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1.  僕の彼女はサイボーグ 《ネタバレ》 
もし恋人がターミネーターのようなロボットだったらというSF映画で、日本映画ではあるが、韓国の監督が手掛けているせいか、邦画ではないような雰囲気が独特の印象を残す映画になっている。(ほとんど日本映画しか見ず、とくに韓国映画ってまったく見ないんだけどいつもこんな感じなのか。)サイボーグ彼女(綾瀬はるか)が未来から送られてくるシーンは思いっきり「ターミネーター」のそれを彷彿させているし、その後にチンピラをボコボコにするのも同じであるなど、影響を受けているにしてはただのパクリじゃんと思うような部分が少し気になるものの、その後のストーリー展開は漫画的でありつつもそこそこ楽しめるものになっていて見る前に思っていたほどつまらなくはなかった。彼女を演じる綾瀬はるかはハマリ役で、見ていて本当にロボットに見えてくるほど。このあたり日本人の監督だったら中途半端になってしまうかもしれない。タイムトラベルを扱ったSF作品にありがちな矛盾もあるのだが、それを綾瀬はるかの魅力とロマンチックなラブコメストーリーで押し切った感はあるが、確かに気にはならない。地震のシーンはそれまでとは違いパニック映画のような演出だが、今見るとスペクタクルとして素直に見ることができないのは仕方ないことかもしれない。冒頭に登場した彼女そっくりの女の子の正体が最後に明かされるという構成はうまいのだが、ここがけっこうくどく感じたのがちょっと残念で、もう少しコンパクトに終わってほしかった。未来の自分がロボットを開発して過去の自分に送ってくるというのは見ていて「ターミネーター」よりも「ドラえもん」の都市伝説の最終回を思い出した。彼女を開発する未来の年老いたジローを演じているのが「クレヨンしんちゃん」の園長先生役など声優として知られている納谷六朗だったのは別に不思議なことではないかもしれないが、ちょっとビックリ。
[DVD(邦画)] 5点(2017-03-26 14:06:05)
2.  ぼくたちと駐在さんの700日戦争 《ネタバレ》 
話としてはそんなに悪いと思わないんだけど、1979年が舞台にしては主人公たちが現代的な若者すぎる気がするし、それでいながら石野真子がコンビニをスーパーと言っていたりしてなにかチグハグな印象で、「世界の中心で、愛をさけぶ」や「ALWAYS 三丁目の夕日」なんかに比べて時代考証が徹底してないように感じた(この2本に比べると低予算なのは分かるのだが。)のがちょっと残念で、ラストの泣かせにも若干の無理やり感を感じた。でも、個人的にいちばんダメなのはこの映画の脚本家が普段バラエティー番組の構成作家をやっている影響からか、劇中に何度かバラエティー番組のような演出が入ること。これをやられるとバラエティーでも見ている気になってしまい、映画を見ている気が全くしなくなり、退屈にしか感じられない。今の時代、日本映画が「テレビドラマっぽい」のはある意味仕方のないことだと思っているが、これはスタッフに「映画」を作っているという意識があるのかすらも疑問に思う。最初に書いたように物語としては悪くはないが、映画としては駄作と言わざるを得ない。
[DVD(邦画)] 3点(2009-03-26 04:07:45)
3.  僕たちの戦争<TVM> 《ネタバレ》 
戦争を扱っているので暗いのかなあと思っていたが、笑えるシーンも意外に多く、あまり暗い雰囲気になることなく見れた。それに、そんなに期待してなかったけど全体的になかなか良い作品に仕上がっている。現代の主人公と入れ替わりに現代にタイムスリップした戦時中の主人公に現代人としての意識が芽生え始める過程がなかなか面白かった。ラストも最近の作品には珍しく見る側に解釈を委ねてるのも良い。出演者の中では森山未来が全く違う時代に生きる二人の主人公をうまく演じ分けていて好感が持てるし、これで初めて見た上野樹里も良かった。ただ軍人役の石井正則にかなりの違和感を感じたのがちょっと残念。
[地上波(邦画)] 7点(2006-10-03 13:50:17)
4.  亡国のイージス
同じ原作者の「戦国自衛隊1549」よりかは面白かったけど、前半と後半の落差が激しく、前半は社会派映画みたいな感じで良かったのに後半からは(既に指摘されてる方も何人かおられるが。)本作と同じ脚本家の「ホワイトアウト」とあまり印象が変わらないような展開でありきたりのアクション映画になってしまい残念。豪華な出演者陣もイマイチ生かしきれていないような気がする。真田広之を久しぶりに現代劇で見た。
[ビデオ(邦画)] 5点(2006-09-04 00:58:58)
5.  ぼくの生まれた日 《ネタバレ》 
感動短編シリーズ第5作。誕生日に両親にこっぴどく叱られたのび太がドラえもんと一緒にタイムマシンで自分の生まれた日に行くという話。確かに良い話で感動的ではあるけど、「おばあちゃんの思い出」までの三本ほどではなく、5作目ともなると息切れ感もあり、失速という印象で、本作がこのシリーズ最終作となったのもなんか納得できる。でも、メインの長編作品ではあまり話に関わることのないのび太の両親(これが「クレヨンしんちゃん」劇場版との最大の違いかも。)がのび太とともにメインの登場人物として描かれているのは同時上映の短編とはいえ「ドラえもん」劇場版ではとても珍しい気がするし、本作の趣旨とは違うのだが、だからこそドラえもんを含めた野比家の面々が夕日を眺めているラストシーンはとても印象に残った。さっきも書いたように本作で感動短編シリーズは完結なのだが、個人的には「ぞうとおじさん」とかもやってほしかったなぁ。(2023年3月18日更新)
[DVD(邦画)] 6点(2005-05-25 23:14:06)
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