1. マッドマックス2
荒廃した地球、入り乱れる暴力と狂気。 「映画」のみならず、漫画、小説、様々な表現において、その後デフォルトとなったこの「イメージ」を発明し、創り上げたこの映画の価値と衝撃は、如何なるものだったのだろう。 今作の製作年と同じ1981年生まれの映画ファンにとっては、伝え聞くその衝撃は、言葉通り“伝説”の範疇を出ず、非常に口惜しく思う。 2015年の大衝撃作「マッドマックス 怒りのデス・ロード(Mad Max: Fury Road)」が、“マッドマックス”初体験だった。 その直後に第一作「マッドマックス」を観て、今回ようやく「2」の鑑賞に至った。 ある意味必然的なことなのかもしれないが、伝説的なこの2作に対して、伝説通りの衝撃を受けることは出来なかった。 “カルト”であることは理解できる。いろいろと、どうかしている映画である。 だからこそ、レジェンド化され過ぎなんじゃないかとも思う。 非常に実験的でもあり、破れかぶれの映画であり、だからこそ世界中のボンクラ映画ファンの心を掴んで離さなかったのだろう。 [インターネット(字幕)] 5点(2017-06-19 22:40:37) |
2. 魔界転生(1981)
個人的に題材に対して少々、小馬鹿にするところがあったのだけれど、圧倒的に特異な世界観に引き込まれた。妖艶に人の心につけ込んで自らの復讐のために利用する沢田研二の天草四郎が鮮烈。千葉真一の柳生十兵衛、佳那晃子のガラシャ夫人も存在感がある。燃え盛る江戸城でのクライマックスは圧巻だった。同監督作「柳生一族の陰謀」に続けて今作を観るとなかなか興味深い相違があって楽しめる。まだ未見だけど、今作を観ると窪塚洋介版「魔界転生」が大きくかすむのも仕方ないかもしれない。 [DVD(邦画)] 9点(2004-03-25 12:11:04) |
3. マニアック・コップ
基本的にこの手の映画は怖くて見れなくて、「13日の金曜日」も「エルム街の悪夢」も観たことないけど、この映画だけはなぜか観た。警官の姿をした醜いモンスターのキャラクターは強烈だった。 [地上波(吹替)] 3点(2003-10-29 18:25:30) |
4. 魔女の宅急便(1989)
「落ち込むこともあるけれど、わたしは元気です」なんとも何気ない言葉である。しかし、この作品を観ると、このありきたりな手紙の文面がこの上なく幸福に思え、心の底から元気というものが溢れるのが分かる。この手紙を書く側の幸福、この手紙を読む側の幸福……なんだかそのお互いの感情を想像するだけで、あたたかな涙が溢れそうになる。一生懸命に生きるというのは、こういうことで、それはとてもハッピーなことなのだと思う。 10点(2003-10-23 17:43:05) |
5. マルサの女
マルサと脱税者の対峙という普通に生きていては知りえることはない人間模様をユーモアとリアルをもって描き出した伊丹十三という監督はやはり、凄い人だと思う。脱税者の腹の内を映し出すよな、殺伐とした薄暗い映像が見事だった。 8点(2003-10-17 14:27:21) |
6. またまたあぶない刑事
お馴染みのタカ&ユージのダンディっぷりはキャラクター性に優れていてとても愉快。ドラマのヒットから映画化されるパターンは今や常識的であるが、今作がその走りだったのではないか。 6点(2003-10-14 12:14:54) |