソレは恋愛においては正に死刑宣告の様なモンだとも思うのですよね(ソレこそ白鳥に恋する豚の様なコトであって)。コレもむしろ杏奈ちゃんの方こそが人間らしい(=人間臭い)人間だと見えていた私にとっては、彼と彼女二人とゆーのはむしろモ~「人間」に見えなかった…恐らくはソレこそが私の感じた「恐怖」の真なる源泉だったのではないか、と思います(思えば悠ちゃんの方だって、杏奈ちゃんと同じ様にやっぱ終始ナ~ンか怖いのですよね…少なくとも私にとっては)。  最初にも述べましたが、肝心な場面のキメ台詞の(決して気取らずも)実に文学的な趣きが超絶に心地好かったコトも含めて、少なくとも中盤以降はマジでシビれっ放し!でしたですね。大いにオススメしたい良作です。
[DVD(邦画)] 8点(2023-02-14 23:59:40)
14.  白夫人の妖恋 《ネタバレ》 
日本三大怪談の一つ『牡丹燈籠』は三遊亭圓朝作の落語作品だが、コレの原作は中国の怪奇小説『牡丹燈記』というヤツなのだそーで。んで、この映画の元ネタもまた中国の小説『白蛇伝』なのだケド、映画を観て第一に感じたのが「コレ『牡丹燈記』にソックリやな…」というコトなのでして、調べたらやはり『牡丹燈記』は『白蛇伝』の原作の一つだ、というコトらしーのです。ただ『白蛇伝』自体は(『牡丹燈記』とは違って)様々なバージョン違いが存在するというヤツらしく、ソレこそ怪談調のモノから純愛ものっポイのまで(時代や地域に応じて)色んなタイプがある…とのコトだそーです。その意味では、日本で観れる『白蛇伝』原作の映画も実は幾つか存在するよーですが、観比べたら意外にたぶんジャンルは様々…だったりするのかも知れませんね。  この映画は、どちらかとゆーと悲恋ものの系統とゆーか、製作者側が一番感情移入させたがっているのは恐らく山口淑子の白蛇サマだと思うのですね。しかし、コレも恐らく元ネタ(=種々の実際の『白蛇伝』)の要素をワリと真面目+素直にまんま取り込んでいるとゆーか、現代の一般的映画作品のシナリオと比べると率直に少~し所ドコロで一貫性を欠く様なきらいが在るとも思われるのですよね。観てゆくと結構お話の焦点が絞り切れない様な展開運びをしてゆくし、またキャラクターの観点からもやや取り留めが無い感じも覚えるのですね。白蛇サマがラスト付近では完全にメンヘラストーカー的な愛の亡者と化してゆく一方で、その彼女(+その手下の八千草薫演じる青ヘビの精)も中盤ではフツーにかなりキレキレな悪事もやらかしていくのですし、円谷英二を招聘した特撮映画だから…というダケなのかも知れませんがクライマックスの特撮シーンでの振舞いはモ~完全にバケモノのソレでありますし。結論を言うと少なくとも私にとっては絶対に恋愛対象には為り得ない…というキャラなのですよね(まあゆーて「異類婚姻譚」なんて皆そう…だとも思いますケド)。もう一点、前述どおり原作由来の要素を(注釈とか無しに)まんま放り込んでいる箇所が思いの外多い…ので、そーいった中華的概念(仙人とか道士とか)にある程度通じていないとそもそもワリと何が何だか分からない(≒用語がまずピンと来ない)という恐れも大いに在ったりもするかと。  しかし、また今作はかなり気合の入った作品でもあるらしく、映画として諸々のつくり込みの質は(コレも率直に)かなり高かったりします。オールスタジオ撮影のそのセットの豪華さ・煌びやかさは最初から最後まで実に素晴らしいですし、前述の特撮シーンも中々悪くないと思いました。何より、主要キャストの見映えの好さ+キャラにマッチしてる感じも相当にグッド・ジョブだったかと思います(山口淑子の美しくも凄み・思い詰めた感じを兼ね備える様子も好かったですし、八千草薫もこの上無く可憐で優れた緩衝材になっていましたし、んで池部良もシンプルに超・イケメンで私から見てもごく眼福でしたし)。中々評価自体の難しい映画なヤツかとも思いますが、個人的には観て損とまでは言わなくても好いかな…と思いました(暇潰しには十分…位なクオリティは余裕で備えているかと)。
[インターネット(邦画)] 5点(2023-02-05 21:37:10)
15.  必殺!恐竜神父 《ネタバレ》 
邦題からして極めてふざけた感じですが、コレは原題も『Veloci-Pastor』なんだからまァそのまんまではあるのですよ(でも『必殺!』はやっぱワケ分からないのはまた置いとくとして)。ただ「Pastor」はいわゆるプロテスタントの「牧師」で、神父とは諸々と明確に違うヤツではあるのですよね(それこそ結婚できるのかどーか、とか)。とは言え、実際の劇中での振舞い的にはフツーにカトリックの神父なよーで(つーか本人も「Father」て呼ばれてますし)、結論コレはタイトリングだけが「テキトーだ」というコトには見えるのですよね。  そーなのですよ。この手のはあくまで「テキトーだ(=ソコは特に意識していない…からなのだ)」というコトに「見え」ないと、つまりあまりにウケ狙いが見え透いてしまうと逆にちょっと単にサムく感じてしまう…てなコトになり勝ちで、結果として個人的には比較的に苦手なジャンルなのですよね。その意味では今作、ド初っ端の「爆発炎上」シーンがまず如何にも狙いすぎな感じでのっけからややテンション下がっちゃったのですケド、その後は(メインどころはコテコテにウケ狙いではありましたが)細かいトコロにそーいうつくりものかどーか判然としない「テキトーさ」も十分に見て取れて、その辺はまずまず面白く観れましたかね(思った以上に)。  好きなシーンは、まずは異常に気合の入った編集によるダグとキャロルのラブシーンの直後、襲撃を受けた場面でキャロルの下着が上下不揃いなコト。次に、右目に傷を負ったスチュワート神父が眼帯をさせられているシーンで、コレもフツーに眼鏡の上から無理に付けてるのでスゴく変な感じになってるというごくテキトーなヤツ。あとは、クライマックスでダグがティラノ形態に変身する直前、まるで何も考えずに(=特に演技指導を受けてる様子が皆無な感じに)全員揃ってボケっと突っ立ってるダケなテンプル忍者団の有様。とかですかね。
[インターネット(字幕)] 3点(2022-05-29 23:01:05)
16.  ビルド・ア・ガール 《ネタバレ》 
冴えない陰キャが、実は…的なヤツとしては(その部分は)ワリと典型的なのですが、その手合いとして一番肝心な主人公が秘める「才能」てのが、例えば歌唱力とか、それこそ戦闘力とか、或いは演技力とか、だったら観てる方も分かり易いし映画としても表現し易い…かとは第一に思うのです。が、今作の女の子の能力とゆーのは「文筆力」で、その意味では彼女の凄さが比較的かなり分かり難いという難点がまずはありましたかね(彼女の文章が実際にキッチリ明示されるのは序盤の「詩」のシーンくらいなので、英語ネイティブでない視聴者には尚更そのクオリティが分かり難い…かとも)。かつ、青春サクセスストーリーに対するもう一方の青春「コメディ」の側面は、率直にコレも結構「品が無い」ヤツとゆーか(特に性的な方面において意外なホドに)相当にお下劣なのですよ。そーいうトコロからして、主人公に対する好感度や共感・感情移入とゆーのがイマイチ深まってゆかない感じもした…てのが第一結論的なトコロですね(大前提そもそも、主演のビーニーちゃんは決して美人で可愛くはない→否、可愛げが無いワケではねーですケド本作では「太々」しさの方が大いに勝ってる…つーか)。あと映画としてはモ~一点、ジョン・カイトはともかく主人公以外にあんまし魅力的な or 印象に残る様なキャラが出て来ない…てのにも少しばかり物足りなさが残りましたですね(この手のだとフツー、その主人公の才能を見出す敏腕でエキセントリックな上司、てのが常套手段だと思うのですケドね)。  とは言え、その(調子乗りな)主人公の痛さ全開っぷりも含め、テーマはタイトリングどおり「自分づくり(or 自分づくりに失敗したら…)」というとある青春の普遍的なお話なのであって、その側面をコンセプトとして前面に押し出したジャンルものとしては全体の流れ自体はまあまあしっくり来るモノだったかな…とも思います(ラスト付近も月並ですが別に悪くもなかったかと)。更に言えば、意外と沢山いるだろう似た様な経験を経た視聴者にとっては、当然の如くにかなり「刺さる」お話でもあったのかな、とは思います。ビーニーちゃんの(ゆーて)悪くはない演技+その他諸々の全力全開ぶりを大いに楽しめるコトも含めて、観て損するとまでは言えない程度の作品かとは思うのですね。彼女のファン、若しくは近々で青春ものを血眼で探してるって人なら、是非観て貰えれば…と思いますね。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-24 22:07:26)(良:1票)
17.  ヒッチャー(1985) 《ネタバレ》 
一見は「在りがちな(無くはない)」サイコ・スリラー系にも見えるのですが、中々どーしてある種の複雑さ・奇想天外を孕むとゆーか、とにかくルトガー・ハウアーが神出鬼没すぎる+状況が主人公側に不条理に展開しすぎる、という2つの「ご都合主義」の所為で結局よくあるスリラーには決してなっていないと感じられるのですね。とは言え全体的には、スリラー・アクション・そして「ホラー」の要素をコンパクトながらバランス好く兼ね備えた良質な娯楽作だとは思えます。特に、思ったよりも派手なアクション、そしてそれ以上に(前述どおり)ご都合主義的に超越的なハウアー演じるサイコが(ハウアー自身のやや常人離れした系統のルックスも相まって)醸し出す「もはや人外」な雰囲気てェのが少なからずも~「ホラー」として立派に結実している部分とゆーのは、この手のジャンル作品としてもかなりユニークな見ドコロだと言って好いかと思うのですね。  しかし、個人的にはどーにも…ご都合主義も「敵が強すぎる」とゆーのはまだ許せるのですが、却って「味方がバカすぎる」とゆーのはド~にもコ~にもやり切れないとゆーか(私がホラーとして不可欠なモノだと思ってる)主人公への感情移入を阻んでしまう様に感じられるのですよね。今作でも、見る限り主人公がのっけから悉く対応を間違えてドツボにハマってゆくの自体は(ソレで苦しむのが自分自身である内は)二百歩譲って好しとしましょーよ。でも、ナッシュの件だけは正直ワタシ許せないのです。大した意味も無く彼女を連れ回した挙句、ハウアーが明らかに彼らを狙っている状況は不変なのにま~た致命的な油断をし、結果…とゆーね。正直オーラスとかだって、お前なんか恰好付けてる隙にハウアーにブチ殺されてしまえ!と思ってたのに、その期待すら叶わず……つくづく、終始不愉快極まりない「極上の」ホラーだったな…とココまで来ると「感心」すらしますですよ。  以上、個人的な事情も非常に大きいのですが、全編まるでカタルシスを感じられなかったコトを加味して評点は低めに倒しておきます。無念。。
[インターネット(字幕)] 5点(2022-04-23 01:20:27)
18.  人妻集団暴行致死事件 《ネタバレ》 
同監督の『女教師』からまずは古尾谷雅人、他にもチョコチョコと引き続きの出演者も居り、内容的にもかなり近いモノがあるとゆーか(だから)一種の続編と言っても好いかと思う。前半、だいぶ尺を取ってその若者たちの不毛な生き様を丹念に描いてゆくことで、彼らが(確かにチンピラに近い様な不良ではあれ)別にそこまで「悪人」て人物ではないコトを印象付け、ソレと後半の「凶行」を対比させることである種の社会的なやるせなさ・やり切れなさ(不条理)を描き出すコトが主眼という、まま高度な社会性を擁するロマンポルノだとは感じるのだね。  とは言え、コレは少なからず現在と当時との意識の差とゆーか、彼らは確かに悪人とまでは言えないかも知れないけれど、特にその「女性観」とゆーのには個人的にはも~許容できない様な自分勝手さ・ぞんざいさ(=コレはも~今時なら女性蔑視と言って好い様な)もまた見て取れるのだね。その意味では、あくまで私は(最後まで観ても)残念ながら彼らには共感・感情移入は出来なかったし、だから(室田日出男が非業の死を遂げる中ですら)どこか暢気に終わってゆくラストにはかなり高度に違和感すらが在ったのですよ。結論的には、私は今作はあまりポジティブな感情を持って観終わることは出来なかったですね。  一点、肝心の人妻(室田日出男の嫁さん)役の黒沢のり子という女優さんは、室田日出男と同レベルで今作には非常にハマっていましたね。少し蒙昧でおどおどとして、かつ別に高度に美人というワケでもないのだけどどこか妙に色気が在るとゆーか、色々と非常にとにかく「生々しい」のですよ。その意味では、彼女の濡れ場なんかだって(ポルノ的にも)ある意味「オツな」クオリティを備えていた、とも感じますですね。
[インターネット(邦画)] 4点(2022-04-18 18:11:35)
19.  ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~ 《ネタバレ》 
あら、面白い。公開時はなんとなくスルーしてしまいましたが、ちょっと惜しいコトをしましたかね。。  まあゆーて、スポーツ方面の実話題材としても非常に優秀なエピソードだとは思いますが、大まかな流れ自体はワリとベタな感じではあるし、盛上げ方・演出自体もままベタな質感の方を採用してるという感じでもあります。それに実話とは言え、多少は脚色も含まれているのでしょう。でも何より、これホントに確実に実話ですからね。てゆーか、これ私ナマで観てましたからね(調べると火曜日だったらしいのですが、何故観れてたのでしょーかね)。原田が2本目に飛び過ぎ!てくらいメッチャ飛んだのもよーく覚えてますよ。そのリアルな感動が甦った…という意味では、私もこの映画の「世代」の一人なのでしょう。素直に1点足しておきます。  そしてその実話由来のリアルな感情、という意味では、主役の田中圭クンや若い男のコ女のコ、あと傍若無人なコーチ・古田新太さんも決して悪くはなかったですが、何と言っても今作のMVPは原田雅彦役の濱津隆之さんでしょう。とにかく見た目が・それに声や喋り方も正に生き写しとゆーか、この人が出て来る度に映画と記憶の中のリアルが見事にリンクしてゆくのですよね(ああ、確かにコレはあの話なんだ、と)。地味に、彼が居なかったら成立しなかった映画…かも知れませんね。
[ブルーレイ(邦画)] 8点(2022-04-04 20:52:26)
20.  ビキニ・カー・ウォッシュ 《ネタバレ》 
観終わって「うーん、なんか中身あった?」となっちゃうくらいにペラッペラな内容ではあります。個人的には、あまりアメリカ映画では観たことないレベル(例えば、ベトナムとかフィリピンとかその他辺境の商業作品とかだと、こんな感じで各場面を殆ど何も考えずにつくってるというチープ全開なヤツもワリと在るとは思ってるのですが)。  ここに在るのは、ただ「明るいエロ」ですね。水着も脱いじゃってるシーン・セックスシーンも一応ありますが、それも当然本家のAVとは比ぶべくもないエロ度に留まってます。が、とにかく明るくて、楽しそう。夏の日差し、弾ける泡と女たちの笑顔、焼けた肌の輝き、と、ある意味非常に健全で、こーいうのも偶にはイイかも、とは思ったのですね(私が海外のエロに求めている正にソレ!とゆーのが今作にはあったかと思います)。  一点だけ、如何にも裸で車洗ってそーなお姉さん達とは少し雰囲気の違う、ちょっと清楚で可愛いブリタニーちゃん(実は正ヒロイン)は、見た目的にもキャラ・演技的にも今作の非常に重要なアクセントだったと思うのです。が、彼女に関してはエロスなシーンがなんにも無い。率直に、これは極めて頂けませんですね(サービス意識の問題であります)。
[DVD(字幕)] 4点(2021-05-12 20:11:21)
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