21. 微笑みをもう一度
何が言いたい話なのかさっぱり分からない。わざとらしいだけの演出も多すぎて、見ていていらいらした。小生意気なガキにもいらいらした(あの「素晴らしき日」の可愛かった娘と同一人物とは思えない、いや、思いたくない)。 3点(2004-02-04 01:38:43) |
22. ボーイズ・ドント・クライ
話の展開の唐突さ、心理描写の不足、障害自体に対する突っ込みの甘さなど、技術的な穴はいろいろあります。しかし、ラストも含めて、作品としてのインパクトは絶大なものがあります。主人公を、聖人君子としてではなく、むしろすぐに遊び回りたがる困った人物として描いているのが、逆に説得力を強めています。 [DVD(字幕)] 7点(2003-12-28 02:09:05)(良:1票) |
23. BOYS
《ネタバレ》 ある日突然自分の生活圏内に飛び込んできた謎の美女。その人は過去が不明である上に、状況的に守ってやれるのは自分だけ。こういうシチュエーションには、少年だった頃には誰もが憧れた(妄想した?)はずだ。それをこのようにきっちりと表現されては、素直に降伏するしかない。前半の寮の描写も「こんな感じだよなー」と頷いてしまうし、途中でいったん相手を目の前から消えさせて、「あれはやっぱり幻だったのか?」という空虚な気分にさせておいて、再びラストへと向かう展開も心憎い。最初から最後までが推定26時間前後という丁寧さも好みです。 [DVD(字幕)] 8点(2003-11-17 01:44:33) |
24. ボディ・ターゲット
《ネタバレ》 これ以上ないくらいシンプルでありがちな内容なのに、なぜか何回見ても飽きないという不思議な作品。冒頭、固定カメラで護送車を捉える静かなロングショット、そこから一気に脱獄課題を片付ける手際の良さといったあたりで、すでに類例アクション作とは異なってくる予感が漂う。また、この護送車の中の映像に始まり、光と影の使い方が、意外とどのシーンでも丁寧なのです。さらに、シンプルな中にも脚本も丁寧であり、言葉少なにすべてを語り尽くす主人公2人、そしてヒロインがヴァンダムと寝てしまう「ステップアップ」の自然さ(恋敵的保安官の暴走行動が、知らずして逆に後押しになっているという皮肉も込み)といった点も特筆すべきです。逆に、主人公が実は脱獄犯という要因は、ネタとして広げようとすればもっと使えたんだろうけど、あえてそのポイントは最低限に絞ることによって、流れを削がないことに成功しています。最後は冒頭に回帰する(外した手錠がまたかけられる)というラストも、運命と切なさを感じさせて、好感度アップ。そしてそして、忘れてはならない功労者は、ロザンナ・アークエットでしょう。こんな感じの、行動力も意思の強さもあるんだけど、でもちょっと疲れてきちゃった2児の母、という設定に、彼女はずばりはまっています。 [DVD(字幕)] 8点(2003-10-28 02:30:34)(良:1票) |
25. ボディガード(1992)
ボディガードと大スターのラブロマンスなんて、それだけで王道ですし、だからあっさり寝てしまうのもまあ許せる。問題は、演出力がまったく追いついていないことで、そもそも主人公の警護技術は描写されてないどころか意識すらされていないし、前半メインのステージに観衆押し寄せ場面なんかも、主人公の視線も台詞も作戦もほとんどすっ飛ばされている有様で、せっかくのシーンが死んでいる。●しかし、本作の唯一最大の勝因は、「主演にホイットニーをキャスティングしたこと」ではないでしょうか。必ずしも演技は上手いわけではない(そもそも本職でもないですから)のに、その驚異的なほどのスター性で、最後まで押し切ってしまう。この作品の時期は、デビューからスター街道を歩んできた彼女の1つのピークの時期でもあったわけであり、それを見事に切り取ったものとして、大いに意味があるのです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2003-05-20 22:56:30) |
26. ボーイズ・ライフ
ホームドラマの体をとってはいますが、そこはかとなくホラーのような気もしますよね。最初は紳士だったのが、ちょっとずつ地が出て、じわじわとマインドコントロールを進めていって(しかも当の本人には別に悪事を働いている意識はない)、いつしか支配関係を築いていって。デニーロの父親は、ところどころトラヴィス・ビックルだったりアル・カポネだったりしますし・・・。 [DVD(字幕)] 6点(2003-02-13 23:43:19) |