21. 水の花
シンプルにして心理の綾や重なりも導けそうな優れた初期設定なのに、それが使いこなされていない。登場人物はボソボソ喋っているだけで、画面の中に「存在しているだけ」だし、生きても動いてもいない。長回しの反復に意欲的に挑んだ心意気は買いたいのですが、それも結局、回しているだけなのです。 [DVD(邦画)] 3点(2022-12-19 00:20:52) |
22. 見わたすかぎり人生
主人公および周辺人物があれこれその場限りの会話を繰り広げているだけで、制作者は何をどう持っていきたいのかが分かりませんでした。終盤は多少スリリング風味にもなりますが、それまでの流れからも浮いています。何よりも、各役者の芝居に個性がまったく感じられないのが致命的。 [DVD(字幕)] 3点(2021-08-20 00:16:22) |
23. Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!
《ネタバレ》 オチの1つ1つが説明的すぎて笑えません。ラストで劇中の本来の上映作品が換骨奪胎されていくところは面白かったけど、それってもともとの笑いの次元とは違う気もするしなあ・・・。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2012-01-17 01:07:03) |
24. ミッシング(2003)
監督がロン・ハワードというのがにわかに信じられません。テーマも不明ならば演出の方向性も不安定。ウエスタン的舞台を選んでいながら、中途半端に雰囲気を重くしちゃってるのが敗因でしょう。 [DVD(字幕)] 3点(2010-02-20 23:57:00) |
25. ミレニアム・マンボ
《ネタバレ》 アホ女とアホ男のどうでもいいようなやりとりを延々と流しているだけの作品。ナレーションの三人称形態も趣旨不明。終盤の「誰もいなくなってから」の切なさに3点。 [DVD(字幕)] 3点(2007-03-03 01:04:51) |
26. ミート・ザ・ペアレンツ
《ネタバレ》 この種の受難系コメディでは、最低限のところでそれを切り抜ける知恵と器量が主人公にないと安心して笑えないのに、この作品では、むしろ主人公の無能ぶりと機転のきかなさが自ら危地を招いているので、イライラするばかりで少しも笑えない。彼女一族の冷たい視線に見送られて惨めに家を辞去するシーンのみ、哀感があって良かった。 [DVD(字幕)] 3点(2005-09-12 02:46:47) |
27. ミシェル
誰が何をしたい話なのか、ほとんど理解できませんでした。 3点(2004-10-30 02:52:45) |
28. みすゞ
《ネタバレ》 同年の松たか子主演のテレビ版に対して述べたところが、そのままこっちにも当てはまる。つまり、あえて金子みすゞを対象としていながら、彼女の言語感覚や観察力の醸成経緯、日常生活におけるその表れ、大正末期や昭和初期という時代背景におけるその存在意義というところがまるで意識されておらず、時折挿入される詩文だけで全部を済まそうとしている。結局は、その人物の人生や才能に迫ろうという気がなく、単に人目を引きそうなネタとして彼女を利用しただけなのです。まあ、中途半端に感傷的に盛り上げようとする作為的シーンがないだけ、まだあっちよりはマシ。 [CS・衛星(邦画)] 2点(2014-05-04 02:53:22) |