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1.  フード・インク
 10年前に堤未果氏の『ルポ貧困大国アメリカ』を読んだとき、貧困者になぜ肥満体の人が多いのかを初めて知って衝撃を受けたことを思い出す。映画評論家の町山智浩氏の語るアメリカ事情にもこの手の話が絡むことがあり、もちろんこのドキュメンタリーを含め、問題の本質が異口同音で耳に入ってくると、さすがにアメリカの食事情の深刻さを信じないわけにいかない。この映画で一番ぞっとしたのは、食問題で集まった人たちを相手に、家族に糖尿病患者がいる人に挙手させていたところ。ほぼ全員が手をあげ、「2人いる人」「3人いる人」と質問が続くけれど、誰も手を下げない。鳥肌が立つほど恐ろしかった。いつのまに、この国は糖尿病大国になってしまっていたのだろう。欧米人はインスリンの分泌力が優れていて糖尿病になりにくい体質だと聞いていたのに、一家族に複数人もの患者がいるなど、とても信じられない。   大腸菌に汚染された食材が商品に紛れ込んでいたとしても、企業は謝罪しないどころか、声をあげる消費者を次々と告訴していくという。日本でもO-157感染で国中が大騒ぎになったことがあったが、被害を受けた限定消費者だけではなく、一般人もマスコミも社会をあげて感染経路の特定と予防対策を求めた。この一連の動きがどれほど正常な流れだったのかを改めて思い出した。  また、『インサイダー』『エリン・ブロコヴィッチ』『フィクサー』など、巨大企業を相手に国民の命を守るため戦う映画を何本も見たが、遺伝子組み換え大豆の話が本作で出てきたときは、真っ先に『ゴルゴ13』の「害虫戦争」を思い出して、これまたぞっとした。遺伝子組み換えとは、あくまで気象条件に耐え抜く強い作物を生み出すための技術だと思っていた。それでも何やら落ち着かないのに、人為的に作物の特性を、それも明確な方向性をもって遺伝子レベルで操作するなど冗談がすぎる。そんな物騒な話はコミック上にとどめておいてもらいたい。   思うに、資本主義、共産主義など諸々のイデオロギーを問わず、アメリカ、中国、ロシアなどの大国は、一国民の小さな声をいちいち拾い上げるには図体が大きすぎるのかもしれない。巨大な富と権力が集中する一握の輩が政経を動かしている以上、怪しい加工食品しか口にできない貧困層は、今後どうやって健康を維持していけるのだろう。それでも、声をあげようと活動している人たちの勇気と行動力に深く感動せずにいられない。
[インターネット(字幕)] 9点(2019-08-18 23:08:54)
2.  ブタがいた教室 《ネタバレ》 
動物好きの小学生相手に、哺乳類に「名前をつけるな」というのは、まず無理なんじゃないかと。中学生でも無理な気がする。高校生なら、なんとか名前なしで、家畜としての哺乳類を世話できるかも。  ペットとして育ててしまった豚を、食べる、食べないと論争になってしまった。それでいいじゃないかと私は思う。もし家畜として育てたのなら、そもそもこんな論争になっていない。花火大会に豚を連れ出したりしないし、楽しい思い出をわざわざクラス単位で作る必要もない。教師だって、それを許さずに「餌やりと掃除だけしなさい」と命じなければならない。それで、本当に食育になるのだろうか。いや、食育以前の問題だと思う。「命」という概念を、これだけ真剣に子供たちが自発的に考えることができたのは、名前をつけて、愛情をかけて、一生懸命に育てたブタを、名づけ親である自分たちが、殺さなければならないから。このことの、何が間違っているのだろう。現実に、子供たちは、Pちゃんの命に責任を持つことで、命の重さ、尊さを、いやというほど学んだ。3年生に世話を委ねようとしたり、反対意見を言う相手に全身でぶつかっていったり、失敗、希望、挫折を、何度も何度も繰り返した。その悩みの深さ、出口の見えないしんどい思いを、半年近くも引きずってきた。社会人顔負けの悩みっぷりだ。その半年間で、彼らがどれほど精神的に成長したことか。ブタを飼育せずに過ごした無難な小学生ライフと比べて?  人や動物を問わず、救うことができない命があるという不条理な真実を、彼らは苦しみながらもしっかり学んだ。  また、Pちゃんがブタだったからよかったのだ。魚釣りでは、完全にエンターテインメントになってしまうし、ふだん私たちが食べない(食べる国もあるけれど)犬や猫なら、そもそも命を奪うわけにはいかない。人が食べる動物を、「可哀そうだ」と言って通らない残酷な世界があることに、子供たちは気づかなければならない。そこを乗り越えないと、感謝して命をいただき大切に生きる、ということが理解できないし、謙虚な心が生まれない。この作品では、どの子供たちもPちゃんの短い命を思って涙を流した。いっぱい泣いて、他者が受ける痛みを肌で感じて、子供たちは強くなればいい。
[インターネット(邦画)] 9点(2019-03-30 00:21:40)(良:1票)
3.  フラガール
日頃の入力生活がたたりドライアイのひりひり痛む目で鑑賞。泣ける映画はストレスの浄化作用に加えて二重にお得。
[DVD(邦画)] 9点(2014-11-10 20:49:12)
4.  フローズン・リバー 《ネタバレ》 
一方は車を盗み、一方は家に発砲する。激しくエゴをぶつけ合った女性2人が、いつか互いに自己犠牲を申し出て、単なる相棒だったはずの相手の窮地を救おうとする。奇跡を起こしたのは、凍った川の上で置き去りにされた1人の赤子だ。死んだと思われた赤子が生き返り、動き始めた。思えばあれが、ほろ苦くもささやかな希望をにじませるラストを暗示していたのかもしれない。生の原点は母性を激しく揺さぶるものだ。母性は、過酷な現実に追い詰められていてさえ、自分以外の人間に愛を与えられる力を持つ。その究極のエネルギーに深く感動させられた。 
[インターネット(字幕)] 9点(2012-01-10 00:03:24)
5.  フィクサー(2007) 《ネタバレ》 
人物の相関図がほんとややこしくて、2度見てどういうドラマかやっと分かった。 だけど、アーサーの長々としたセリフが、かなりすごい。たくみに、狂人のたわごとに見せかけていながら、実は、恐ろしい事実をちゃんとしゃべっているという、このセリフマジック!「天才と狂人は紙一重」という真実を利用して仕掛けた伏線だったとは。一度全ての事情を完全に掴んでしまってから、つまり、アーサーは、「躁うつ病だった」という先入観を完全否定してから、改めて再度視聴すると、アーサーの全セリフが、面白いほどすらすらと解読できてしまう。この感覚は、急に暗号が解けて文章が解読できるというか、全く聞き取れなかった英語が、突然日本語になって耳の中に飛び込んでくるというか・・・・・・。と同時に、急にマイケルにイライラしてくる。「何て鈍いフィクサーだ、必死でアーサーが説明しているのに」と。(でも、最初は私も確かにマイケルと同じ立場だった) 一度先入観が解けてしまうと、二度とアーサーの支離滅裂ぶりを味わえない。一言一句、まともに聞こえてしまう。では、なぜ一度目の視聴のときに、彼の演技が本物の躁うつ病に見えたかというと、「彼はふだんから薬を処方されていた」という設定があったから。マイケルはしつこいほど、「薬を飲め」「薬を飲むのをやめるときは」と強調する。これは脚本家の巧みなテクだと思う。2度目の視聴ではっきり分かる。アーサーが自分で壁に書いていたように、彼は精神など病んでいない、と。それにしてもトム・ウィルキンソン、台本を見て卒倒しなかったろうか、そう状態でしゃべるセリフだから、饒舌になるのも無理ないけど、古畑任三郎どころじゃない早口で、何ページ分もの量を一気にしゃべる、あれは撮影も、声優さんも大変だったんじゃないかと。クルーニーの相槌のタイミングがちょっとでもずれてNGが出たとしたら、そのときのトムの落ち込みようが目に見える(笑)。また、この作品は二度失笑するシーンがあった。1つ目は、アーサーが「フル・モンティ」のジェラルドよろしくいきなり服を脱ぎ出したとき。2つめは、「オーシャンズ11」の時限爆弾のドジを彷彿させる殺し屋たちのミスで、クルーニー自身が命拾いをしたこと。(オーシャンズではクルーニーがドジったのだった)「フィクサー」はコメディではない、と言い聞かせながらも、つい笑ってしまった。
[DVD(字幕)] 10点(2009-09-28 23:59:32)(良:1票)
6.  ブラッド・ダイヤモンド 《ネタバレ》 
ダニー・アーチャー(ディカプリオ)もほとんど少年兵に近い。彼が最後に人間性を取り戻したのは奇跡に近い。ソロモンの息子が父親に諭されて我に返るシーンと連動している気がする。
[DVD(字幕)] 9点(2009-04-12 11:13:51)
7.  フロム・ヘル 《ネタバレ》 
当時のロンドンの風俗を知る上では、とても興味深い作品だった。階級制度の厳しい地で娼婦たちが生きていくには、ぶどうも口にできないほどの貧困ぶりとは。女優たちがすばらしい。彼女たちの汚れきった衣服に、食事マナーや会話などの行儀の悪さは、本職かと思えるほどの板のつきようだ。他に、ユダヤ人に対する偏見、上流知識階級の専横ぶり、どれ一つとっても細部まで鮮明に描きこまれているため、ヒエラルキーの三角形が鮮やかに見え、舞台設定に迫真のリアリティがあった。徹底的に下級階層の人権を否定する輩のおぞましさは、いわずもがなというところ。また、ストーリーとしては、王子の結婚式を娼婦たちが目撃したという発想がユニーク。デップとロビーのコンビもかなりいい線いっている。初めにロビーが酩酊中のデップを平手打ちしたくだりでは、身分が逆か!と驚かされた。随所に粋なセリフも光る。なかなかいい映画だと思う。しかし、暗い映画館では決して見たくない、とも思う・・・・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2006-07-31 21:14:55)(良:1票)
8.  ファインディング・ニモ
お話も面白かったけど英語が楽しい! 中学生レベルの英会話にはうってつけかも。声優さんたち上手いの何の、キャラを見てるだけで体がリズミカルに揺れてきそうだった。早口の英語って、まるで音楽みたいだなあ。マーリンとドーリーのやりとりは日本の漫才ですね。大真面目と楽天家がコンビを組んだら、やることなすこと凸凹でおかしいったらありゃしない! ドーリーのくじら語「カムバアアック!」には涙が出た。・・・・・・ただニモがさらわれるシーンはたまらなかった。乱獲というよりあれは「拉致」。擬人化されてる物語なんだから。舞台は海だし、北朝鮮に拉致されていった人の辛さをこのシーンでびりびり感じてしまった・・・・・・。
10点(2004-02-10 16:49:01)
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