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1.  ふるさと 《ネタバレ》 
思い出深い作品です。徳山ダム建設により、ダム湖に沈む定めとなった村落に住む老人と少年の物語です。ダム工事で生計を立てる息子夫婦と家に置き去りにされた老人。岐阜の工場で仕事をしていた頃、岐阜市柳ケ瀬の映画館で鑑賞しました。観客は30人ほどだったでしょうか。映されるのはダムの底に沈んだ街であり、もうこの世には存在しない土地。二度とふるさとを見ることはできず、訪れることすらできないというリアリティが胸に迫り、生まれ育った土地を離れようとしない老人の気持ちが実に痛ましいほどに伝わってきます。鑑賞後、金華山という岐阜県・愛知県を一望できる山に登り、街の灯りを眺めながら、この街が深い谷に沈むとしたらどうだろうかと想像しました。人々は何を思い、どこへ行くのだろうかと。それでも人々は生活を続け、生きられる限り生きるのに違いありません。それは一体何なのか? 何がそうさせるのか? 知りたくてその週末に完成した徳山ダムを訪れました。一見、山道を行く際に通り過ぎる何の変哲もないダムであり、人里離れた山奥には不釣合いな高規格の道路が整備されていました。教えられなければ底に街が沈んでいることはわからないでしょう。ただ、水面に向かって伸びてゆく急勾配の道と、錆びた速度標識が生活の名残をとどめていました。ふるさとを失っても人々は生き、今日もどこかで生活を続けている。ただそれだけであるということ。人間の業ともいうべきなにかに触れた気がして自分が生きていることに対する感謝の念が湧き立ったことをよく覚えています。映画によって現実の行動を喚起されたのはこれが初めてだったかもしれません。満点です。
[DVD(字幕)] 10点(2010-12-22 23:06:19)
2.  ブラック・レイン
大阪・心斎橋の引っ掛け橋、十三の風俗街、阪急百貨店前の天井の高い通路(建替えでもう見られなくなった・・・残念)など、大阪が舞台のポリスアクションです。私、大阪出身でして、大抵のシーンがどこで撮られているかがわかります(ちなみに松田優作の女のいるバーが入っているビルはハリボテです。あんなものは心斎橋にありません)。リドリー・スコット以下、マイケル・ダグラス、アンディ・ガルシアらが見知った場所を走り回っていたことを思うと無性に嬉しくなってしまいますね。ハリウッドのポリスアクションに欠かせないエンタテイメント要素である車・銃・女の三大要素が日本を舞台として選択されたことにより見事に排除されて、オートバイ・ヤクザそして大阪弁に代替されています。日本という舞台設定は『キル・ビル』のようにタランティーノの趣味の延長ではなく、そんなアホなというシーンはあるものの、作品のテンションを持続させるため大真面目に演出のネタとして生かされています。例えばデコトラ。主要人物が乗っているわけでもなく、大阪だからといってそこらへんを走っているわけでありませんが、日本という得体の知れない土地を表現するため目にとまったのでしょう。そして松田優作。ジャパニーズ・ヤクザとして胸を張れるのは本作における彼の演技以外知りません。ヤクザ連中のドスの効いた大阪弁も素晴らしく、島木譲二が本物のヤクザ役を張っていたり、十三のネオン街や卸売り場の屋台など、異国情緒を演出すべく大阪文化総出で挑んだ傑作です。
[DVD(字幕)] 9点(2010-12-26 23:06:41)
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