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1.  プーサン 《ネタバレ》 
昭和20年代末の社会批評映画として私が観た中では、木下恵介の『カルメン純情す』と渋谷実の『勲章』とこれが三大傑作だと思う。社会批評がそのまま芸術ともなり得た稀有な時代だ。笑ったところは、交番で「もっと神経を太く持たなきゃあ」と諭されていると、ピストル持った男や刃物持った女が次々と自首してくるところ。ニヒルな医者が弁当食べてるとこに重い肺病患者が咳するところ。美人の下着姿自殺未遂のほうにワッと警官が来て、野の首吊りのほうは寂しくブラブラしてるところ。菅井一郎の「牢獄記」の立て看板、などなど。きびきびした画面だが、まだ編集の独特のリズムは生まれていない。ただし税理士の目が疲れると0の行列が欄外に出ていく、なんてアニメも使っている。上っ調子で斜面を滑っていくような社会を、やや外に立つ主人公が眺め、巻き込まれていく展開の映画だ。これが10年たつと“無責任時代”となって、主人公のほうが調子よく社会を滑っていくようになる。
[映画館(邦画)] 8点(2009-11-22 12:05:27)
2.  吹けよ春風(1953) 《ネタバレ》 
脚本の谷口・黒澤がどういう分担だったか分からないが、こういう短編連作への好みをすでに黒澤が持っていたのか。乗客の人生観察をするインテリ傾向のタクシー運転手って三船敏郎に似合わないけど、まあいい。外苑を越路吹雪とデュエットしながら回るミュージカル的シーンなんか、似合わなさを突き抜けていて感動しちゃう。風船売り、マンホールの工事人、都電の乗客らがあっけにとられてタクシーを見送るあたりがたまらない。一番好きなのは、早慶戦帰りらしい二人の酔っ払い客(藤原釜足・小林桂樹)のエピソード。これから見る人のためにネタばらしはしないが、タクシーの屋根を人が這うボコンバコンという音の効果がよかった。映画として充実している一編。次に東京で暮らす大阪ものの寂しい夫婦のエピソードがあり、三好栄子があいかわらず達者。三国連太郎のタクシー強盗があって、最後に、おそらくBC級戦犯だったらしい山村聡が釈放され、子の待つ家に妻の山根寿子とためらいながら帰る、という時代ならではの話で締めている。当時の東京風景をたっぷり眺められて嬉しい一本。冒頭、新人の小泉博と岡田茉莉子がちょっとだけ出てた。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2008-09-05 12:19:53)
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