1. BEST GUY
《ネタバレ》 今となっては超懐かしいですね。バブル経済末期の所産でしょうが,私のような不逞の輩にとって,こうした作品に期待するのは勿論構成やストーリーじゃありません。「絵」として,どれ程我が空自が世界に誇るF15Jの細部が撮られているか,この一点に尽きます。その点ではあのお気楽そのものの「トップガン」よりも高得点と言えるでしょう。アフターバーナーのノズルの動きなんて,こうした映画でしか見ることができませんから・・・。ただ,空自全面協力なのは良いとしても,役者の人選は何とかならんものだったのでしょうかね。織田裕二くんにしてもお相手役の財前直見さんにしても,演技は勿論,何よりもあの空自のブルーの制服・制帽が全く似合っていませんでしたから・・・。ラストのトマムのホテル前のシーンなんか陳腐を通り越しています。あと,「空自ではこの度,トップガンの上の称号としてベスト・ガイを設けた」みたいな科白が有りましたが,その設定に一気に脱力してしまいました・・・。 3点(2003-12-29 23:39:21) |
2. ベティ・サイズモア
レニー・ゼルヴィガーって本当に人気有りますよね。今,見終わってReview開いたら,中身はともかく彼女の演技や存在感を認める方々の多いこと(特に女性)に驚きました。うーん,お笑いかと思って見た私が甘かったのか・・・。旦那がカスター将軍のように頭の皮剥がれて殺される,という恐ろしすぎる場面の目撃によって,ソープオペラを同一視してしまい,そしてそのまま撮影中に我に返ってしまうという設定が余りにも不自然すぎて,私は??です。モーガン・フリーマンの役回りも何か今二つだし,あんなに血を見せられちゃ,笑う場面でも笑えなくなってしまいます。ま,「ブリジッド・ジョーンズの日記」見て彼女のファンになった人にとっては必見でしょうが,私としては「二人の男と一人の女」の方が魅力的に見えました。ま,好みの問題でしょうが・・・。 5点(2002-11-03 21:40:05) |
3. ベニスに死す
丁度Bsでやっていたので,20年ぶりに見ました。ヴェネツィアの風物と絢爛たる衣装,印象的と言うには余りに衝撃だったラストの砂浜のシーン,そしてマーラーの楽曲(第5のAdagiettoだけじゃなく,他の曲もちらほら)・・・。そのヴィスコンティの”毒”にすっかり当たってしまった当時と違って,不思議と冷静に作品に対峙することができました。それにしても,ダーク・ボガードは,マーラーそのものといった感じで,見ているとやりきれない気持ちになります。あの頃,こうした退嬰的・世紀末的なものに憧れたのは,若さ故の衒いだったのかもしれません。名作と言うに勿論異論はないけど,今は「好きな作品」とは言えなくなってしまったようです。反論覚悟で,どっちかと言えば「ルートヴィヒ-神々の黄昏」の方が今は好きかな・・・。 7点(2002-05-25 00:06:29) |
4. ベン・ハー(1959)
初めて見たのは,もう20年以上も前だろうか。日曜洋画劇場で前後編2回に分けての放映だったが,翌週の後編が待ちきれなかった思い出がある。15分(違ったか?)の撮影に数ヶ月を要し,死人まで出たという曰く付きの戦車競争の場面の凄まじさ(スター・ウォーズ-エピソード1のポッド・レースは,音楽も含めて明らかにこのシーンへのオマージュでしょう),当時としては精一杯の特撮だったであろうガレー船の戦闘シーン。死の谷(?)での癩病に犯された母妹との再会,そして,一杯の水が伏線となるキリストのゴルゴダの丘への場面と衝撃のラストシーンへ。「私の手は,剣をとるのを止めた」(字幕版では異なる訳でした)の科白と,続くエンドクレジットの壮大な頌歌に身震いするような感動と興奮を味わったことは今も生々しく記憶している。今となっては,と思われるかもしれないが,「十戒」「アラビアのロレンス」とともに,私にとってかけがえのない作品の一つであり,今後も語り継がれるであろう,否,語り継がれるべき不朽の名作。重複するが,ユダヤの古い聖歌をモチーフにしたミクロス・ローザの壮大なスコアも,まさに畢生の大作に相応しい品格と熱を感じさせる見事なもの。こうした,心を震わせるような一大スペクタクル史劇は,もう見ることはできないのだろうか。ここには,近年の大作では到底見ることのできない「真実」や「格調」が充溢していた・・・。(また長くて済みません。いくら褒めても褒め足りないや・・) 10点(2002-05-15 22:43:24)(良:2票) |
5. ベスト・キッド(1984)
ははは,私も笑っちゃったクチです。特に車のワックスかけで・・なんて。それにしても,あのじいさま,いい味出してたけどな・・・。曲は,何とビル・コンティ。あまり印象に残っていません。 5点(2002-04-13 12:08:43) |
6. ベートーベン
いやー面白いよ,これ。そして絶妙な↓【ひかりごけ】さんのコメントに感服して納得。 8点(2002-04-05 19:46:58) |
7. ベイブ
私もこれ好きだなぁ。かわいいし,ほのぼのとしていてすごく幸せな気持ちになれるし・・・・・。思い作品を見た後の,一服の清涼剤って感じ。 8点(2002-04-05 19:43:20) |
8. ペイルライダー
色彩を極端に抑制したような暗色系の映像の中,口数少なく去っていく主人公。当時のイーストウット゜の主張が如実に表現された作品。彼の映像に対する飽くなき追求心と意欲は十分,といつも思うが,心の琴線に触れるような作品をぜひ完成させて欲しいものである。(最新の「スペースカウボーイ」も似たような印象なんだもの・・・) 6点(2001-12-05 15:00:50) |
9. 平成狸合戦ぽんぽこ
私もどうも高畑監督とは相性が良くないらしい。「思ひ出ぽろぽろ」は40年代の風俗を懐かしいと感じただけだったし,「となりの山田君」にいたっては何をかいわんや,といったところだ。本作も主義主張は声高に伝わってはくるものの,心の琴線に触れるようなエピソードは感じられない。残念なことである。 5点(2001-11-21 22:31:15) |