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六本木ソルジャーさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 823
性別 男性

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【製作年 : 2010年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  ブルーバレンタイン 《ネタバレ》 
素晴らしい作品だ。 アメリカでの評価の高さは伊達ではない。 二人の男女の関係を、幸せだった“過去”と、崩壊寸前の“現在”を対比させながら繊細に描き出している。 浮気をしたり、暴力をふるったり、ドラッグをしたりするような特別な問題が彼らにあるわけではない。 特別な問題がないにも関わらず、二人の関係の亀裂が徐々に大きくなり、元に戻すことができない溝へと広がっていくさまが描かれていることは評価したい。 やや抽象的に描くことにより、観客はより共感しやすくなったのではないか。 具体的に描くよりも抽象的に描くことは容易なことではなく、監督にも俳優にももちろん高いレベルが必要であろう。 仕事よりも家族との時間を大切にしたい男と、家族を大切にしながらも仕事で評価されたい女、お互いに愛しているのに、心がすれ違うさまを見事に描き出されている。 パートナーが自己の才能を浪費して自堕落な生活を送っていると感じる女、パートナーが家族よりも仕事を優先していると感じる男、離れていくお互いの心をなんとか戻そうとしているのに、傷つけることでしかお互いに向き合えない二人がいる。 過去に理解し合えたはずなのに、なぜ傷つけあってしまうのか、人間というもの、男女の関係というもののもどかしさを切なく味あわせてくれる良作だ。 ラストに子どもが父親を呼ぶ姿が印象的ともなっている。 心が傷ついた子どもがまた大きくなり、同じような過ちを繰り返さないことを祈るばかりだ。 また、彼が彼女に贈った曲の歌詞や、泊まったホテルの部屋の名前なども未来を暗示させており、いい効果を発揮している。 泊まったホテルで男が掛けた曲に込められた“思い”など、彼の心情を深く感じ取れるということも良い手法だ。 カップルが鑑賞するにはかなり厳しい作品かもしれないが、個人的には逆にカップルに鑑賞して欲しい作品だ。 反面教師的な役割となり、このようにならないために、お互いがお互いのことを考えられるようになるだろう。 愛し合ったカップルが年月を経ることによって徐々に気持ちが離れて、別れることが必然だということが、本作のメッセージだとは思っていない。 多くのカップルの中には、そのようなカップルもいるということを描いているに過ぎない。 どうすればこのようにならないかという“答え”はもちろん存在しないが、お互いがお互いのことを考えるしかない。
[映画館(字幕)] 8点(2011-05-14 00:32:09)(良:1票)
2.  ブンミおじさんの森 《ネタバレ》 
さすがに全く理解できなかった。 普通の映画とは異なるため常人には製作できないという点は認めるが、本作のような映画ははっきりいって苦手である。 本作においては、この世、あの世、現世、前世といったものを超越しているようだ。 “死”というものは終わりではなくて、“自然”に帰るようなものなのかもしれない。 ハリウッド映画では作ることができない、タイ映画だからこそ作れる境地か。 唐突に挿入されている、現世に絶望しているような王女が何もかも捨て去り、自然(川)と一体化していくシーンも象徴的となっている。 本作を見れば、現世の苦痛といったものが軽減されるかもしれない。 それにしても、点数は付けにくい映画。 見る人によっては満点なのかもしれないが、自分のような若輩者には高い点数はまだ付けられない。 自然を眺めて、その中に美しさを見出せる人には向いているかもしれないが、残念ながら自分は都会に毒されてしまったか。
[映画館(字幕)] 4点(2011-05-03 12:18:48)
3.  プレデターズ(2010) 《ネタバレ》 
「プレデター」にオマージュが捧げられており、事前に復習しておけば、2倍楽しめる。構造やネタを重複させて、遊んでいるところが面白い。ただ、それなりにアイディアを盛り込んでいるが、もう一つ練り込まれていないという印象。全体的に“勿体無い”というイメージだ。 フィッシュバーンが演じたキャラクターは悪くはない。相当に中途半端ではあるが、あっさりと瞬殺させて、「大物と見せかけて、実はザコ」というロドリゲスっぽい遊びは面白い。しかし、美味しいキャラクターに仕上がるはずが、生煮えという仕上りとなっており、勿体無い。必死に風を煽る姿や、7~10シーズンを乗り切ったとは思えない間抜けなラストはユニークな仕上りになるはずだったが、上手く仕上がっていない。 ドクターの存在も同様に勿体無い。何かネタを仕込んでいることは分かるが、ラスト付近まで引っ張った割には「その程度か」と落胆してしまう。そもそも助けてもらった相手をわざわざ痛めつける理由が分からない。殺される前に、最後に楽しみたいという理由だろうか。ストーリーを展開させるという役割は与えられているが、十分機能を果たしているとは思えない。全体的に、各キャラクターが十分活かされておらず、彼らに込められた存在価値がやや低いような気がする。生き残るためには利用できるものは何でも利用するという強い精神力や、人間の敵は人間だという怖さも感じられない。数だけは揃っているが、居ても居なくても同じでは困る。このキャラクターがいなければ、この映画が成立しないくらいの価値を込めて欲しいところだ。 また、名前も名乗らず、仲間を駒や囮としか考えなかった一匹狼が、宇宙船に乗らずに仲間の女性を見捨てなかった理由もそれなりに強化してもよかったのではないか。 このサバイバルを通して、彼の心に何かしらの変化を与えたネタも仕込んで欲しいところだ。一人の力では生き残ることはできない“無力さ”を知り、誰かと協力せざるを得ない展開を考えて欲しいところだ。ベタではあるが、どこかであの女性に命を救われるという展開を仕込んでもよい。命を救われる展開はあるが、宇宙船出発前の方がよいだろう。さらに人間は個体では弱いかもしれないが、様々な知恵や協力による組織力で乗り越えてきた歴史があるのだから、プレデターと人間との“差異”を盛り込んでもよいのではないか。
[映画館(字幕)] 6点(2010-07-14 23:31:51)(良:4票)
4.  プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂 《ネタバレ》 
7点という評価は高いけど、6点というほど悪くはない作品。観終わった後には特に深いものは残らないが、鑑賞時間分は楽しめる作品に仕上がっている。ディズニー系の「パイレーツ」「ナショナル・トレジャー」「アリス」よりも、本作には単純な面白さがある。 とんだりはねたりとアクションが満載。中東の雰囲気をやや堪能できアドベンチャー感覚にもひたれる。ユニークなキャラクターが意外と様々に登場してくるので、それほど飽きることもない。 時間が戻るという砂入りのダガーもまあまあ効果的に使用されている。全体的に訳の分からない設定や、ご都合主義、まわりくどい方法での王座獲得など、すっきりしない部分も多いが、特に気にする必要はあるまい。 ラスト付近のやり取りがやや急ぎ足で、物足りないところはあるだろうか。あまりじっくりと描き込む部分ではないが、突然『大量破壊兵器はなかった』と言い出して、敵国を倒した後にも関わらず、『そうだね、もうちょっと調べてみようか』という訳にもいかない。時間の砂を上手く利用して、明確な“証拠”を突き出して、観客を完全にすっきりさせて欲しかったところ。この辺りのオチの付け方は、ディズニー&ブラッカイマーらしい部分ではあるが、それほど憎みたくなるシーンでもない。 本作には、血の繋がった本当の兄弟と、血の繋がらない兄弟たちの二組の兄弟が描かれている。この関係を上手く対比することができれば、観客や本作を見る子ども達に何かいいメッセージを送れたのではないか。血の繋がった兄弟が王座のために憎しみを感じているので、逆に血の繋がらない兄弟たちはもっと協力したり、信頼し合ったりして、“兄弟愛”のようなものをアピールしてもよかったか。“兄弟が協力して強くなれ”というような父親からの家訓のようなものが強調されてはいたが、言葉ではなかなか伝わりづらい。時間の砂を利用して兄からの信頼を勝ち取ったものの、“兄弟愛”のようなものはそれほど濃密には描かれていないといえる。 動機が何もない弟を単純に犯人扱いする流れは仕方がないが、もうちょっと兄弟関係を丁寧に描けば、より良い作品に仕上がったかもしれない。 アクションヒーローのイメージはなかったが、ギレンホールもそれほど悪くはない存在感を発揮している。ゲームを題材にしている作品であり、ネタはまだまだありそうなので、シリーズ化しても良いのではないか。
[映画館(字幕)] 7点(2010-06-26 12:17:00)
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