1. ベオウルフ(1999)
観終わった後、「は?」と声に出して言ってしまった。すごく独り善がりな脚本&演出。いつの話? どこの話? こいつらは誰? と状況設定はまるで説明されずに話が進んでいく。それでもまあ、目下の話には判らなくても良いか……と諦めはつくのだが。 終盤になってようやく、主人公は魔物と人間のハーフであると、だから死なない、と説明があるんだが、それにしても長い前フリの割には敵が弱い。モンスターと魔物のオネェちゃんも今いちリンクしてないし、クライマックスらしいクライマックスも分かんないうちに、CGの上に乗っかったオネェちゃんの化け物を倒してお終い。 話を話としてちゃんと見せるなら、城の主に昔自分が何をしたのかをちゃんと語らせるべきだろう。 この手の映画は嫌いじゃないし、それなりに許容する間口も持ってるつもりなんだが、コレはなんかねぇ……B級評価も勿体無い。D級に近いC級だな。w [ビデオ(字幕)] 3点(2010-07-15 17:42:34) |
2. ヘアスプレー(2007)
ミュージカル好きな自分としては、ミュージカル映画としてなら8点ぐらいあげても良いほど楽しい映画。歌もダンスも、技術や美しさを見せるというよりは楽しさを全面に押し出したつくりで、観ていてワクワクしてくる。主要キャストの全員に、歌とダンスの見せ場がちゃんとあるのも好感が持てる。 しかし! ひとつの映画としては……今一つ素直に楽しめないところがある。まァ、リメイク映画に話の筋のことを言うのもなんだが、これって白人対黒人にする必要あるのか? クドいまでのマイノリティ賛歌が少々鬱陶しい。この手のご陽気な作りなら、いっそ『ヘアスプレー2』とでもして、チビデブっ娘が運と頑張りで逆境を撥ね退けてサクセスしちゃいました! ってな脳天気なストーリーの方が素直に楽しめただろう。 ただ、若手を支える役者陣は豪華で、しかもみんな楽し気なのは良い。トラボルタの悪乗りと言い、ファイファーが嬉々としてやっている(ようにしか見えない)憎まれ役と言い、ウォーケン(女装まで披露w)の怪演と言い、脇は磐石。その上で若手が歌い踊る。やっぱり脇役って大切だねぇ。 最後にもう一点。トラボルタとウォーケンのデュエットダンスは、違う意味で心惹かれた。w [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-10-31 19:29:55) |
3. ベスト・キッド3/最後の挑戦
《ネタバレ》 ダニエルがミヤギさんに師事して1年が経った設定。1年経っても一向に成長しないダニエルが腹立たしくさえあるね。w 今作でも敵の見え透いた罠にあっさり、それも見事なほどあっさり嵌まるダニエル。アホか、こいつは?! 次々と勝手な行いをして傷口を広げ、ミヤギにその尻拭いをさせる。その後もダニエルとミヤギのチグハグな擦れ違いにヤキモキさせられて、終盤にやっと和解→試合となるわけだが……。どーも納得が行かない。敵の思惑通りに本戦でヤラれ続けて、サドンデスで勝利を手にするんだが、これじゃあ全くカタルシスが無い。武道の精神性は大切だが、空手は格闘技であり強くなければ意味が無い。やはり最後はあの卑劣なコブラ会やBAD BOYと互角に戦い、叩きのめして勝って欲しかった。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-12-09 14:51:48) |
4. ベスト・キッド2
監督も脚本家も一応、一所懸命沖縄について勉強したんだろうねぇ。ところが、やっぱり根本的に大きな勘違いをしてる。w 映画としても、途中まではそれなりに面白いのにさぁ……。台風が来る辺りからは、もう恥ずかしくて見てられないくらいに酷い。わざとらしい救出劇と和解。どこの国? と訊きたくなる様な盆踊りと決闘。おかしな小細工を弄するより、ミヤギとサトウ、ダニエルとサトウの甥を、それぞれちゃんと試合として戦わせるべきだった。その上で、命の遣り取りになるのをどう回避するか、を考えた方が映画として面白くなっただろうに。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-12-09 14:36:37) |
5. ベスト・キッド(1984)
転校生、高嶺の花のアイドル、嫌な不良のライバル、能天気なお母さん、悪い空手家、そして卓越した達人である先生……。青春モノの王道とも言える分かりやすい構成と展開で、肩肘張らずに観ていられる気楽さがいい。空手についてはドキュメンタリー映画じゃないんだからあの程度マンガチックでも良いんじゃないでしょうか。むしろ、ありがちな技術云々や派手なアクションに走らず、武道の精神的側面についてよく理解して上手く取り上げている点を評価したい。いやまあ、それにしても、私もポンと車をくれるような師匠が欲しいもんですが……。w [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-12-09 14:24:04) |
6. ヘルボーイ
この設定は好きです。CGも思いの外しっかりしてる。なのにナンか惜しいなぁ、という印象。勿体無い映画。もっと面白く出来ただろうに……。冒頭でせっかく『妖蛆の秘密』なんて書名を出しておきながらそれっきり、というもの勿体無い。クトゥルーに絡むのか? と期待しちゃうじゃん!w それ以外でも、なんだか会話も今一つ垢抜けないし、メリハリのつけ方や見せ方にもう一工夫あっても良かった気がする。09年正月公開の続編に期待します! [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-10-31 13:12:19) |