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1.  ぼくのエリ 200歳の少女 《ネタバレ》 
現代に生きるバンパイアとそのヒモの代替わりを描いたお話です。「友達にはなれない」「女の子じゃない」というエリのつぶやきから、バンパイアと人間は異なる種であることが明確になり、食物連鎖の上では人間の上に立ちながらも現代ではマイノリティとして流浪せざるを得ない者の悲哀を感じました。命ある者の温もりを際立たせると同時に弱い者を凍てつかせるような一面の雪景色と美しい映像は確かによくできているのですが、バンパイアと少年の心情をフィードバックさせて観るにはいかんせん体調が悪かったです。壁越しのモールス信号が最後のシーンで回収されたのはよかったのです。
[DVD(字幕)] 4点(2011-12-18 13:14:20)
2.  ボーン・アイデンティティー
つまらないです。冒頭からして嫌な予感が。マット・デイモンが瀕死であろうと、記憶喪失であろうと、組織に追い詰められても生き延びる気がしましたし、女と連れ立って逃げつつ戦うのだろなと思っているとそのとおりになっていました。サスペンスがサスペンスとして機能せず、他にも見るべきところが見当たらなかったのでこの点数です。
[DVD(字幕)] 3点(2010-12-26 23:59:03)
3.  抱擁のかけら 《ネタバレ》 
さすがアドモバル、本作も安心して見られる良質のドラマ作品でした。自動車事故で死別した恋人との思い出を回想する盲目の元映画監督の、彼女とのなれそめから始まり失明するまでの思い出話です。おなじみの劇中劇や未編集の映画フィルムを通じて恋人に触れたり、読唇術のシーンなど、映画ならではの表現が散りばめられていてアドモバルらしい凝った作りですが、やはり観るべきはペネロペでしょう。あるときは少女のように可憐であり、あるときは炎のような激しさを併せ持つ情熱的な女性が余すことなく表現されています。バルセロナでの喧騒から離れ、旅先のホテルの一室で、ソファで抱き合って映画を観るシーンが非常に印象に残っています。タランティーノのように趣味に走らず、アドモバルにはこれからも良質な映画を作り続けて欲しいです。
[DVD(字幕)] 7点(2010-12-11 14:04:00)
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