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しっとさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 137

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1.  マスク・オブ・ゾロ
主人公が二代目ゾロへと成長していく過程がメインなだけあって、主人公の未熟さにハラハラドキドキしました。初代ゾロが活劇の宿命として花々しく散り、敵もここぞとまでに憎々しく描かれていて、激闘の末に打ち倒したときの爽快感もひとしおで、最後は二代目ゾロとヒロインが結ばれるべくして結ばれ、娯楽映画としては申し分ない出来ではないでしょうか。個人的には、産みの親と育ての親が宿敵どうしであることからくるヒロインの心の葛藤にもうちょっと踏み込んで欲しかった気もしますが、そこまで描くと全体的なテンポが悪くなってしまったかもしれないし、そう考えると、すべての観客を満足させるようなバランスってなかなか難しいものです。
5点(2002-12-29 06:59:28)(良:1票)
2.  マスク(1984)
障害者を“かわいそう”という、ある種、差別的視点から描いていないところが、よくある感動の押し売り映画とは決定的に違う。しかし、障害者の負った宿命はきっちり描き切っていて、冷たい視線や心ない言葉を投げかけられるなどの差別を受けるシーンは、観ていて痛々しくなってしまう。主人公がハンディキャップを軽々と乗り越えて周囲の環境と違和感なく溶け込んでいく過程をスクリーンを通して観ていると、観客も、まったくキレイごとではなく、彼がなんら一般の人々と変わりない存在であるばかりか、彼の回りに集う人々に明るさと励ましを与えてくれる素晴らしい存在であることに気づかされ、そのときには、そのおぞましい容貌もあばた程度の欠点にしか感じられない好青年に見えてくるのだから不思議だ。スクリーンに存在する彼らの親友と同じように、私たちも、2時間の映画鑑賞という体験を通して、肉体という障壁を破壊して主人公の純真な人格を発見するに至るのだ。障害者を描いた映画の中でもぬきんでた作品と言えるだろう。最後に、遊園地の迷路(?)で、主人公が湾曲した鑑に映った自分の顔に戸惑いを見せるシーンがとても衝撃的であった。
8点(2002-12-29 06:24:21)(良:1票)
3.  マーズ・アタック!
B級SF超大作『インデペンデンス・デイ』への痛烈な皮肉を満載したA級コメディ超(?)大作。『インデ~』が本物の大馬鹿映画なら、『マーズ~』はお馬鹿を装った知的な秀作映画。かつて権威主義的パーソナリティによってナチスの台頭を招いてしまった民族の末裔だからなのか、アメリカという大国への賛美が結局は権威への迎合体質を暴露してしまったにすぎないドイツ人監督に対して、アメリカ国民として(そこまでの意識があるかは定かではないが)権威主義に異義を唱えたティム・バートン。アメリカって、お馬鹿が山ほどいるけど、賢い奴もたくさんいるんだゾってことね。心優しくも気弱そうな青年ルーカス・ハースが、瓦礫の山の中で、これまた権威志向がてんでなさそうな大統領の娘ナタリー・ポートマンから勲章(?)を授けられる授章式のシーン…やはり庶民こそヒーローなのだ。『インデ~』にはつけれなかった点数をまるごと本作に。
8点(2002-11-04 05:26:35)
4.  マッド・シティ
社会派ドラマとしてはなかなかの出来だと思う。前半でダスティン・ホフマンがアシスタントの女の子に、カメラに映るな、始終撮る側に身を置け、みたいな忠告をしていたのに、最後は立場が完全に逆転してしまっていて、無数の撮影機器に四方を囲まれるホフマンをとらえた俯瞰のショットに、人の生命をも商売にしてしまうマス・メディアへの痛烈な批判がこめられていて面白い。ストーリーに起伏がないように思えてしまうのは、きっとマスコミ内部の駆け引きを淡々と描いていたせいで、ホフマンとトラボルタ、または人質となった館長や子供たちとの人間関係がわきに追いやられてしまったからではないだろうか。
5点(2002-08-12 04:29:53)
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