1. フル・モンティ
イギリス映画ってほんと、不況という暗~い社会背景、八方ふさがりのやるせなさ、将来への不安、そしてそんな状況にある中での家族&仲間達との絆、そういう要素を映画にミックスするのが上手ですねぇ。この種のイギリス映画って、「めっちゃ泣けた!」「励まされた!」という人と、「退屈だった」「盛り上がりに欠ける」という人、まっぷたつに評価が分かれるものだと思います。私は思いっきり前者です。この映画も、根底にはずっと哀愁が漂っていて、やってることとか発想自体はアホっぽいんだけど、要所要所で、支えてくれるそれぞれの妻や息子の暖かいセリフにじーんとさせられて…。涙&笑いなしには見られない映画です。ロバート・カーライルは、まゆも肩も下がり気味、華奢で細っこくて背も低いのにどうしてこんなにカッコいいんだろう(笑)そして何があっても「僕はお父さんを信じてる」と言って最後までみんなにくっついて応援し続ける息子がとてもとても可愛いです。ショーを見に来た元妻、観客達の笑顔も最高。不安やコンプレックス、プライドをすべて服と一緒に脱ぎ捨てて、憑き物が落ちたかのように晴れ晴れとしたメンバー達の笑顔も最高でした。あと、サッカー好きなので、「オフサイドトラップ…」とつぶやきながら踊る彼らも可愛かったです☆ 10点(2005-02-26 18:06:41)(良:1票) |
2. ファインディング・ニモ
会社の先輩がニモ面白いから絶対見てみ!それも日本語吹き替え版がオススメ!と言ってDVDを貸してくれたので、実はたいして興味もなかったけど「わ~いありがとうございます♪」って言って観てみました(先輩ごめん)。でも見始めたら、子供向けのアニメだと思ってたのに思わず手に汗にぎってる自分にびっくり。ニモをはじめキャラクター達の表情がすごくかわいくて・・・!映像もすごいキレイやし。CG技術ってこんなに進んでるのね!先輩オススメの日本語版の声優陣はというと、ノリさんはちょっと違和感あったのですが、ドリー役の室井滋が個人的にツボでした(笑)顔の表情と声がピッタリだ! 8点(2004-09-26 16:06:19) |
3. ブリジット・ジョーンズの日記
初めて見たときは、結局たいした努力もしてないのにタナボタ的にちゃんとした彼氏も仕事の成功も手にしたブリジットむかつく~なんて思ってしまった。唯一良かったのはコリン・ファースの「ありのままの君が好き」というセリフだけ。私も含め一緒に見ていた仲間全員思わずぽへ~っと口を開けてうっとりしてました。でも、2回見るとステキなディテールと真のテーマが見えてきた。ブリジットの友達ナイス!フラれた時に本人以上に怒ってくれる、押しかけて励ましてくれる、上手くいったら心から祝福して見守ってくれる…。こんな友達最高ですよね!それからこの映画は「努力して幸せを手にする」サクセスストーリーではないと思ったほうが良い。ブリジット&ブリジットのおかんを見てわかるように、これは負け犬タイプの女性へのメッセージ。「カッコ良くてノリが良くてその場が楽しいだけの男にダマされちゃダメ。真面目でツマんなくても誠実で将来が見える男性を選べ!」てとこかな。ちなみに、ブリジット母の日本人cruel race発言はたしかに不快です…。2回も言うなー! 6点(2004-06-13 01:16:46) |
4. ブラス!
《ネタバレ》 厳しい現実と美しいメロディーのコントラストが泣かせます。映画としてはちょっと重いけど、『炭鉱閉鎖』という改革の犠牲になった人々の悲哀をありのままに描いたらこうなるのでしょう。コンクールでの演奏は本当に素晴らしく、優勝を手にすることができて気分爽快!…と思いきや、最後のスピーチがまた現実的で泣かされる。皆失業中で先行き不安で、きっとこの演奏が最後になるんだろうなぁ、と思うと物凄く哀しいラストなのですが、そこにまた『威風堂々』と皆の笑顔がかぶさって、爽やかなんだけど哀しさ倍増です。 8点(2004-06-11 00:58:35) |
5. フォー・ウェディング
《ネタバレ》 今まで観たヒュー・グラントの映画はどれもけっこう面白かったので期待して観たらガッカリです。一番の原因はヒロインの魅力のなさ。それがまったく解らないからたった数回会っただけで彼女のことをあんなに想う主人公の気持ちもまったく解らない。主役二人に感情移入できない時点でもう観るのが苦痛。スコットランドの金持ちじい様との婚約は結局金目当てか何かにしか見えないし、婚約者を紹介した直後ににウィリアムとまた寝てるし、アナタが31人目だか32人目だかって言う会話もどうなの。たいがいの男はここで引くんじゃないの?結婚式当日に盛大にフラれるアヒル顔も不憫です。どんなにウィットやユーモアに富んだ小ネタが盛り込まれていようと、風景が美しかろうと、お葬式が感動的であろうと、大筋がこれじゃどうしようもない。 3点(2004-06-06 00:56:29) |