1. フラガール
特に海外では「フルモンティ」「遠い空の向こうに」「リトルダンサー」などの名作を筆頭に世界中でやりつくされた感のあるベタベタのプロットを使用していながら、明るいだけでなく重みのあるストーリーと、キャラクターの深みが凡百の青春映画とは一線を画し、上記炭鉱名作シリーズの棚に堂々と並べたくなります。蒼井優の絶品ぶりは言うまでもないですが、全てのキャストが息づいていて素晴らしいです。 [映画館(邦画)] 9点(2008-08-06 13:18:38) |
2. フランキー・ワイルドの素晴らしき世界
《ネタバレ》 本物のDJのインタビュー交じりの、耳の聴こえないDJの実話風ドラマ。 演出・音楽がイチイチクールでやたらかっこよいです。聴覚を失うときの自分vs自分のシーンは壮絶かつエキサイティング。泣き言一つ言わず、自分自身をぶっ殺し、自身で立ち直るフランキーが逞しくカッコよすぎる。演ずるポール・ケイの表情、飄々としたキャラクターがなんとも素晴らしい。 スパッと音楽をやめるのかと思いきや、思いつきでスパッとやってみる。天才ってのはこういうもんなのかもしんないすね。無駄に感動のドラマにすることなく、ひたすらクールでホットな雰囲気がイカしてます。もっと皆に見てほしいです。 [DVD(字幕)] 9点(2008-05-12 12:36:39) |
3. プラネット・テラー in グラインドハウス
《ネタバレ》 B級映画を知りつくしたロドリゲス監督が徹底的にB級を追及した、ある意味S級のゾンビアクション映画。登場人物は皆どこかイってるし、無駄にグロいし、無駄に劇的なバカバカしいアクション満載で、どん引きとゲラゲラ笑いの連続です。まぁ、ブルース・ウィリスだったら、ブシェミを見たかったが。 B級の定石を守りながら、映画の中盤を強引にカットしてしまうやり方などで、映画の常識は無視してくれます。よっぽどの映画バカじゃないとこんなのは撮れないでしょ。見終わった瞬間、愛着をこめて「ばかじゃねーの?」と言ってやりたくなる一本。面白かった。 [DVD(字幕)] 9点(2008-04-16 08:37:58) |
4. プチ・ニコラ
ゆるく笑えて、めっちゃ良かった。子供も大人も愛くるしすぎる。一作で終わるのがもったいないくらいなので、シリーズ化を希望する。 [映画館(字幕)] 8点(2013-01-03 12:59:57) |
5. ブラザーズ・ブルーム
《ネタバレ》 ツタヤ独占レンタルらしい。 微妙な豪華キャストに惹かれて借りた詐欺師映画。 音楽やカメラワークなどのセンスが良いしストーリーも結構面白かった。 時にクールで時にキュート、喋らない日本人を演じた菊地凛子が素晴らしかった。 あと爆破演習シーンで、はっぴいえんどの「はいからはくち」がかかったときはテンションかなり上がった。洋画ではっぴいえんどが聞けるなんて!! [DVD(字幕)] 8点(2010-08-01 21:18:03) |
6. ブラックブック
《ネタバレ》 ナチスの非道を描くだけでなく、戦勝国側の残酷さまで描かれ、戦争では正義も悪もないというスタンスで描かれているため、後半にはかなり疑心暗鬼にさせられる。ヤマ場だらけで、濃密なストーリーはかなりスリリングで終始全く飽きさせない。 逞しい女性のスパイサスペンスの形で、腹の読めない人物が多く登場し、その正体が後半で明かされていくのだが、流石にちょっと整理が難しかった。 しかし、充分に二回観るに値する映画であると思う。 [DVD(字幕)] 8点(2010-04-25 19:30:14) |
7. フロスト×ニクソン
《ネタバレ》 辞任直後のニクソン大統領と、ジャーナリスト生命をかけてインタビューに臨むフロストさんとの舌戦を描いたドキュメンタリー風社会派作品。と言っても、下手に小難しくはなく、新人ボクサーがチャンピオンに挑戦するボクシング映画のようでした。インタビューまでの展開や、互いが追い詰められていく様子等見どころが多く、社会性より人間ドラマとして秀逸だったように思えました。地味ながらベーコンの渋さにときめきました。 [DVD(字幕)] 8点(2009-10-12 21:38:04) |
8. ブラッド・ダイヤモンド
《ネタバレ》 とにかく圧倒的な熱量で撮られた、めまぐるしい展開と激しいアクションの近年稀に見るガチンコスペクタクル。複雑な背景とリアリティがのりながら、軸のストーリーは乱暴に言ってしまえば「宝探し・人質奪還・逃亡」と分かり易いエンターテイメント。 プリオもずいぶん厳つくなっていい感じでした。容赦ない現実をググっとみさせるこのつくり方は「シティ・オブ・ゴッド」などにも通ずるものがあると思いました。 世のダイヤモンドを欲する全ての女性にみせたい映画ですね。 [DVD(字幕)] 8点(2008-06-07 13:48:49) |
9. 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
強烈なタイトルに恥じない強烈なドロドロヌメヌメコメディ、と言ってしまおう。これ以上のハマリ役は一生こないであろう最低の勘違いクソ女を演じる佐藤江梨子は素晴らしく、本気で腹を立たされてしまいました。 サトエリ、永瀬、佐津川氏の発するいや~な不の空気が蔓延する中、正反対のキャラクターで真っ向勝負の永作さんのすっとん狂っぷりが見事。この絶妙なバランスが、これをただの陰気臭く気持ち悪いだけの映画ではなく、「そうかこれはコメディなんだ」と思いながら安心して楽しめるものにしているんだと思います。 キャストよし、脚本よし、映像よしで、ラストも爽快。これってひょっとすると名作では? [DVD(邦画)] 8点(2008-03-31 13:55:36)(良:2票) |
10. ブラック・スネーク・モーン
セックス依存症の少女をおっさんが鎖で繋いで治療しようと言う下手すれば変態モノになってしまうような設定を、クールに渋く仕上げた映画。演出やカット割りが抜群にかっこよく、役者のパフォーマンスも非常に高くて見どころは充分なのですが、設定の割に今一歩脚本に魅力を感じられず、地味だったのが惜しいっす。 それにしてもクリスティーナ・リッチは見るたびに違う可愛さをみせてくれますな。それ+ブルースのかっこよさを加点で、甘めの8点。 [DVD(字幕)] 8点(2008-03-29 13:13:32) |
11. ブルース・オールマイティ
なかなか笑えました。退屈な部分もなく、コメディとしては全然合格だと思います。神様になってしまうという突拍子もないファンタジーの割には話が普通すぎるのが惜しいですね。ジムキャリーが好きなら。 [映画館(字幕)] 7点(2008-08-14 19:45:06) |
12. フォーン・ブース
電話ボックスから電話が掛かってきて、切ると殺すと脅される話で全編電話ボックス周辺で話が行われるという舞台的設定ですが、これが意外にいけます。ずっと同じ場面ということで映像的には退屈になってしまいそうなところですが、その辺も色々と凝っていて見た目にも飽きさせません。ストーリーも会話主体ながらもテンポ良く見れてなかなか良かったです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2008-08-06 13:01:35) |
13. ファム・ファタール(2002)
これは評価の難しい映画ですね。あの二段オチを許せるかどうかで判断が変わりますかね。でもストーリー、雰囲気、撮り方などにデ・パルマ節が効いてるので良いっす。なんでもありな感じが逆に 結構好きです。 [DVD(字幕)] 7点(2008-07-29 16:41:05) |
14. フレディVSジェイソン
最初から最後まで人死にまくりです。飽きさせません、人ふっとびすぎです。フレディ体術すごいです。バカすぎです。よくできたホラーアクションエンターテイメントです。 [DVD(字幕)] 7点(2008-05-01 18:14:38) |
15. FUCK ファック(2005)
《ネタバレ》 題材は面白いが、内容はイマイチ面白くない。たかが言葉(単語)ごときに目くじら立ててる保守派もバカバカしいし、この言葉に代わるものはないんだと「FUCK」を妙に神格化する連中もバカバカしい。 言葉狩りをしたがる連中と、禁止された言葉を使いたいだけの連中の両方の需要を満たす魔法の言葉がファックなんですね。しかし、「ファック」という言葉を放送すると罰金を徴収する機関があるってのはホント酷いな。自由の国でしたよね・・・? [DVD(字幕)] 6点(2011-04-16 12:09:30) |
16. BROTHER
《ネタバレ》 センチメンタリズムを煽りまくる久石譲の音楽も饒舌すぎるし、映像もカチっとしてる。観ていて恥ずかしくなるくらいキメキメで、良くも悪くも美学に溢れた作品ですな。 しかし、いくらなんでも武強すぎ、カッコ良すぎ。アニキィっ!! [DVD(邦画)] 6点(2011-02-13 12:02:03) |
17. ファインディング・ニモ
他のピクサー作品と較べると、結構シリアス。 吹替の室井滋が室井滋過ぎるし、ドリーのキャラ自体もクドすぎる。もちろんハイクオリティだがピクサーの中ではイマイチな部類。 [DVD(吹替)] 6点(2010-09-05 17:11:21) |
18. フィリップ、きみを愛してる!
ジムキャリーで嘘つきで弁護士って、ゲイを除けばまんま(傑作)ライアーライアーを思い浮かべが、わりと本作では抑え目の演技だった。顔芸もなかったし、あんまり笑わせにきてなく、しっかりと安定した演技をしてたのが逆に物足りなかったかもしれない。 他方、ユアンは背筋がゾクっとするほどキモカワイイ、完全に乙女の瞳をしていた。大げさにクネクネせず、瞳のキラキラでゲイを完璧に表現したユアンは凄い。 実話ベースと言ったら信じられないようなストーリーは面白いんだけど、なんかもう一歩物足りない。バカバカしさが振りきれてないというかなんというか。 しかし、その分二人がすれ違うシリアスなシーンは切なく、心に響く。 サラッと見れる可笑しくも切ない詐欺師ゲイムービーでした。 [映画館(字幕)] 6点(2010-03-20 13:30:53) |
19. フィッシュストーリー
《ネタバレ》 伊坂幸太郎の小説はかなり好きで、ほとんど読んでるんですが、本作の原作は伊坂小説の中では個人的にはハズレだと思い、なんでこんなのを映画化するのだろうと思いました。 映画の方の感想ですが、原作より面白いと感じました。 しかし、継ぎはぎ、ぶつ切りの構成の仕方は最近ホントによく観る手法ですが、この映画では余り功を奏してるとは思えず、逆に歯がゆく感じました。 バンド編の切なさは好みだし、シージャック編の森山未来の本格的な身のこなしは、良い驚きを与えてくれましたが、終末の世界編では3人の人間がグダグダしゃべってるだけというのは物足りない。 悪くないんですが、全体的にちょっとパンチに欠けました。 [DVD(邦画)] 6点(2009-10-22 11:59:21)(良:1票) |
20. ブレイド2
全編痛快なアクションシーンは燃えます。けど、それだけです。 [ビデオ(字幕)] 6点(2008-08-21 18:15:20) |