1. ホーリー・マウンテン
《ネタバレ》 愛されたい、認められたいというのは、表現者の叫び。でもホドロフスキーは、叫び方が凄くて、見ごたえある作品にしちゃう。その見応えぶりが、寡作な監督なのだけど、巨匠並みの存在感をもたらす所以なんだろうね。自分は凡人なので、ホーリーマウンテンは、すぐ隣にあった位のラストしか思い浮かばない(笑)。それぞれの錬金術師たちのエピソードも面白いし、その連中が山を目指すなんてストーリーも面白い。はまる人がいるわけだよね~。さて、2014年若い奥さんができて、新作が発表された。さて、どんな作品なのだろう?全く、リアルタイムで、どんなスリリングな映画経験が出来るのか、と思うと、映画ファンとしては嬉しくなってしまう。 [DVD(字幕)] 6点(2015-04-11 01:43:24) |
2. 北海ハイジャック
《ネタバレ》 「少年」が救命ボートに隠れてなかったら、どうなってたんだよ!爆弾が船に落ちたらどうなってたんだよ!と、実際の作戦ってこんなもんだろうな、と思わされるような話の2転3転ぶり。でも面白かった。頼りになりそうで頼りにならない主人公。頭のいい敵のボス。こういう中々巧く行かない話の展開を今の映画にも取り入れて欲しい。秘書の女性や「少年」、首相と女性がみんな魅力的なのに、ロジャームーア演じる主人公は女性嫌いというのが、また粋だ。ちょっとお色気か?と思わせるようなシーンもあり、程々のサービスが嬉しい。 [DVD(字幕)] 8点(2010-07-28 02:35:14) |
3. ホット・ロック
《ネタバレ》 依頼主は、えらく金のあるアフリカの国だね。資源が豊富なのかな?大型トラック、ヘリコプターなどを調達して、さらに泥棒への人件費まで出すとは。それにしても博物館で盗んだのは、てっきり、人の顔をした宝石なのだと思っていたが、よくある大きな多面体の宝石でした。とても便から取り出したものとは思えないくらいキレイでしたが。でも犯罪に関わった映画で、警備や警察もおちょくって、ラスト捕まらず、無事に終わるなんて、軽い映画でした。こういうラストでも映倫は通るんだね。今まで犯罪を犯したら、無事では終わらないようなお約束があるもんだと思ってましたよ。ニューヨークの街中をヘリコプターを飛ばしてる時、まだ高層ビルが少ないなあと思った。あのワールドトレードセンターも建造中だったもんなぁ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2009-12-01 07:47:36) |
4. 暴力教室(1976)
《ネタバレ》 校長から不良を含め、生徒会長すら、哲学がない。ただ、野獣が発散してるだけ。不愉快になる。気の毒なのは、これに関わる女性たち。女性教師にまで手を出すというのは、信じられない。そんな中、松田優作がしぶい。でも最後、校内に入ってくる警察を前に晴れ晴れした気分で舘ひろしと2ショットでうつるが、彼は妹を殺したようなもの。そんな奴と一緒に2人そろって映っているのは変!松田優作にしてみれば、殺しても殺し足りないくらいの奴だろうに。マンガの名作「男組」。マンガの方が先に作られていて、この映画の悪どもは、このマンガに出てくる不良を見習いなさい!と言いたい。映画で言えば「クローズ」の方がずっと面白い。 [ビデオ(邦画)] 5点(2009-10-13 09:31:24) |
5. ボクサー(1970)
《ネタバレ》 結局、自分を愛してやらないと、自分を見失って、破綻が来る。白人社会の嫌らしさが描かれてるが、それに負けない自分や家族への愛で、立ち向かって欲しかった。まあ、そういう映画は今ではたくさんあるからいいのだが。これはこれで、社会派映画として、考えさせられる。白人女性を奥さんにした時に、自分を偽ってたのだ。奥さん、かわいそう… [ビデオ(字幕)] 6点(2007-07-26 16:03:41) |