1. 弁天小僧
河竹黙阿弥の作で五幕八場の世話物「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」、通称「弁天小僧」を題材に更なるエンターテイメント性を加えた軽快で楽しい作品。女装でもろ肌脱いで入れ墨を見せ、啖呵をきるあたりは歌舞伎そのままに粋な演出。江戸っ子の中の江戸っ子を演じるには上方役者の雷蔵は何処かはんなりしているが、そこはお愛嬌で【STING大好き】さんおっしゃる通り雷蔵の魅力が満載だ。押し寄せる御用提灯と屋根瓦の上での大捕物にはワクワク。時代劇の醍醐味を存分に味わえる。 7点(2004-02-16 12:23:26)(良:3票) |
2. ベルベット・ゴールドマイン
仲間内でかなり評判悪かったので最近やっと見た。思った程悪くはなかったけど、なんかすごくオタクなパロディ映画だ。確かにボウイとイギー・ポップをモデルにしてるのは分かるけど、全然違うでしょ。あんなに空っぽのアフォじゃないよ!単にファッションとかこういう雰囲気の映画を撮りたかっただけなんじゃないの?あと、ユアン・マクレガー、俳優として好きだけど唄ってる所は全然ミュージシャンに見えない。ましてやパンクのゴッドファーザーと呼ばれたイギー・ポップとは100万光年違う。全然イっちゃってないもんね。ホンキでやるならステージ上でパンツ下ろしたり脱糞したりしやがれ!(下品ですみません・・) 5点(2004-01-29 15:06:31) |
3. ペレ
子供の自立物語としての感動を求めてこの映画を見ると失敗すると思います。随分昔に見たんですがとにかく悲惨。寒さは貧乏を更に過酷にするもんだとしみじみ思ったス。オヤジはだめだめだし、どんなに努力しても厳しい境遇からは抜け出せそうもないし、ラストもあまり希望がない感じで気が滅入りました。決して批判しているワケではないですよ。いい映画です。ただ、甘っちょろくないので覚悟がいるかな、と。 7点(2003-12-24 14:49:51) |
4. ベニイ・グッドマン物語
<「グレンミラー物語」に関するネタバレあり>演奏シーンがどれも良い!見ながら思わず身体が動くし、普段は聞かないけどビッグバンドの楽しさを感じます。「グレンミラー物語」といっつも混同するんでよね。「死んだのどっちだっけ?」みたく。それってこれが「グレンミラー物語」の2番煎じだからなのか・・。「シング・シング・シング」がグッドマンで「茶色の小瓶」がミラーね。 7点(2003-11-13 10:55:12) |
5. ベン・ハー(1959)
この映画を初めて見たのはもう30年近く前、TVででした。当時はVTRなど無いワケですから「良かったから何度も見る」というのは不可能で、一所懸命心の中に焼き付けておくのが常でした(カセットデッキが登場してからはカセットに録音して、音を聞きながら場面を想像したもんです)。この作品はそんな私の心に強烈に焼き付けられた映画で、今見てもあの頃の興奮を思い出します。子供の頃見た時には冒険物語としてワクワクしましたが、大人になってからはベン・ハーの自分の人生は自分で切り開いて行く意思の強さや常に自分を裏切らない姿勢に心打たれました。「少年少女文学全集」的なモノを読んで育ったロマンチストには堪えられない映画と言う気がします。 10点(2003-07-08 18:17:13)(良:2票) |
6. ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
ザ・フーの「トミー」を思い出しましたが、「トミー」よりタイト。音楽的にも映像的にもグラムロック系ですが、一貫して愛について語られていて、この手の映画には珍しく全然ドラッグが絡まない。ストイックな感じがする作品です。 7点(2002-11-20 16:05:42) |
7. ベルリン・天使の詩
ヴェンダースの世界の見方がよく表現されている、詩のような絵画のような映画。多くのシーンにベルリンの壁があり、閉じられた世界の雰囲気がまたヴェンダースの心の中を覗いているような気にさせられます。しかし退屈な人にはたまらなく退屈な映画でしょう。公開当時大人気で映画館は連日満員、通路まで人が座っている状況でしたが、居眠りしている人も結構目につきました。 10点(2002-08-30 15:40:13) |