1. 僕のニューヨークライフ
最近のアレン映画の中ではなかなか良かったスよ。元来アレン自身が演じて来たけど、ちょっとサスガにもうイタイんじゃないのという役をジェイソン・ビッグスが担当している事が成功してると思う。いつもマンハッタンを歩き回っていたアレンが赤いポルシェのオープンカーを主なる移動手段として使っているのは寂しいけど、今のアレンはこの位のキャラだと面白さが引き立つ。複数の人間が絡んでばーっとヒートアップして行くシーンの表情とか仕草とかやっぱりイイ。ジェイソン・ビッグスはちょっとまだまだ。ヒュー・グラントなんかがやったらもっと笑えたかも。 [映画館(字幕)] 7点(2006-05-02 20:24:49) |
2. ぼくは怖くない
もっとささやかなお話だと思っていたので、みなさん同様ちょっとビックリ。確かに映像はポスターみたく美しいのですが、その何処かジュネを思い起こすような作り物っぽい加工具合が私の趣味ではないので、最期までなんとなく話に入れませんでした。主人公の少年にとっては大切で優しい大人が一方で残酷な事をする。言いたいことは分かるのですが私にはあまり実感として伝わって来ない映画でした。 5点(2004-10-25 14:42:36) |
3. 炎のランナー
宗教とか差別とか馴染み深くないと考える方もおられるかもしれないけど、それはあくまでシチュエーションであって「信念を貫く」って事の難しさと大切さは万国共通だと思う。そう言った意味でこの映画はとってもキリっとした良い映画だ。思想の部分から離れてもスポーツの持つ緊張感やカタルシスも良く表現されていて飽きさせない。英国上流階級の鼻持ちならない美しさも十分堪能できるし、言うこと無いッス。「人間なんて・・」と落ち込んだ時に見ると元気でるかも。 8点(2004-04-12 15:18:20)(良:1票) |
4. ボクと空と麦畑
主人公の少年ジェームズは水路でふざけているうちに友人を事故で死なせてしまう。少年がひとりで背負うには重すぎる秘密だ。清掃業者のストライキで町にはゴミが溢れている。父親は他の女兄弟に比べてジェームズには少し冷たい。そして、アパートの裏にはあの不幸で不吉な水路。彼は水路を見ながら毎日々否応なく死んだ友人の事を思い出していたのだろう。ここから逃げ出したい、自分の居場所が欲しいと願う少年の心の痛みが瑞々しい映像と控えめながらも美しい音楽から伝わってくる。見終わった後、なんだかひどく悲しくなってしまったが好きなタイプの映画だ。あと最後に一つ登場人物達に聞きたい。「あんたら一体何語で話してるの?」 7点(2004-03-08 16:04:23) |
5. ボギー!俺も男だ
私が初めて見たアレン映画がこれだった。TV&吹き替えだったけど、「なんて面白い人なんだろう」と思って以来ウディ・アレンのファンなのだ。この映画でちょっと好きなのはアレンの友人トニー・ロバーツのキャラで、為替のディーラーかなにかをやってる彼が何処に行っても先ずは電話を探して自分の居場所を会社?に連絡する様が結構おかしい。因みに私はウディ・アレンという俳優を男としても好きなんだな。チビでハゲで被害妄想癖がありいつもブツブツ文句を垂れる男。そんな男が何故好きなのか自分でも良く分からない。けど、そうやって世の中って成り立っているのかもね。 7点(2004-03-04 13:35:24) |
6. 火垂るの墓(1988)
小学生の頃第二次世界大戦中の日本の子供を主人公にした物語を結構読んだ。特に「原爆の日」があり「終戦記念日」がある夏休みとその思い出が重なる。それらの本には勿論「戦争は悲惨だ」とか「二度と起きてはいけない」とかそんなメッセージがあったのだろうけど、幼い私は純粋に彼らの体験を自分のことのように感じたのだ。これがベトナムや中東を舞台にしていたなら違ったかもしれない。自分とは関係ない、TVのニュースで見る話しだと思ったろう。そう考えるとこう言った映画を作ることは重要だし、子供達にも見て感じて欲しいと思うな。 7点(2004-01-13 14:24:30)(良:1票) |
7. 放射能X
肝心のアリがちょっと・・。しかしそれ以外はあの不気味な音、テンポの良いストーリー展開等この時代のこの手の映画にありがちな、「今見るとお粗末な」と言う感じがあまりなくて最期まで楽しめた。それに、子供の頃はよくアリの巣をほじくり返してサナギだ卵だと興奮したし(水攻めもやった。子供って残酷。)、学研の付録で観察もやったしなんかちょっと懐かしかったなぁ。 6点(2004-01-09 16:20:53) |
8. ポーラX
ポンヌフ見てガッカリしたカラックス好きはこれ見て安心したかも。原作の雰囲気でてるんじゃないスかね。 7点(2003-12-24 14:58:23) |
9. ホーム・アローン
クソガキめ!泥棒が可哀想だ。こんな映画子供に見せたらアカン! 4点(2003-12-16 13:28:40) |
10. ホテル・ニューハンプシャー
原作の素晴らしさには及びませんがなかなか雰囲気出てるんじゃないでしょうか。ナスターシャ・キンスキーがいいですね。あと毛のあるロマノ先生が見れる!ERマニアは必見。私も「開いた窓の前で立ち止まっちゃいけない」という言葉を悪霊を追い払う呪文のように、ことあるごとに唱えています。 7点(2003-11-14 11:30:23) |
11. ボーン・コレクター
まずデンゼル・ワシントンが今にもアンジョリーナ・ジョリーにのしかかりそうな程健康そうに見えちゃだめでしょう。原作は凄く評判良くて評価高いのですが、私は原作の方もダメでした。デンゼル扮する捜査官が常に簡単にトリックを見破ってしまうので、犯人が「チキチキマシーン」のブラック魔王並にマヌケに見えちゃうんですよ。こういう知恵比べモノは犯人に肩入れする位のキャラじゃないと苦しいですね。 4点(2003-11-07 13:37:17) |
12. 僕のスウィング
夏休みを祖母の家で過ごすことになった少年マックスが、ジプシー音楽に魅せられギターの名手に弟子入り。ジプシー達との交流から彼らの歴史に耳を傾け、音楽を楽しみ、切ない初恋を経験するひと夏を描いた映画です。とにかく全編を彩るジプシー音楽の素晴らしさに圧倒され、その瑞々しい映像とあいまって何度も胸がいっぱいになりました。 9点(2003-04-24 18:20:33)(良:1票) |
13. ボウリング・フォー・コロンバイン
見ているものに思考停止を許さない、考えさせる映画。ドキュメンタリーの形式をとっているが、エンターティメントとも言える、まったく新しいカタチの表現方法で非常に興味深かった。アメリカ人がよくぞここまでやったと拍手を送りたくなる。但し、最後にチャールトン・ヘストン邸に、銃で撃たれて殺された女の子の写真をおいてくるようなパフォーマンスを演じてしまうあたり、マイケル・ムーアもやっぱアメリカ人なんだなぁ。 7点(2003-04-03 15:34:15) |
14. ボーン・アイデンティティー
マット・デイモンからは「いつ殺されるやもしれない!」という緊張感も、「オレはヤバイ人間のようだが、何にも思い出せない!」という焦燥感もあまり感じられなかったです。どこかおっとりしちゃってるんですよね・・。 4点(2003-01-20 17:24:08) |