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りりらっちさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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1.  プラットフォーム 《ネタバレ》 
非常に観念的な作品。  そもそもあり得ない設定なのですが、登場人物たちの「感情」は非常にリアルで、極限状態に置かれている彼らの「行動」はショッキングなものになりがち。 それらショッキングな部分を見どころにしないと映画として成り立たないので、アリではあるのですが、ちょっとグロい描写が多いため、人を選ぶ作品になってしまったかもしれません。  世の中の不平等、階層、富を享受する人間たちと飢餓に苦しむ人間たち、搾取する側とされる側。それらへの問題提起と、そこに置かれた人間のエゴイズム、生物として生き残るための殺し合い、足の引っ張り合い、侮蔑。 救いは宗教にはなく、心ある主人公ですら原罪を犯す。そこに批判的なメッセージは見当たらない。  原罪を犯しながらも、子どもを見つけるため、主人公と黒人の相棒は命を尽くす。  最下層で見つけた子どもは、「良心」のメタファー。  そして彼らは最上階へ「良心」を届け、役目を終えて死んでいく。  解釈はある程度観客側にまかされており、形而下的な描写で形而上的なテーマを描いているので、観客にきちんと伝わるのかはちょっと疑問に思いました。  深遠なテーマを冒険的・実験的に描いていてとても面白い作品ではあります。ぜひたくさんの人に観てもらいたい作品ですね。
[インターネット(字幕)] 7点(2024-10-26 12:33:53)
2.  Pro9 治験 《ネタバレ》 
アナイリン・バーナードが観たくて観賞。ツタヤディスカスでレンタルしたので、DVDパッケージも見ていないし、まったく予備知識なしだったため、途中からホラーになってきてビビりました…。 実話を元にしているわけだから、そんなに怖くなるわけないじゃんってナメてました…。  ゾンビものとちょっと似ていて、治験で投与された新薬の影響で、激しい頭痛・出血・皮膚の爛れ・顔の変形・人格の狂暴化などが起こります。 狂暴化した患者は病院職員やガードマンを殺してしまい、治験仲間たちをも襲おうとしてきますが、人里離れた研究所に隔離されているため逃げ場がありません。 それに、逃げ出した先で狂暴化して他人を襲うかもしれないため、自主規制して研究所に残るんですね。エライ。  また、Pro9を投与された順番に症状が出現していくのも、治験者たちに「次は自分だ」と身に迫る恐怖を感じさせていて、上手いですね。 何とか解決方法を探そうと足掻き励ましあう治験仲間たちでしたが、時間がたつと発症し、自分を襲ってくるのです…。おお、コワ。  エンディングで、2010年に実際にこのPro9治験で死者が出たこと、しかし治験を実施した製薬会社は何のお咎めもなかったことが流れます。 そりゃないだろ~。せめて遺族に賠償金をたくさん払ったと信じたい。 まあ、ほんとに事故としか言えないので、賠償金を積んで終わりになってしまうのは仕方がないのかな…。  実際に治験に参加した人間の年齢や性別は映画通りなのか、気になりました。 映画の治験参加者は、大学生がやたら多かった。やはりいつの時代も若者はお金がないから、割のいい高額バイトだと思って飛びつくのも無理はない。10代の子もいて驚いたけど、そういやイギリスの成人年齢は18歳でした。あとは、医療従事者や治験で食ってるおじさんとか記者とかで、まあまあバラエティがあったかな。 日本で同じ治験をしたら、若者よりも中年のほうが集まりそうな気がしますね…。  アナイリン・バーナードも発症してイケメンが変形したら嫌だわと思っていたら、結構早い段階でプラシーボ班だとわかって安堵しました。ヨカッタ。  一番怖かったのは、金髪の女の子が狂暴化して全身血だらけで泣き喚きながら襲ってくる暗闇のシーンです。カメラのフラッシュがたかれる度、コマ送りのように狂った彼女がこちらに向かってくるのが、もう…。コワ。 これは典型的なホラー映画の手法で、このシーンがなければこの映画はそこまで怖くはなかったかもしれません。全体にはとても理性的に淡々と流れていくので。  ホラー苦手な人も、きっとそこそこ観られる作品じゃないでしょうか。まあ私のようなホラー好きでもちょっとビビったシーンはあったので、話が違う!と怒られるかもしれませんが。  とりあえず、アナイリン・バーナードを見られたので満足です。映画「シタデル」で犯罪にあい心を病んだ彼を見た時からファンでしたが、この作品では健康的な姿を見せてくれてうれしかったです。
[DVD(字幕)] 6点(2024-09-04 22:14:47)
3.  フロム・ザ・ダークサイド/三つの闇の物語 《ネタバレ》 
大人になってから、「雪女」や「ヘンゼルとグレーテル」などのおとぎ話を観たと思えば。 ストーリーも結末も承知の上で、それなりにアレンジを楽しめる。ハズ。 この場合、絶対に求めてはいけないのが「意外性」だが、この「意外性」が意外と映画を最後まで見るためには必要なんだってコトが、この作品を観ていてよくわかった(笑) 特に第2話。観ているのがつらくて、思わずコーヒー入れにキッチンへ行っちゃったよ‥。 流し見・ながら見、ならいいのかもしれない。 深夜にTVをつけたら民放でやってて、なんとなく最後まで観ちゃった、って感じなら、時間がもったいないと思わないですみそう。 あら、どこかで見た俳優さんたち。クリスチャン・スレーターではないか。ジュリアン・ムーアも若いなぁ。タカビー女をやらせたら右に出る女優はいないなぁ。若い彼らを見れてちょっとラッキー♪なんてね。  四半世紀前の映画としてみれば、それなりのクオリティなのでしょう。 そういや当時の若者たちは、「色々わかってるけどそれは言わない約束で楽しむ」をしていたように思う。大して面白くないギャグでも無理に笑ってみせる的な風潮があったというか‥バブルで余裕があったのかも。精神的にも、金銭的にも。でも現代の方が貧乏なのに、バブルの頃の方が貧乏くさいってのはどういうワケだ。  第1話と第3話はそれなりに最後まで観られます。俳優たちの魅力も大きいし、特殊効果も頑張ってます。人食いおばさんと子どももいい味出してます。DVDを借りる必要はないけれど、もし深夜に放映されたら観てみてください。
[DVD(字幕)] 5点(2016-01-15 20:02:46)
4.  プリズナーズ 《ネタバレ》 
なかなか面白かったです。にも関わらずこの点数なのは、観終わった後にたくさんのモヤモヤや謎が残るから。  だいたいケラー父さん、やりすぎ。最初のうちは「気持ちわかるぜ」と思って観てたけど、途中から「気持ちが抑えられないんだ」「こうでもしなきゃ殺してしまう」とか言い出して大暴走。ブツブツ「神よ赦したまえ…」と赦しを請いつつ、10歳程度の知能しか持たない人間に対し、絶対にしてはいけない拷問をやりだした。たとえどんな理由があろうと、これはイカン。父さん「暴力衝動を抑えられないただの暴力男」に成り下がり、観ているコチラは「もっと頭を使え!10歳児をおどしたってビビって嘘つくだけだろ。障がい児に対する話の仕方を勉強して出直してこい!」と説教したくなってしまったよ。  で、タイトルの「プリズナーズ」ってナンだ?誘拐された少女たちのこと?と疑問を抱きつつ観ていたのですが、お手製の「身動きする事すらできない狭い独房」にアレックスが入れられたので、「ああ、囚人というより囚われ人って感じのプリズナーね…でもなにゆえ複数形?」と思ってたら、クライマックスで父さん地下の穴に閉じ込められて、自分もプリズナーになっちゃった。そういやケラー父さんの父親は刑務官で、英語だとprisoner officerだしねぇ…「なるほどプリズナーがいっぱいで複数形!」と納得…で、刑事が笛の音に気づいて、たぶん父さん助かるけど、その後は刑務所行きで本当のプリズナーに!オチがついてるわ…と、ちょっと脱力しました。ははは。  いえ、たぶん聖書をよく知る人が見れば、きっとコチラが抱いた疑問のシーンや台詞にもぜんぶ意味があることがわかるんだと思いますよ。たくさんの蛇(悪魔の象徴?)とか迷路とか自殺しちゃった男の役割とか、刑事さんのたくさんのタトゥーの意味とか。でもあいにく当方無神論の日本人なので。「そういや、冒頭でも祈った後に鹿を殺してたしなぁ。ケラー父さんの信仰って、しょせん自分に都合いい程度なんだよなぁ」とか、皮肉にしか観られませんでしたよ。  難解というよりは、信仰を持った人間向けの映画、という感じで、そこがちょっと期待外れでした。中世の絵画じゃないんだから、象徴とかヒントをちりばめるのはストーリーの謎解きだけにしてほしいな。 それとケラー父さんの行動は、肯定してはいけないと思う。たとえどんなに信仰心が強かろうと、あの行動は人間としてダメだし、第一怖いよ。なのでたぶん異教徒の象徴としての刑事さんに、ぜひ応援の一票を入れたいです。
[DVD(字幕)] 5点(2015-11-08 02:46:14)
5.  ファイナル・デッドブリッジ 《ネタバレ》 
シリーズ最初の1に一番近い作りの作品。キャラクターの描き方は1の方が丁寧だったと思いますが、この5もなかなかです。登場人物たちの性格が伝わりやすいエピソードを上手に組み込んでいます。たぶん後半で殺人鬼に変貌する親友がいるので、そこら辺を丁寧に描いたのでしょうね。 しかし難点も結構ありました。オープニングが長くて眠りそうになったりしたのはともかく、悪魔の使い(葬儀社の黒人)に運命を逃れる方法をペラペラしゃべらせるなど、ストーリー運びに安易な点が目立ちました。 結局葬儀社の男の言った事は嘘八百だったワケで、なのになぜそんなウソを言わせたのかというと、「助かった仲間同士で殺し合いをさせるという見どころを作るため」に他ならない。あ、安易だ…。 しかも、予知夢では死ななかったモリーも死ぬし。工場の監督は脳の血管が破裂しそうな状態で遅かれ早かれ死ぬ運命だった、と一応話のつじつまを合わせているのに、なぜもっと大事な「助かったはずのモリーが死ぬ」に説明を与えないのだ?!これは安易ではなくストーリーの破たんだ…。 なんだか、最初は頑張って丁寧に作りだしたんだけど途中で息切れしてきて最後はやっつけ仕事になっちゃった、のでは?! 一番嫌な奴である上司がアッサリ軽めに死ぬとか、手抜きすぎです。どんな死に方するのか楽しみにしてたのに~。ピタゴラスイッチ的なのも今回ないしで、ちょっと残念。最後の「パリ行きの飛行機→1につなげる」というのも、なんちゅーか苦肉の策というか、別にやらなくてもよかったかも。  …と思ったんだけど、モリーの死に方は本当は主役のサム(だっけ?)がするはずだった死に方で、サムの死に方は1のアレックスがするはずだった死に方で…と、ここがピタゴラスイッチになっているのか?!それでなんとか辻褄を合わせたつもりなのか、死神さん!!じゃない、製作者の方々!!!  …などなど、伝わりにくい懲り方をしているのも、なんか中途半端ですなぁ…。 それでも、役者さんたちがそれなりに魅力的なメンツだったり、序盤の橋崩落のシーンが圧巻だったり(ちょっと現実味に欠けるが)、最後は頑張って収まるべきところへ収めたり、映画としてはそれなりに楽しめるんじゃないかと思います。
[地上波(吹替)] 5点(2015-10-30 21:55:00)
6.  ブギーマン(2005) 《ネタバレ》 
「ジャパニーズ・ホラーの観せ方を取り入れたハリウッド映画」としては、上出来。しかし、アメリカ人には新鮮なその観せ方も、日本人にはなんら目新しい部分を感じさせないモノなので、怖くない。点数が辛~くなってしまうのも、ムベなるかな。  なにより、日本人には「ブギーマン」の知識がナイ。 その謎が観ていくうちに解けるのかと思っていると、かなりガックシくるでしょう。 ストーリーは「ブギーマンにどう立ち向かうか」なので、「そもそもブギーマンてなんなんだよ」と思って観てると、謎が解けなくて消化不良になってしまう。  そもそも出発点が間違ってます。制作サイドは「ブギーマンは万国共通のモンスター」等と言ってますが、その認識、違うから。日本にはモンスターはいませんから~。 ジャパニーズ・ホラーを参考にするなら、ジャパニーズの幽霊・妖怪・魑魅魍魎についても研究してほしかったなぁ…。  カメラワークなどの観せ方はウマイ。さすがサム・ライミ。 キャストも好感度の高いタイプの青年を使い、全体に丁寧に作ってあり、好感は持てマス…けど、そんだけ。  ワタシは、実はブギーマンは隠れ蓑で現実に連続殺人鬼がいる、その正体はお父さんか叔父さん、主役のどれか。と思ってました。あるいは、ブギーマンは霊で、人間に憑りついて殺人をする、とか。ベッド下とクローゼットでテレポートが始まった時「あ、ハズれた」と思いましたが、今でもそっちの方が怖くなったんじゃないかな~と。  ラストの退治方法からは、「子どもの強い恐怖心と想像力がブギーマンを実体化させる」と受け取れてしまうので、結局ティムの父を殺したのはティム自身てコトになってしまうのでは…?いいの?とちょっと思いました。まあ、そこまで息子を怖がらせた父親自身の責任でもあるのでしょうけどねぇ…。 子どもを脅すのはほどほどに、という教訓映画てコトで。
[DVD(吹替)] 5点(2013-03-01 08:45:49)
7.  フェーズ6
身も蓋もないことに、誰もが「自分だけは死にたくない」のです。 自分の生命を脅かすものは、切り捨てるしかない。たとえ親でも兄弟でも恋人でも善人でも悪人でも知人でも他人でも、まったく関係なく。 ただ、切り捨てる痛みの大きさが違うだけ。  もちろん、そうじゃない人もいる。 愛する人を失うのなら自分も死にたい。愛する人を助けるためなら自分は死んでもいい。そう思う人もいるでしょう。 実際、映画に出てきた父と娘はそうだった。娘を切り捨てることは父親にはできなかった。  でも、主役たちはそうではなく、「感染したら誰であろうと切り捨てる」が暗黙のルール、というグループだった。 だから仕方がない。前提がそれなのですから、ラストに至るストーリーのすべては、すでにわかっていたこと、なのです。  そこをわかっていてあえて描いた、という映画なのでしょう。 主役たちに選択の余地がないように見えていたが、実はあったのだ、ということ。 他の選択ができない彼らだから、ああいうラストになったのだ、と。ラストシーンの弟のあの思いを描くため、そのための映画だったのだと思います。  私はそうメッセージを受け取ったので、作りの甘いところ(感染防止がマスクだけって!インフルエンザか?)(ここでマスクをとったらいかんだろ?という所でマスクをとる。顔を見せたいのはわかるが…説得力が限りなくゼロに…)(全体に緊迫感がナイ…)etcは、見逃してもいいかな。  しかし、アレですね。 世の中がパニックになった時に喜び勇むのは、平常時だと希望が持てないポジションで生きている人間なんだろうな…と、関係ないことまで考えちゃいました。 それまでの社会の価値体系をすべて無にしてしまうような非常事態。そういう事態が起きた時に、その人間の本質部分が現れるんだろうな…。たぶんワタシは即感染、即死亡…。弱すぎる…(涙)。
[DVD(字幕)] 4点(2013-01-18 00:11:00)
8.  フロム・ヘル 《ネタバレ》 
しまった!間違った!!「スリーピー・ホロウ」を借りたつもりが、「フロム・ヘル」だった!(汗) いや、この作品もとてもよく出来ているし、デップも若くて美しく、悪くないのですが…。  当時のロンドンの街や住人、娼婦の風俗が非常にリアルに描けており、作品の説得力を増しています。切り裂きジャックの正体や動機も、納得がいくように丁寧に考えられており、かつ恐ろしさを感じさせ、成功していると思います。 鑑賞後の後味も、ちょっと(かなり?)ビターな後口で、悪くありません。  そう、「悪くない」のです。でも、「すごくいい」とは言えない。 なぜでしょうね~。 単に「好み」の話になってくるのかも。  ワンシーンだけ、どうしても「いただけません」な箇所が。 切り裂き魔の正体がバレた途端、ウィリアム卿がとっても黒目がち☆になるのですが、止めてほしいのです…。不自然なだけで怖くないし。 黒コンタクトなんぞに頼らないで、イアン・ホルムの演技力を信じたほうがよかったんじゃないか? 白目を血走らせた方がまだしも、でした。  「悪くない」作品ですが、何度も観たいとは思えない…。 たぶん、派手な見せ場や、ドキドキ・ハラハラするシーンがなく、アップダウンが少ない作品だからなのかもしれませんね。 まあでも、デップが美しかったので、この点数で。
[DVD(字幕)] 6点(2012-12-16 10:42:08)(良:1票)
9.  フライトナイト 《ネタバレ》 
子どもの頃、TVで観ました。 チープでB級なのに、エロくて笑えてワクワクできて、面白い!! ビデオに撮って何度も観ました。  隣人のバンパイアがフェロモンぷんぷんの濃い系男前で、ゆったりと階段を降りてくる色気満載のシーンにノックアウト。 主役の友達が、バンパイアの魔力にやられて怯えながらもバンパイアにしがみついていくシーンにゾワゾワ。 主役のGFがバンパイアとダンス中に、すごい勢いでバンパイアに魅かれて女っぽくなっていくのに、ドキドキ。 バンパイアの家中の壁に時計がたくさんかけてあり、朝日が昇ると同時にすべての時計たちが一斉にボーンボーンと鳴り出すシーンにウットリ。  完全にB級なのですが、B級でなければ作れないし描けないやり方で作られた、とても魅力的な映画でした。 まだあまり映画を観ていないコドモのワタシは、かな~りノックアウトされましたよ。またそのうち、観てみたいな…。
[地上波(吹替)] 6点(2012-12-13 21:35:13)
10.  フレディVSジェイソン 《ネタバレ》 
観た翌日には、観たことを忘れてしまった。  昨日、なんか映画のTV録画を観たけど、ナニ観たんだっけ。レビューを書こうと思ったのは覚えているのに、かんじんの作品が何だったか思い出せない…(汗) な、なんて作品…?  と、30分ほど悩みました。 結局、ホラーがダメな相棒くんが「オレは絶対観ない!」と怖がっていたのを思い出し→「人がバタバタ死ぬホラー映画だったな…」→フレディの顔が脳裏に浮かび→「そーだ、あのアホ映画だ!」と思い出しました。別に思い出さないで一生忘れててもいい映画でしたが(笑)。  それなりに頑張って作ってましたが、最初から最後までフレディがペラペラうるさくて参った。おしゃべりフレディのおかげで、一緒にいるジェイソンまで薄っぺらくなっちゃって、怖さのカケラもありませんでした…。 でもそれって吹き替えのせい? もしや字幕で見てたら、童歌の「フレディがやってくる♪」がも少し怖く響いたのかも。  しっかし、街で連続殺人事件が起こって犯人も不明だというのに、トウモロコシ畑でパーティー始めるティーンエイジャー達、アホすぎる…。 大事な話をしないで「今はパーティーを楽しもうぜ♪」となる主役たちも理解できない~。アメリカ人との断絶を感じるわ。 それとも、若者がアホなのは世界共通なのかしら。「他人がいくら殺されようと、自分だけはきっと大丈夫♪」という根拠不明の自信を持つのが若者だとしたら、ですが。  ラストは、まあ…ああなるしかない。 伝説の殺人鬼2人をアホな若者たちが片づけて終わり、というのは不自然だから、片方が死に、片方が復活だ~というのが丁度いい落としどころなのでしょう。  と、理屈ではわかるのですが、端的に言ってバカみたいなラストでしたね(苦笑)。 これ、フレディとジェイソンのファン以外の人が映画館で観たら、「金と時間を返せ」と思うのでは…。 まったく怖くなくってホラーじゃないんだもん。元ネタのパロでもないので楽しめもしないし、何を狙ったのか、とても中途半端な作品。  DVDは借りちゃダメ。TV放映でなら観てもいいかも?程度のクオリティです。 間違っても続編とか作らないでください…。
[地上波(吹替)] 3点(2012-11-23 01:15:18)
11.  ブラック・スワン 《ネタバレ》 
なんか汚い映像だった。 バレエもので、しかも「白鳥の湖」なんだから、もう少し綺麗な映像を期待していたのに、残念。 ナタリー・ポートマンは、ニナを、せめて5才若い時に演じるべきだった。演技がどうとか綺麗とか言われてますが、これ、若いバレリーナの体じゃないよ…。 痩せてりゃいいってモンじゃないし、衣装で隠せない部分はひどい…。若くて絶頂期のバレリーナには全然見えない(涙)。 そーゆうところは、アメリカ人は寛容ね。肌のキメとかたるみとか、筋肉と脂肪のバランスとか、気にしないんだろうか。 ストーリーもこじんまりとまとまって、言っちゃなんだが少女漫画よりスケールが小さい。いいとこ、レディコミの読み切り漫画。  頭の中はバレエだけの世間知のないガチガチ優等生の娘、娘で自分の人生をリベンジしようとするステージママ、主役と正反対のタイプのフェロモン系のライバル、男とチャラチャラ遊んでセックスすれば女の色気が出るハズと考える浅知恵の監督。 ステレオタイプな登場人物たちが、安っぽいセオリーにのっとってストーリーは進行していくのですが、そのストーリーもご多分に漏れずよくある主役の妄想物語。 そして、妄想の果てに見せてくれたのは、CGに補完された黒鳥の踊り。 か、勘弁して~~(涙)。 なんか、下北沢の小屋で、必要以上に気合いが入った小作品を見せられたみたいなのデスが…ホントにアカデミー賞ノミネートいっぱいされた作品なの?コレが??? よっぽど他にいい作品がなかったのでは…。  まあね、題材が元々ちっこいスケールだから、仕方がナイ部分もある。 稽古場と家と舞台と酒場しか出てこない、ヒロインの頭の中の閉じられたインナーワールドの話だから。 だからこそ、最後の舞台はもっとすばらしいものを用意してほしかったな。 あんな稽古場みたいな古くて小汚い小劇場なんかじゃなくって、華やかで近代的な大舞台と大観衆を用意して、そこでニナを踊らせてくれたら、最後の「パーフェクト」というセリフも、もう少し迫力を持ったのかもしれない、と思う。  ナタリー・ポートマンが頑張ったとかとは別の話で、もっと美しい白鳥と黒鳥のバレエを観たかった。それにつきる。残念です。
[DVD(吹替)] 4点(2012-07-30 22:24:29)(良:4票)
12.  ファイナル・デッドサーキット 3D 《ネタバレ》 
もうね~「死のリスト」にのった人間は、おとなしく死にましょうよ。 でないと、ショッピングセンター壊滅!死者数百人!!てな事になって、死ななくてもいい人間が大勢死ぬ羽目になっちゃいます。 ここは諦めて、予知通りに、潔く…ってワケにはいかないか。映画10分で終わっちゃうし(笑) にしてもこの4作目、残念ながら、評価できるのは最初のサーキットでの事故シーンだけでした。 ストーリーはありません、死に方バラエティをお見せします!という映画なのはわかってましたが、その肝心の死に方に、芸がナイ。 今回はやたらと内臓を見せたり、皆さんを肉片にしてみたり、肉体破壊をしていましたね。 展開も登場人物たちもサラッとしすぎてるから、グロさを強調してみたのかな?でも、続きすぎると、飽きる…。荒唐無稽っぽさが出てきて、チャチに感じてしまうし。 3Dで観てたら、画面の迫力で色いろ補えるのかな?でもこの映画に千円とか払うのは嫌だな…。今回レンタル50円なので借りましたが、もう次作は観ないかも、です。
[DVD(字幕)] 4点(2012-06-30 02:59:04)
13.  ファイナル・デスティネーション 《ネタバレ》 
シリーズ1,2,3と観ましたが、やはりこの作品がベストですね。 丁寧によ~く考えて作ってある。冒頭の飛行機の墜落シーンがあまりに迫力があって恐ろしくて、もう飛行機に乗りたくない!と本気で思ったほど。 思わず作った「この死に方は嫌だランキング」の第1位は、ロートン先生です。 首にガラスが突き刺さったと思ったら家が火事になり、倒れたところに上から包丁が降ってきて胸にプスッと刺さり、あげくにガス爆発で包丁がさらに深くブッスリ刺さって死亡。絶命するまでが長すぎる…恐ろしい…。 第2位は、トッドです。 自宅バスルームなんて一番気が緩む場所で、洗濯物干し用ロープが何重にも首に巻き付き、ボディシャンプーだらけのバスタブでツルツルすべり、ジワジワ死んでいくなんて、イヤすぎる…。 だったらテリーみたいにバスに跳ね飛ばされて一瞬で死ぬとか、野球帽かぶった男子みたいに金属片で首が吹っ飛ぶとかの方が、ずっとマシですね。いやもう、オッソロシイったら。 DVDにはもう一つのエンディングが入っていて、新しい命の誕生<アレックスとクレアの子>が、「死の運命」を止めたというバージョンがありました。 でも試写会(?)での反応は悪く、嫌われキャラのカーターを死なせるエンディングに大金かけて撮り直したそう。そーしたらかなりウケたそうですが、制作側は「ティーンの観客達は、このエンディングを受け入れるには未成熟すぎたのだ」とか不満タップリでした(苦笑)。 確かにストーリーの完成度でいえば、作り直す前の方がいいのですが、現在のラストの方が勢いやノリがいいのは否めません。バッド・エンディングの方が現代風って事なんでしょ~か。 おかげで、続編が続々と作られたワケで、結果オーライ? 登場人物たち一人一人すべてのキャラクターが生き生きしてるのも、やはりこの作品が一番ですね。
[DVD(吹替)] 7点(2012-05-11 18:53:42)
14.  ファイナル・デッドコースター 《ネタバレ》 
ウェンディ役、表情がいろいろあって好み~。魅力ある女優さんですね。 ジェットコースター好きなんですが、これから乗るときに必ず思い出しちゃいそうです。 にしても、遊園地のジェットコースターひとつでここまで盛り上がれるのって、やはり高校生だよなぁ~。カワイイですね。 1,2,3とシリーズを観てきて、毎回「この死に方だけは嫌だランキング」をひそかにつけているのですが、今回のランキング1位は「日焼けマシーンで焼死」。 いやもう、この死に方、辛過ぎるでしょ。今回のハイライト・シーンでもありますが、思わず目を覆ってしまいましたよ…。 2位が「電動ドライバーで頭に釘を打ちこまれて刺殺(?)」。 なんか、イヤ。これだったらジュリーの友達の死に方の方がマシかも。 イアンやフランキーの死に方は、苦しまずに一瞬なので意外と楽かな。ジムで頭つぶした人も。目の前で死なれた方は、ドビックリですが。 最後の地下鉄のシーンは迫力満点。地下及び電車の中という、閉鎖的で逃れようがない場所での恐怖が、よく伝わってきました。 生き残った3人を一か所に集め、一応死ぬ順番をちゃんと守って一気に死なせていくとは、死神さんたらお茶目。 面白かったです。
[DVD(字幕)] 6点(2012-05-11 09:11:56)(良:1票)
15.  フォーガットン 《ネタバレ》 
宇宙人オチって、やっぱり駄目ですかねぇ‥。  この監督はオチを描きたかったんではなく、オチに行き着くまでのシチュエーションやストーリーを撮りたかったんではないのかなぁ。 オチはちゃんと監督の狙った所に落ちてるものの、観客はそれに納得できんという。完全なスレ違い?(笑) 作り手側と鑑賞する側で、求めるものが違ったんでしょ~か。 でも監督がコレを作りたかったんなら、コレはコレで成功なんでしょう。たぶん。  ワタシは作品にあまり理屈や整合性を求めないので、この映画の宇宙人オチが悪いとはいいませんが、結末がヒロインに都合がよすぎなんでは?と、そこは不満です。 もうひと掘り掘り下げたら、まったく違うモノになっていたかもしれない。それが惜しいですね。  結論は、レンタルショップで、このDVDがSFの棚にあったらOKですが、サスペンスやミステリーの棚にあったらマズイ。そんな感じです。
[DVD(吹替)] 5点(2011-11-14 20:54:36)
16.  ブレア・ウィッチ・プロジェクト
あんまり怖くなさ過ぎて、気絶するかと思いました‥‥(ちゃんと電気消して部屋暗くして、ひとりっきりで観たのに!クーラー入れて部屋寒くして観たのに!!) 3人が「ファッキン!」「ファッキン!」ってうるさいだけ。後半は主役が一人でギャーギャー悲鳴あげて盛り上がってるだけ。 この3人に感情移入するのは至難の業です。うるさすぎて頭が痛くなりました。カンベンして下さい~。 勿体ぶって奥になにか深~い意味がありそうに見せてるだけで、フタをあけても空っぽ。時間、返してください~(涙)。 でもこーゆう勿体ぶりが大好きな人もいるわけで、そういう人には楽しめる映画なのかも? きっと作り手側は楽しかったろ~な。この映画で話題さらっちゃる!ってプロジェクトで盛り上がってさ。 こーゆー自己満足映画は、ほんと、カンベンしてほしい。 
2点(2004-07-26 18:41:38)
17.  ブレイブ
マーロン・ブランドがあまりにも我が祖母にクリソツなので驚きました。本人は自分のそっくりさんが男と知ったら怒り狂いそうですが、瓜二つ。てことは、私はマーロン・ブランドの孫かぁ。嬉しくない。映画ですが、神秘的と思われがちなネイティブ・アメリカンのシビアな現状が描かれていて、うーむと唸りました。生活する事や生きるという事、家族や人生という事を問い掛けてくる映画ですね。が、その問いかけを感じられるかどうかは、観る側に想像力が必要かも。ラファエルの最期の一週間をどう感じるかも、その裏側の人間の残酷さや金・殺人というものをリアルに想像できるかどうかで全く違ってくると思う。ラストの方は、彼を待っている運命を想像して胸が詰まって苦しかったです。
7点(2003-12-07 01:08:48)
18.  ファイト・クラブ 《ネタバレ》 
面白いんだけど、ラストに「?」。途中まではブラック・ユーモア調で楽しめるのに、後半シリアスになってしまう。観ている間はいいんだけど、観た後が不完全燃焼。「ストーリー?そんなもん、ないよ!」って突き放された感じ。何がいいたいんじゃ。 要するに、ファイトクラブのあり方をカッコイイと思うか思わないかで、評価がキッパリ分かれそう。で、私はビミョーだ。だって殴り合いにロマン感じないし。行き着く先はテロリストだし。でも、男にとって殴り合いで野性に返って本能を確認するのはロマンなのか。 E.ノートンの外見の理想がブラピっつー設定は納得しました。なで肩は治せないもんね!(笑)
7点(2003-11-27 19:26:18)
010.45%
110.45%
262.71%
3135.88%
44620.81%
56027.15%
65424.43%
72611.76%
883.62%
931.36%
1031.36%

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