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1.  ベイビー・ドライバー 《ネタバレ》 
音楽に合わせて街中を闊歩するオープニングの長回し。ショーウィンドウやガラス戸の前を通過する箇所では カメラマンの映り込みをポスプロで修正しているのだろうが、際どい見せ方が巧妙でカメラワークのみで 対応している風にもみえるところがなかなかやる、と思わせる。  レコード盤やコインランドリーのカラフルな回転や、スピーカーの振動の触覚とか、面白い細部にも事欠かない。  白昼の銃撃&逃走劇はマイケル・マンの『ヒート』のようでもあるが、それだけにその後のシーンが大きな不満点となる。  リリー・ジェイムズの待つダイナーに入店するアンセル・エルゴート。 本来ならそこで彼女には『ヒート』のアシュレイ・ジャッドが視線と指先の動きのみによって ヴァル・キルマーに危険を知らせたように、主人公を危険の待つ店内に入れさせない行動をさせるべきなのではないか。  結果的にジョン・ハムとのカウンター席での駆け引きに持っていければ良いわけで、その工夫ひとつで彼女のキャラクターももっと引き立つはずなのだ。
[映画館(字幕なし「原語」)] 6点(2017-09-03 20:38:59)
2.  ペット 《ネタバレ》 
高所に登って、地下に落ちて、クライマックスは水平軸の追っかけから再び水面下への落下―そして浮上。 グリモ―、フライシャー、ラセターと継承される王道のドラマツルギーをここでも踏襲。 あまりにも模範をなぞりすぎて、逆に陳腐にもなってきたか。  『サタデーナイトフィーバー』に乗って闊歩し、『グリース』に乗って夢心地となり、『燃えよドラゴン』に乗って大立ち回りを演じるetc、、。 ノリの良い70年代の懐メロサントラに合わせて画面も華やぐが、その辺も棚ざらえ感が強い原因か。 洗濯ものの翻る路地裏も舞台となる「多種族映画」ということで60年代『ウエスト・サイド物語』風の味付けもあったりして。  主演コンビの仲違いと和解も、ありがちな段取りを踏んだという程度でどうも弱い。ウェルメイドすぎると云えば良いか。
[映画館(吹替)] 7点(2016-08-14 23:12:36)
3.  ヘイトフル・エイト 《ネタバレ》 
何となしに山の稜線か地平線がまず最初に来るだろうと予想すると、それ以上の画と音楽でもって魅せてくれる。 下半身を雪に隠したキリスト像を配した印象的なアバンタイトルは後々のドラマを早くも仄めかすものだろう。 主舞台となるロッジは勿論、種田陽平氏の映画美術が冒頭から光る。  ドアや窓にこだわる種田氏だけあって、馬車のドアから始まり、山小屋のドアも、地下扉もキャラクターと密接に関係する。 そのメインのドアを幾度も幾度も開けては打ちつけさせて映画にアクセントをつけるタランティーノも流石というべきだろう。 納屋の大きな扉の開閉を逆光でシルエット処理したショットは、ジョン・フォードへの目くばせとしか思えない。  雪が家屋の隙間からチラホラと舞い散っている。毒入りポットのブルーが不吉なカラーを創り出す。 ロバート・リチャードソンの刻印たる強いライトが屋内のテーブル上に注がれ、タランティーノの毒を表すかのように独特の風情を帯びている。
[映画館(字幕なし「原語」)] 8点(2016-02-28 21:30:23)
4.  ヘウォンの恋愛日記 《ネタバレ》 
公園やキオスクや古書店など、地味目なソウルロケーションと、その中で展開する 例によっての、まったりとぎこちない飲食シーンが不思議と心地よい。 彼らの会話が他愛無くも切実なものとして伝わるのは、このカメラの距離感もポイントだろう。  その例によってのあれこれが楽しいホン・サンス。  愛らしくへウォンを演じるチョン・ウンチェが一気に飲み干しているのは 本物の酒なのかどうか、その美味しそうな飲みっぷりが気持ちいい。
[DVD(字幕)] 8点(2015-08-28 23:56:48)
5.  ペコロスの母に会いに行く
メインキャストの背後に印象的に配置された長崎の坂道。 その坂道を、夏服の女学生たちが、ベビーカーを押す主婦が、 下校途中の小学生たちが行き来している。そうした俳優の街への溶け込み方がいい。 そのベビーカーの親子はラストの坂道での交流に重なり、 女学生はコーラスの生徒たちのイメージと重なる。  空を舞う鳶や、水平線を見る背中や、バックミラーとの切り返しといった 類似・相似ショットのさりげない反復。 登場人物たちの対話における同一フレーズ・仕草の反復・変奏。  それらの繰り返しが、個々のシーンや端役まで含めたキャラクターのイメージを より印象深いものにしていく。  黄色いランタン祭りの中を彷徨う赤木春恵と、花街を彷徨う原田貴和子の重なり合い。 現在と過去、幾度も登場した個々の写真のイメージがクライマックスで 鮮やかに集約する。  
[映画館(邦画)] 8点(2013-11-24 01:15:34)
6.  ベスト・キッド(2010)
北米の意識はもはや日本ではなく中国にあり、という感じでパワーバランスの時代推移を厳然と反映している点、リメイクだけに興味深い。  寄り気味のカメラは、多用されるフォロー移動とともに、観客が見るべき対象をひたすら限定して先導してくれる。ここだけ見なさい、というサービス過剰な介護式。加えて、饒舌なBGMがここぞという場面を盛大に誘導・援護してくれる。だからとにかくわかりやすい。 そして、アクションシーンの編集は少々リズム偏重気味で「ワンショット性」に欠け、剛柔の表現としては不満を残すのだが、序盤中盤で何度も反復された円や弧のモチーフは武術の基本として止めの回転技として活きてくる点は見事。  また、光を意識した印象的な画面も豊富でいい。ガールフレンドと戯れる公園の噴水に反射する光、影絵劇場の幻燈、J・チェンがJ・スミスを諭す中庭の場面での眩しい入射光、そしてヘッドライトの光の中に浮かび上がる二人の教育と伝授のシルエットが感動的だ。(それを影から見守るT・ヘンソンの姿も)  そして、キャラクター達も主演二人を始めとしていずれも魅力がある。いずれの登場人物も何らかの弱さを持ち、それを克服させ成長させるという作劇の丁寧さゆえでもある。 特に、作り手の少年少女に対する目線の温かさは心地よい。  トーナメントの前、贈られた道着に対してJ・スミスが漏らす『ブルース・リー』の一言に初めて顔をほころばせるJ・チェン。その笑顔が泣かせる。 
[映画館(字幕)] 8点(2010-09-04 20:57:59)
7.  ペルシャ猫を誰も知らない
タブー的題材(アンダーグラウンド音楽)ゆえ、ほぼ手持ちのゲリラ撮影が主体。 ラフではありながら、迫真性とリズム感を持った「見せる」画面である。小手先の作為的手ブレ手法に寄りかかった作品群の浅薄さの対極といえようか。 暗い路地や階段での移動撮影も、対象を的確なフォーカスで捉え続ける撮影スタッフの優れた技量と臨機応変ぶりが伝わる。  題材の「規制」などまるで感じさせないバイク・自動車による奔放な移動の画面には若々しいフットワーク感覚が漲り、音楽と共に活写される街の表情、白い外光の中で音頭を取る音楽教室の子供たちの表情を捉えた画面が瑞々しい。 口八丁で警察を煙に巻く青年(ハメッド・ベーダード)の達者な長弁舌も音楽的に特筆すべきもの。  また、前3作に続きこの映画でも高地から望む情景が非常に特長的であり、印象強い。 ビルの屋上、高台から望むテヘラン市街の夕景。その高みが悲劇の場所ともなるのも、前作に連なる主題。
[映画館(字幕)] 9点(2010-08-20 19:26:35)
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