21. マルコムX
長尺の割にはだれることなく最後まで見通すことができたが、やはり、刑務所収監までとそこでイスラム教に目覚めるまでが長すぎると思う。運動家の伝記である以上、運動がどのように浸透・拡大していったのか、またどのように方針が変わり、その後はどうしたのかというところをじっくりと見たかった。デンゼルの演技は、アジテーション場面などはさすがだが、日常場面における年や状況や人間関係の変化による差異はあまり浮き彫りになっておらず、どの場面も似たような顔に見える。 [DVD(字幕)] 6点(2008-11-23 08:59:24) |
22. 真夜中のサバナ
ジョン・キューザックとイーストウッドなんて全然合わないんじゃないかと思って見始めたら、まったくそのとおりでした。彼はやはり、ひねくれた役とか裏がある役とか性格が歪んでいる役とかの方が合ってますよ。ケビン・スペイシーもそれは同じ。そもそも、法廷サスペンスを軸にしようとしている割には突然わけのわからない描写があったりして、作品として何が表現したかったのかもよく分かりません。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2008-10-06 02:35:17) |
23. マーズ・アタック!
《ネタバレ》 最初のブロスナンのわざととしか思えないかっこつけパイプと、グレン・クロースやアネット・ベニングのあからさまな悪趣味メイク&ヘアを見た時点で、ある程度は予想がつくわけですよ。しかし、まさかここまで痛快に徹底してくれるとは思いませんでした。豪華キャストのほとんどはまったく活躍の場面なく容赦なく抹殺され(大統領まで!)、しかもそれを行っているのは露骨に安っぽい描写の宇宙船&火星人。見事です。しかし、もちろん、すでに指摘されているとおり、「友好と見せかけての虐殺」「先住遺産に対する破壊」、そして何より「侵略の相手方に対する嘲笑的・侮辱的態度」は、「建国」の過程以来のアメリカ自身の行為そのものでもあります。あと、個人的には、この面々の中で生き残ったのがルーカス・ハース君というのが嬉しい。最後の直接的すぎるスピーチは余計だったけどね。 [DVD(字幕)] 6点(2008-04-25 03:17:47) |
24. マーヴェリック
こんなかっこつけキザ路線の主人公にメル・ギブソンは合ってないし、アホっぽさ満開のヒロインにジョディ・フォスターは合ってません。その時点で大きなハンデなのですが、内容自体も、何かいちいち当事者があれこれ考えばかり回しているような感じで、テンポが悪く、勢いに乗った部分がほとんどありませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2008-01-29 23:45:29) |
25. マイ・ルーム
この3人なら否応でも難易度の高い繊細な表現を期待してしまうのだが、もしかして撮影現場の雰囲気は悪かったのではないかと疑ってしまうくらい、互いの呼吸が合っていない。メリルもレオも珍しく消化不良気味、辛うじてダイアンのレオとの初対面前後の部分の演技が良かったくらい。ポイントとなるべき場面がいくつかあるのに、そこをじっくりと追い切れていない演出力不足も不満。 [DVD(字幕)] 5点(2007-03-29 03:38:19) |
26. マン・オブ・ノー・インポータンス
戯曲、演劇、乗合バス、同性愛、宗教といったアイテムを使って、人生の哀感と諦念を巧く表現した佳作。例えば、楽しく演劇をやっているシーンでも、どことなく滑稽味とわびしさが漂っているんですよ。こういった感覚はアイルランドならでは。ダブリンの街の風景がたっぷり観賞できるのもポイントが高い。 [地上波(字幕)] 7点(2006-12-16 20:57:45) |
27. マンハッタン恋愛事情
元は演劇用の脚本でしょうか?男のアパートの一室で、三角関係の男女(原題通り)が延々としゃべったり移動したりを繰り返すだけの話です。このような設定だと、かなりの演技力が要求されることは当然ですが、残念ながらこの3人はいずれも不合格です。特に、女性2人など、ピーチクパーチクさえずっているばかりで、何の表現もできていません。しゃべっている人の顔をアップで追うだけの芸のないカメラもダメです。 [地上波(字幕)] 3点(2005-07-21 01:21:33) |
28. マグノリア
何でこんなに長くする必要があるの?点数は、トム・クルーズの怪演と、ところどころ面白かったカメラワークに対して。 3点(2005-01-05 21:19:48) |
29. マンハッタンで抱きしめて
いい雰囲気の話であり、ラストも切なくて良いのに、それに至るまでのこのダラダラ感は一体何なのだろうか。実にもったいない。主演2人も、適切なキャストとは思えない。 5点(2004-09-24 01:00:08) |
30. マンハッタン殺人ミステリー
主演2人が「演技のための演技」しかしておらず、人格表現をまったくしていないので、ストーリーがどう展開しても少しも面白くない。 3点(2004-07-30 20:14:41) |
31. マイ スウィート ガイズ
何が表現したかったのかよく分からない作品。ルーシー・リュウの登場の趣旨も不明だった。 4点(2004-05-09 11:47:13) |
32. マーキュリー・ライジング
そこそこ面白い話にはなりそうなのに、内容がしょぼすぎです。暗号を解読する過程も安易。敵の対応もワンパターン。最後も盛り上がりなしに終わってしまいました。 3点(2003-11-09 02:06:33) |
33. 真夏の出来事
前半はかったるいだけだったのですが、終盤は森村誠一の短篇のような展開でちょっとどきどきしました。それなら、最初からそういう作りにすればよかったのに。あと、キャメロン・ディアズは、全然役に合ってないです(弱々しそうな感じがしないから)。 3点(2003-08-03 01:19:59) |
34. マルコヴィッチの穴
設定も進行も強引極まりないのですが、なぜかぐいぐいと引き込まれて見入ってしまいました。フィニッシュがちょっと散らかってしまいましたね。あと、潜在意識の中をかけ回るシーンではぞくぞくしました。 5点(2003-04-22 23:45:35) |