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とらやさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2100
性別 男性
自己紹介 善人が苦労が報われて幸せになるハッピーエンドの映画、
悪人が出てこないゆる~い世界観の映画、
笑いあり、涙ありの人情喜劇が好きです。

2008年11月19日の初投稿から、早いもので10周年を迎えました。
この間、みんシネのおかげで出会ったいい映画もいっぱいありました。
管理人様、レビュワーの皆様、いつもお世話になっております。
これからもよろしくお願いいたします。
2018.11.19

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1.  マークスマン(2021) 《ネタバレ》 
リーアム・ニーソンも既に70歳を超えた。 本作で演じるのは妻を亡くした喪失感から立ち直れていない孤独な男、元海兵隊員ジム。 退役軍人、元刑事、元CIAなど、ニーソンの実年齢に合わせた定番の役どころになってきた感がありますが、 近年も変わることなく強い男を演じ続けており、本作も含めてそれがまだまだ絵になっている。 アリゾナのメキシコとの国境で、組織から追われてメキシコから逃げてきた若い母親と少年ミゲル。 母親は組織との銃撃戦の中で命を落とすが、アリゾナから、母の死に際に依頼された、シカゴの親せきの家まで。 妻を亡くした男と母を亡くした少年の2人旅を描くロードムービーの色合いが濃い作品。 旅の途中の車の故障と自動車工場での緊急の応急処置、そしてミゲルに拳銃の使い方を教える。 これらが最終盤の決着に向けて伏線になってくるんだなと見当はつく。 車はその見当通りとなり、ミゲルと拳銃に関してもラスボスとの戦いの中、やはりと思いきや、 最後の最後、ジムの取った行動が鑑賞後の後味を悪くしなかったし、 ジムとミゲルに別行動をとらせた、この最後の決戦は十分見応えがあるものになっていたと思います。
[試写会(字幕)] 6点(2023-09-07 17:23:04)
2.  マイ・スパイ
元WWEのスーパースター、バウティスタ主演のアクション・スパイコメディです。 このバウティスタ、ぱっと見は強面ですけど、 WWEのトップグループにいた人なので演技力は確か。コメディもお手の物です。 CIAの武闘派スパイが小学生の女の子に振り回される。 可愛い子役の女の子は無敵です。CIAの武闘派だろうが、誰も敵いません。 最近ちょこちょこと見かけるクリステン・シャールも不思議な味のあるコメディエンヌで、 本作でもしっかりと脇を固める重要なピースとして機能しています。 この手の映画は、中盤まではほのぼの、終盤はちょっとしたアクションとハラハラドキドキ。 でも安心して見ていられて笑いドコロも十分。 そしてラストはめでたしめでたし、これでいいんだと思います。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-05-12 13:10:45)
3.  マジェスティック(1974) 《ネタバレ》 
アメリカ映画で大きな農場といえばトウモロコシ畑と相場が決まっているのですが、 スイカ畑というのが珍しい。で、そのスイカ畑をやっている田舎のおっちゃん役があのブロンソンです。 何年か前にロスでムショに入っていたことがある前があるようですが、スイカ畑のおっちゃんということ以外、全く正体不明。 ブロンソンだから当然ですがただ者ではない。やたらと強い。この土地の犯罪界の大物を前にしても全くひるむこともない。 序盤からの、スイカ畑と自分が雇った労働者を守るために戦う冷静沈着、寡黙で強いブロンソンがやっぱりカッコいい。 しかし仲間が酷い目に逢わされ、せっかく収穫したスイカがマシンガンで粉々にされるに至り、 冷静沈着に振る舞っていたブロンソンの怒りがついに爆発します。 あとはいつものブロンソンの復讐モノと同じく、奴らを皆殺しにするまでです。 ブロンソンだけでなく、ブロンソンに寄り添うメキシコ移民の女もまたカッコよかった。 ブロンソン映画の女といえば、ジル・アイアランドですが、 本作に関して言えば、このメキシコ女を演じた女優さんがピタリとハマっていましたね。
[試写会(字幕)] 6点(2021-10-29 21:29:45)
4.  マネートレイン
白人と黒人の公安官。凸凹コンビによるバディムービーですが、 その公安官を演じるウェズリー・スナイプスとウディ・ハレルソンのW主演による、 陽気なノリの典型的アメリカン・アクションコメディ・・・を思わせる冒頭。 しかし、前半は中途半端にコメディ、後半はかなり真面目にサスペンス、 この顔触れにしてはアクションも物足りずで色々欲しがって結局どれも中途半端に終わってしまった作品。 いくらでもそうできるテーマなのでもっとアクションを前面に押し出すべき作品でしたね。 この内容で2時間近い上映時間、特に中盤はかなり長く感じられました。 それでも何とか終盤の地下鉄アクションで盛り返して、 ツッコミどころはありますが、おめでたいクリスマスから年末年始だし結末はまあ、これで良かった。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2020-11-17 20:22:26)
5.  マイ・ハート、マイ・ラブ(1999)
年代も事情も様々な男と女。中には恋ではない関係もあったけど、 ノンクレジット組も含め、それにしても豪華な顔ぶれが揃った落ち着いた雰囲気のあるラブコメ群像劇です。 最後の最後にそれぞれの関係が分かるという構成になっているのでそれも仕方がないところですが、 複数の関係がほぼ均等に同時進行していくので、終盤に至るまでこれという作品の軸が無い。 一応最後はショーン・コネリーとジーナ・ローランズ、40年寄り添った夫婦が軸にはなっていましたが、 それぞれのドラマが浅く広くになってしまっており、折角の豪華キャストをかなり持て余しています。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2020-07-30 15:06:21)
6.  マッキントッシュの男
監督ジョン・ヒューストン、脚本ウォルター・ヒル、主演ポール・ニューマン。 これだけの顔触れが揃うとどうしても期待値が高くなるのですが、 残念ながらすぐに内容を忘れてしまいそうな作品でした。 次々と説明不足の登場人物登場し、かなり足早にストーリーが展開していきます。 ジョン・ヒューストンがどうというよりはウォルター・ヒルの脚本に難があったと思います。 原作の知識は全くありませんが、結構端折られている部分が多かったと思うし 100分足らずにまとめるには無理がある作品だったのではないでしょうか。 ポール・ニューマンはクールでシブくていつも通りのカッコよさがありましたけどね。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2019-10-08 22:06:09)
7.  マッケンナの黄金
莫大な黄金が眠る伝説の地を目指す一行の人間模様を描くアクションアドベンチャー。 どこまでも続く巨岩、奇岩が連なるダイナミックな風景描写も見どころです。 キャストも豪華で、白人と先住民、善人と悪人、男と女とキャラの描き分けも分かりやすい。 ですが、これだけの舞台設定にしては展開は地味でもう少し見せ場というか、抑揚があってもよかった。 頻繁に挿入されるナレーションに古さを感じさせるのは仕方がないところですが、 この手のアクションアドベンチャーにしてはテンポはいいとは言えずまったりとしていて終盤まで動きが少ないのが勿体ないところ。 主演グレゴリー・ペックに悪役オマー・シャリフ以外にもテリー・サヴァラスに名脇役イーライ・ウォラックら味のあるキャストが顔を揃える。 脇を固める顔ぶれにもうちょっと役割を与えてもよかったと思います。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2019-07-26 23:11:02)
8.  マーガレットと素敵な何か
10代半ばの頃「ラ・ブーム」で人気に火がつき世界のアイドルになって以降、出演作が途切れることなく映画に出続けている。 ソフィー・マルソーは女優として本当にいい年齢の重ね方をしている人だと思います。 本作では、大きなプロジェクトを抱えバリバリ仕事をこなし、人生をひた走ってきたアラフォー女性を演じています。 そんな女性が40歳の誕生日をきっかけに自分の人生を見つめなおすストーリー。 と言ってしまうと新鮮味はあまりありませんが、そのきっかけが7歳の自分から届いた手紙、というのが面白いところ。 まあ、その手紙の内容が結構大人びていて7歳の子どもが書く内容ではないのですけどね。 ソフィー演じるアラフォー女性が生きる今の現実の世界と、その一方でファンタジックな作品の世界観。 その両方を自然に演じるソフィー・マルソー。本作でもやはり素敵なのでした。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2019-07-18 21:09:23)
9.  マンハッタン物語 《ネタバレ》 
マックイーンとナタリー・ウッド、同時期に若くしてこの世を去った2人のラブコメ。 お話の内容もそうなのですがそういうこともあり、今に見直すと少しほろ苦くも感じるコメディです。 稀代のアクションスター、スティーヴ・マックイーン。僕はこの人のコメディも結構好きだったりします。 「華麗なる週末」など数は少ないですが、コメディで見せる彼の意外と人懐っこい笑顔とぼけた味わいがたまりません。 そしてナタリー・ウッド。冒頭からほとんどずっと機嫌が悪いまま。本作のナタリー、なかなか笑顔を見せてくれません。 だからこそ、ふとしたタイミングに挿入される、本作の彼女の笑顔もまたいいのです。 マックイーンがコメディで見せるとぼけた味わいが出まくりのラストがいい。 「死ぬより結婚の方がマシ」と書かれた看板を背中に差し、バンジョーを奏でている。 それも都会のど真ん中で。なんだこいつは?当然、人だかりができている。 こんなプロポーズがあるのか?でも、マックイーンという人は何をやっても絵になる。 2人の姿が人ごみに紛れてよく見えない。しかし何とも粋なラスト。
[DVD(字幕)] 8点(2018-12-27 13:10:18)
10.  まともな男
どこにでもいそうなサラリーマンの男。最近ちょっとうまく行ってない妻と難しいお年頃の1人娘との3人家族が、 娘と同じ年頃のご主人の上司の娘を連れてスキーリゾートにやってきました。 家族の間に気まずい空気はありつつも、普通ならスキーに来て、まあ楽しかったかな、で終わるとことですが、 よりによって、預かってきた上司の娘さんの身に事件が起こってしまう。もうスキーどころではありません。 何とか取り繕うと悪戦苦闘するご主人。しかし、取り繕うとするほどに泥沼に陥っていきます。 全く笑えない状況を独特の空気に包み、小出しに積み重ねていく展開の組み立てが面白い。 このご主人を演じる俳優がお見事。コメディとシリアス、演技の境界線を行ったり来たり。 その演技がどうしよう・・・。どうしよう・・・。とうろたえる、ご主人の置かれたお気の毒な状況と見事に重なる。 数年前の「フレンチアルプスで起きたこと」という映画と同じく、スキーリゾートにやって来た家族と、 トラブルが起きた際のご主人の判断が問われる、笑えない状況下のコメディとしてよく出来た作品です。 本作が気に入られた方、「フレンチアルプスで起きたこと」という映画もぜひどうぞ。
[DVD(字幕)] 7点(2018-10-09 20:39:52)
11.  マンマ・ミーア!/ヒア・ウィー・ゴー 《ネタバレ》 
見る前の予備知識は、前作のみ。そして、前作の幸せ感いっぱいの世界観が好きだったということ。 続編というものはガッカリというケースも多いですが、本作はいい映画でした。 前作の世界観、登場人物を受け継いだ今のストーリーと、 既に他界した、島にやって来た頃の若かりしママとその親友、そして3人のパパとの青春ストーリーが同時進行する。 ママが既に亡くなっていることを冒頭で見せるので、あれっ?とは思ったのですが、 家族の歴史を感じさせるその後のストーリーは前作以上によく出来ていました。 遂に誰が本当のパパか明らかになるのか?とも思いましたが、本作に関してはやはり3人のパパ、ということで良かったと思います。 その若かりし頃のママを演じるリリー・ジェームスが素晴らしかった。豪華キャストの作品ですが、本作のMVPは彼女でしょう。 本作最初の本格的なミュージカルパートはまさかここで来るとは思わなかった卒業式。 2つ目は仕事の事情で一時的に離れて暮らす夫婦を壁1つ隔てて共演させる。 前作以上に美しい海、美しい風景をバックにして、ミュージカルパートは 前作では使われなかったABBAの曲もふんだんに使い、前作以上に迫力があり趣向を凝らした楽しいものになっています。 美しい風景と、登場人物の衣装から家の中の小物に至るまでカラフルな作品の色もとても楽しい。 終盤登場するシェールは流石の貫禄を見せつけます。そしてキャストに名があったメリルがなかなか登場しない。 いつどんな形で登場させるんだろう?引っ張って引っ張って最後の最後に登場します。いい登場のさせ方でしたね。 締めは前作同様、主要登場人物が揃ってのエンドロールが楽しかった。 さて、前作の鑑賞後と同じく次のドライブの時に聞く音楽はABBAで決まりだな!
[映画館(字幕)] 8点(2018-08-31 22:35:43)(良:1票)
12.  マラヴィータ
70歳を超え、最近はすっかり丸くなった感があるデ・ニーロですが、マフィア役になるとしっかりマフィア顔になりますね。 アメリカからノルマンディーの田舎町に正体を隠してやって来た元マフィア一家。 デ・ニーロは勿論ですが、嫁、娘、息子、家族全員がキレると何をしでかすか分からない。 特にいくつになってもお美しいミシェル・ファイファー&娘の美少女ぶりとキレた時のギャップや、 偶然が重なり対立するドンの元に彼らの居所のヒントが掲載されている新聞が届いてしまうくだりはなかなかの面白さ。 しかしヒットマンの一団がノルマンディーの田舎町に乗り込んできてからは、緊張感漂う全く別の映画のようになります。 この終盤のアクションも含め、デ・ニーロとスコセッシを迎えたベッソンの、2人へのリスペクトを随所に感じます。 特に「グッドフェローズ」と上映後に悪ノリしているデ・ニーロが可笑しかった。 いっそのこと敵対するマフィアのドンがジョー・ペシだったりしても良かったかも。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2017-11-27 21:23:53)(良:2票)
13.  マイ・ファニー・レディ 《ネタバレ》 
何ともお久しぶり、ピーター・ボグダノヴィッチの新作です。 ですが、"cheek to cheek"のフレッド・アステアの歌声から始まるオープニングといい、 矢継ぎ早に小噺のようなシーンを挿入してくるニューヨークを舞台にしたラブコメ群像劇的作風といい、 断片的に幾つかのシーンを見せられて、「ウディ・アレンの最新作です」と言われれば納得してしまうくらいに ウディ・アレン・タッチのコメディとなっています。 また、高級ホテルの部屋を登場人物が出たり入ったりは、ボグダノヴィッチ監督作である 「おかしなおかしな大追跡」を思い出します。 ボグダノヴィッチの代表作である「ラスト・ショー」と「ペーパー・ムーン」でスターの座を掴んだ、 シビル・シェパードとテイタム・オニールが顔を見せてくれます。別に誰が出てもいいような役でのご出演ですが、 この2人にとっては恩人ともいえるボグダノヴィッチの久々の新作に声がかかったのは嬉しかったんじゃないかな。 フレッド・アステアに、さりげなく台詞の中に登場するオードリー・ヘプバーンにラストには巨匠ルビッチが・・・。 ボグダノヴィッチがその昔、夢中になって見ていたのであろうハリウッドのレジェンドへのオマージュも。 90分の中に色んなお楽しみが挿入された名匠ボグダノヴィッチの久々の新作、一番楽しんだのはボグダノヴィッチ自身なのかもしれません。
[DVD(字幕)] 6点(2017-01-09 15:16:59)(良:1票)
14.  マダム・フローレンス! 夢見るふたり 《ネタバレ》 
戦争の時代に活動した伝説の音痴の歌手、マダム・フローレンスを演じるメリルが初めて歌うシーン。 ”ハッホッハッホッホ~~~~~!!”思わず笑ってしまいました。 メリルが極めて高い歌唱力を持つ女優さんであることは、「ハリウッドにくちづけ」などの映画でも明らかです。 そんな彼女の音痴っぷりは必見ですが、変わることのない彼女のパワフルな歌声は見事でした。 メリルはこの実在の人物を実に大らかに楽しそうに演じています。近年の作品では「ジュリー&ジュリア」の彼女を思い出します。 メリルの独壇場の映画と言いたいところですが、パートナーを演じるヒュー・グラントもまた良かった。 これまでにもラブコメを中心に、ちょっといい加減だけど憎めないキャラを演じれば抜群だったヒューさん。 本作で演じる役は微妙な役どころですが、ラブコメでこんな役を演じ続けてきた彼ならではの良さが出まくっています。 彼女の歌を絶賛する音楽愛好家の人々。その一方で彼女の知らないところでは常に彼女の歌声を嘲笑する人々もいる。 彼女が歌うと思わず笑ってしまうのですが、この2通りの人々を見ていると、途中からは複雑な気持ちにもなる。 それでも、病気と闘いながらも音楽を心から愛し、自分の歌を愛してくれる人のためにレコードをプレゼントし、 命を懸けて戦場で戦った兵士達のためにカーネギーホールで歌おうとするフローレンスと フローレンスの周囲から批判や嘲笑を徹底的に遮断し、彼女を守り支える夫。 そんな2人の姿に切なさも感じるのですが、ほっこりした気持ちにもさせてくれる夫婦の奮闘記でした。
[映画館(字幕)] 7点(2016-12-01 18:16:05)(良:1票)
15.  マダムと泥棒 《ネタバレ》 
何かあると警察にいちいち通報するお婆ちゃん。警察にとってはちょっと厄介者ですが、 そのおとぼけ具合と正義感。本作の様々な要素の伏線となる、お婆ちゃんのキャラを決定付けるこの冒頭が最後まで効いています。 音楽家に扮する泥棒一味に何とも味のある顔ぶれが揃っていて、彼らのドタバタぶりだけでも十分面白いのですが、 その上を行く魅力と存在感を見せるお婆ちゃんを演じた女優さんがあまりにも素晴らしいです。 ワルには違いないですが音楽家に扮し、お婆ちゃんの前では紳士的に振舞う泥棒達。それがもたらす笑い。 作品の至る所にちりばめられた英国調の笑いがたまらない。 終盤はかなりアクの強い展開となりますが、汽車と煙の使い方が絶妙。 お婆ちゃんが疲れて寝てる間に、泥棒一味は結果的には自分達で自分達を罰してしまい、 目覚めればお婆ちゃんは一夜にして大金持ちになっていました。めでたし、めでたし、でいいのかな?
[CS・衛星(字幕)] 8点(2016-10-25 21:50:19)
16.  マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章 《ネタバレ》 
イギリスのベテラン俳優達が上質のアンサンブルを見せてくれた「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」の続編。 まず、前作を見ていないと登場人物たちはあそこで何をやっているのか?なかなか掴み辛いと思います。 前作も登場人物がちょっと多いなという感じはあったのですが、 前作から引き続き登場するマリーゴールド・ホテルの人々に加え、新たな登場人物が多すぎたと思います。 前作を見た人の多くは、ダグラス(ビル・ナイ)とイヴリン(ジュディ・デンチ)のロマンスの続きとはじめとした 彼らのインドでのセカンドライフのその後を見たいと思うのですが、 それよりも、ホテルの経営をめぐる新たな騒動に軸足が置かれてしまっているのは残念。 マリーゴールド・ホテルの人々のその後に希望を感じさせる前作のラストと比較すると、 本作のラストのミュリエル(マギー・スミス)の姿は少々淋しげ。 それでも、インドを舞台にした映画特有の熱さやまるでお祭りのような賑やかさは本作でもやはり楽しかった。
[DVD(字幕)] 5点(2016-07-24 20:20:14)
17.  真昼の決闘 《ネタバレ》 
それまでの西部劇のヒーロー像とは一線を画した、 現代の人間ドラマにも通じるような人間の強さだけでなく弱さを併せ持つ保安官と 町の人々のドラマを描いた西部劇の異色作です。 かつて自身が逮捕したならず者が釈放され、今まさに列車に乗って自分の元に復讐に向かおうとしている。 列車の到着は正午。残された時間は1時間半足らず。劇中時間と、見る者に流れる時間が同時進行していく。 度々挿入される、確実に正午への時を刻む時計が印象的。 ”真昼の決闘”の時刻となり、いつもは馬車や人が行き交うが、誰もいない静まり返った町の通り。 1人決闘に赴く、町の人々に見放されたゲイリー・クーパーの姿があまりにも孤独。 決闘が終わっても、彼の周りに歓喜の輪が出来ることも無い。 ラストで保安官のバッジをそっと捨てて町を去っていくその姿は「ダーティハリー」のラストと重なります。 孤独な保安官と孤独な刑事。「ダーティハリー」のそれは、本作へのオマージュでもあったのでしょう。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-03-19 23:59:33)
18.  街のあかり 《ネタバレ》 
無表情で寡黙な登場人物、踏みつけにされ底辺に生きる主人公。 本作も監督名を伏せられて見てもカウリスマキの映画だなあと思わされる世界観。 その不器用さを利用され、強盗の共犯にされ1人で罪をかぶらされ服役し出所後も過酷な展開が。 しかし控え目に挿入されるユーモアが効いている。そして最後に彼は差し伸べられた手を握り返す。 そこには確かなぬくもり、カウリスマキの優しさが感じられました。
[DVD(字幕)] 7点(2016-02-25 18:33:43)
19.  マーニー
「赤い恐怖」という邦題が付いていますが、本作を見てまず思い出すのは「白い恐怖」。 巻き込まれサスペンスと並んでヒッチコックが好んだサイコ・サスペンスですが、 ティッピ・ヘドレンの美しさ、ラトランド邸、街並・・・と重なるバーナード・ハーマンの音楽、 これら作品を構成する要素の落ち着いた味わいに品や格調の高さを感じます。 マーニーがラトランドの会社で盗みを働く。掃除のおばさんとマーニーの行動を同時に見せる。 落ちそうな靴、音。ヒッチコックのこだわりを感じる緊張感があります。 しかしその後、中盤以降はショーン・コネリー演じる夫が完璧すぎる。 あまりにも全てお見通しで常にマーニーの先回りをするのですが、 それ故サスペンスとしては盛り上がりに欠けてしまう。 「鳥」のヒロインに抜擢し、ヒッチコックが見出し寵愛したティッピ・ヘドレン。 この頃には2人の関係は微妙なものであったようですが、 彼女が演じるマーニーをねちっこく執拗に追い詰めていく様が怖かったりもします。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2016-01-11 01:07:12)
20.  マジック・イン・ムーンライト
お年をめされても確実に毎年新作を撮り続けてくれるアレン。ファンとしては嬉しい限りです。 前作では久々にアメリカに戻って笑いの要素を抑えたアレン節を見せてくれましたが、本作では再びヨーロッパにとんぼ返り。 南仏を舞台にアレンらしい音楽と美しい作品の色で1920年代から30年代の人間模様、恋愛模様をコミカルにノスタルジックに描いた、 これも彼が得意とするパターンの手堅い1本です。このパターンのアレン映画に漂う雰囲気は相変わらずロマンティックでいいですね。 もう50代も半ばになるコリン・ファースとまだ20代のエマ・ストーンのロマンス。 年の差がそれほど気にならない。コリンはまだまだラブコメがいけますね。 彼が演じるのはガチガチの合理主義者にして理屈っぽいインテリの皮肉屋。こういうキャラが登場するアレン映画はやはり楽しい。 コリンの持ち味がよく出ている、少々堅めにコミカルに演じた霊能力者のインチキを暴こうとするこの男、 阿部寛が「トリック」で演じた上田次郎を思い出してしまいました。 人生、時には幻想も必要。どんな合理主義者にもインテリにも、時にどうにもならないのが人の恋する気持ち。 アレンがもう少し若ければ、自ら演じて作品の中でエマと恋に落ちたかったことでしょう。 エマ・ストーンの魅力も存分に引き出された作品です。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2015-11-07 17:34:59)(良:2票)
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