1. 亡国のイージス
《ネタバレ》 語るべき未来も見えず、守るべき国家の顔さえも失った国日本への警鐘と日本人のヒューマニズムの相反する描写がこの映画のテーマだと思う。 ヒューマニズム自体は結構なことなんだけど(みんな非情の工作員じゃ物語にならないしね。)、ただ、その見せ方が少し、陳腐と中盤感じたが、最後のオチで結構挽回。 とにかく、如月役の勝地涼が秀逸。 同じく福井晴敏の原作になる、「ローレライ」の妻夫木聡と比べると段違いの存在感。 目的遂行の為に、他者を非情に排し、自らを捨てることも厭わない覚悟が伝わってきた。 彼の演技が今の日本人自体へのアンチテーゼに感じられた [映画館(字幕)] 8点(2005-08-01 01:10:18) |