1. ヘルレイザー2
《ネタバレ》 前作に比べると、ずいぶんとSF色が強くなり、ホラー要素が弱くなってしまいました。 ホラー要素を損なってしまった最大の要因は、全体像を見せてしまったことでしょう。この映画の良さは、地獄?への扉が開いても、その地獄の奥行きは決して見せなかったところにあります。地獄の先は見えない、・・・が、目と鼻の先に地獄は確実に存在するということは認識できる状況、ここに恐怖心を煽られるのです。 未知なるものへの恐怖。いったん扉を開けてしまうと、もう抗うすべはないという絶望感。逃げ道はないという閉塞感。この2作目では、そのすべてを取り払ってしまって、もともとあった1作目の良さを損なってしまい、ただのよくあるスプラッター映画になりさがってしまいました。 また、魔導士(セノバイト)達も、1作目では不可侵の存在であったのに、2作目では早くも手の届く存在に。せっかくあった神秘性がなくなってしまい、彼らから発せられる恐怖や圧力というものが随分と色褪せてしまいました。挙句の果てには「よし、ファイトだ。」で戦い始めるし。 ホラー映画として面白い映画ではあると思いますが、ヘルレイザーに求めていたものはあまり見られませんでした。そこがただただ残念です。 [DVD(字幕)] 5点(2013-04-28 22:59:50)(良:1票) |
2. ヘル・レイザー
《ネタバレ》 中学生くらいの頃に見て、あまりの怖さに直視できなかった映画。20年もたった今なら見れるだろうと思い見た。面白かった。でもやはり怖い。超怖い。 この映画の何が怖いって、普通のパニック系ホラー映画と違い、いったんパズルボックスを開けてしまうと、閉鎖された空間で、一方的に蹂躙されてしまうこと。しかもこれから自分にどんな運命が待ち受けているかもわからないくらいに、恐ろしい雰囲気をぶつけてくるゴッドハンドの皆様方。(ゴッドハンドじゃないけど) しかもあの方たちは親切のつもりで拷問かましてくるわけですから、そりゃーたまらんですわ。 この映画見た後に、口なおしで「も○クロ」のライブDVD見て寝たら、・・・まざってしまって・・・ものすごい夢を見てしまった・・・汗 [DVD(字幕)] 7点(2013-04-20 01:27:56)(良:1票) |
3. ペット・セメタリー(1989)
《ネタバレ》 小学生~中学生くらいの頃に、父がやたらとホラー映画ばかりを借りてきて、しきりと僕らと一緒に見ようとしました。気が小さい自分にとってはほとんど虐待に近かった・・・ ただあんまり見すぎて、少し耐性がついてきて、割りとホラー映画が平気になってきた頃、父が借りてきたのがこのビデオ。 あまりの衝撃に数日落ち込みました。 今まで見てきたホラー映画とは一線を画していました。 一番衝撃的だったのは、子供がトラックにはねられる瞬間。 一回目は寸前で助けられたのですが、そのときに「この子はいずれ、トラックにはねられてしまうのでは。」という予感がはしりました。結果、二回目でその予感の通りになったわけですが・・・ ペットセメタリーで、人を生き返らせることだけは今だに共感できません。確か、外見は自分の家族ですが、中に宿る魂は悪霊かなんかでしたよね? つまり、器が同じなだけで中身はもはや自分の愛する家族ではないのに、その選択をしてしまうのはどうなのだろうと、ずっと考えていました。 それからしばらくして、「世にも奇妙な物語」で、この映画がまるパクリされていました。それもショックでした。 稲垣吾郎が主演で、愛する彼女を生き返らせるも、違う魂が宿って襲われていました。 なんか、嫌な気分にさせられました。 [ビデオ(字幕)] 7点(2012-05-15 23:22:21) |
4. ヘンリー/ある連続殺人鬼の記録
《ネタバレ》 動機のない殺人というものがいかに恐ろしいかがよくわかります。 いらいらしているときにタバコを吸ったり、美味しいものを食べたり、人は自分の好きなことをすることで気分転換し、リフレッシュします。ヘンリーにとってはそれが殺人にあたります。ただの心理的な欲求に、本能の部分で従っているだけです。 かたやオーティスは、もともとそういった欲求はありません。しかし、成り行きでヘンリーの殺害に立ち会ってしまい、次第に殺人の魅力にとりつかれていきます。ですが、オーティスにとっての殺害は趣味の範疇を出ておらず、娯楽のひとつにすぎません。そこがヘンリーとは決定的に異なります。(オーティスは殺害を記録し、それを何度も見ては楽しんでいます。ヘンリーは過去に起こした殺害にはまったく興味はありません。自分がタバコを吸うシーンを見て楽しむ人はいないので、当たり前と言えば当たり前です。) 二人の間に次第に確執が生まれますが、それも当然かもしれません。なぜなら、精神的に異常で、未熟なのはオーティスのほうで、ヘンリーは殺人の生理的欲求以外は、いたって普通の真面目な人間だからです。そして、ベッキーが来たことで、その確執は最悪の形を迎えます。 そしてそのベッキーは・・・ もしベッキーの視点でこの映画を見ると、最悪の残酷映画になるでしょう。幼いときに父親から性的虐待を受け、母は見てみぬふり。兄も筋金入りの変態かつだめ人間。ようやく手に入れた結婚という幸せももろくも崩れ去り、最愛の娘は置き去りに。やっと見つけた、紳士で真面目な人間がヘンリーだったという、ここまで不幸せな人間がいるとは・・・ 映画の完成度としては10点以上なのですが、実話ということもあり、不謹慎なので9点にします。 [DVD(字幕)] 9点(2011-12-25 21:33:38) |
5. ペイルライダー
《ネタバレ》 どう考えても危険なのに、スパイダーが金塊もってラフッドを挑発。子供たちはそれを知っていて父親を止めもしない。その結果保安官たちに撃たれて、悲しまれても・・・。 どう考えても危険なのに、メイガンは一人で馬に乗って、ラフッドの息子たちのいるところへ。「ただ散歩しにきただけ。」いやいや、のんきすぎる。 その結果襲われて、悲しまれても。 前半は一方的にラフッドたちからからんでいたので、そこで牧師様が成敗したのは胸がすっとしたのですが、後半は牧師様が味方についたことで調子にのったスパイダーやメイガンがラフッドたちにちょっかいかけたようにしか見えませんでした。それで牧師様が成敗ってちょっと違う気が・・・。 犠牲者もラフッドたちばかり。 立ち退き料1000ドルをふいにしたのもどうなんですかねー。 [DVD(字幕)] 4点(2011-09-21 11:20:58)(良:1票) |
6. ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ
《ネタバレ》 何かとあいつが「ジャッカルが・・・ジャッカルが・・・」と、勝手に勘違いしていたから、観ているこちらまで騙されてしまったじゃないですか。はっ!そうかっ!最初から3人グルになって視聴者をだましていたのか。やられた(ー_ー)!! [DVD(字幕)] 7点(2011-07-05 18:12:29) |