10.シャオシェンの映画はどちらかと言えば苦手だが、本作は意外にハマリました。 まず、良かったのはスーチーの演技。モノローグの語り口が非情に良く、画面に引き込まれる。 シャオシェンの映画にしては場面の切り替わりも早く、登場人物も良く動くので、そんなに飽きずに観ていられる。音楽もエモーショナルで凄くいいですね。 夕張の場面は取ってつけたような違和感は多少あるものの、この映画の主人公にとっては重要な場所だったのだろう。降り積もる雪、雪、雪。真っ白な雪が全てを浄化してくれるようで、とても爽やかな余韻の残る終わり方だった。 【ヴレア】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-12-17 06:32:14) |
9.ホウ・シャオシェン監督の作品の中では比較的、評判の良い本作。 ですが、ホウ監督作品の中では“並”といった印象。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 5点(2007-10-11 09:32:29) |
8.見終わった後に「ちょ!終わり?!ここで終わりかよ~(笑)」と笑いながら頭抱えて倒れこんだことだけは鮮明に記憶しております。話の内容は・・・・もうどうでもいいです。とにかくストーリー重視の方にはお薦めしません。 【☆Tiffany☆】さん [地上波(字幕)] 2点(2007-07-31 03:35:48) |
7.《ネタバレ》 アホ女とアホ男のどうでもいいようなやりとりを延々と流しているだけの作品。ナレーションの三人称形態も趣旨不明。終盤の「誰もいなくなってから」の切なさに3点。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 3点(2007-03-03 01:04:51) |
6.前半は低能の男女の自堕落な同棲生活をスケッチ。女が男の元を離れた後半は、紳士的なヤクザに囲われた女の無為な日常をスケッチ。どっちにしても恐ろしいほど退屈な作品です。固定カメラの長回しで延々と続く無意味な室内シーン。香港映画で見飽きた王家衛風の色彩設計。全くドラマの起きない映画の中で、ストーリーの進展はペシミスティックなナレーションで語られるのみ。侯孝賢作品は初体験でしたけど、とても私の耐えられる様な映画じゃありません。救いはカメラが手持ちじゃなかったことと、ずっとスー・チーが映ってたこと位。従って、スー・チー嬢に1点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 1点(2006-10-08 00:02:33) |
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5.ホウ・シャオシェン監督に期待して観ました。 スー・チーさんの魅力をたっぷり。 ブルーとオレンジの美しさが印象的。 家で途切れ途切れに観たので、いまひとつ入り込めず残念でした。 劇場でゆっくり浸りたかった作品。 【たんぽぽ】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-03-02 20:46:18) |
4.びっくりした。長いワンカットの間にスーチーを捉えるカメラは狭い屋内を移動する彼女を追う、かと思えば平気で他の人物がカメラの前を通りすぎる。スーチーがまた動き出すと、ハッと気づいた素人のカメラマンのようにワンテンポ遅れて慌てて彼女を追う。スーチーのちょっとした仕草にいちいちカメラがビクッと反応する。監督の意図は解らないがこんなスリリングな映像体験は初めてです。タバコを吸う、グラスを傾ける、そんな日常の仕草に目が釘付けになった。室内のオレンジの光と屋外のブルーの光の対比も面白く、中でもオレンジの室内から見える窓の外のブルーという、同一画面での2色の同居が素晴らしい。ブルーはけして明るくはなかったけど、確実に「解放」を表現していたと思う。台湾の歴史ものを三部作として描き高い評価を得た候孝賢がこの現代劇によってその才能の幅の広さを見せつけた。本人は満足していないようなことを言っていたらしいが、私にとってはこのうえない刺激的な作品でありました。 【R&A】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-10-13 18:12:35) |
3.この映画は1人の女性の再生の物語。 主人公の彼女は髪はボサボサ、タバコをまずそうに吸いまくる、お酒を飲みすぎて吐きまくる、いつも泣く、そしてヒステリックに怒鳴りまくる。そして自分が嫌いになる。 しかしそんな彼女も黒の世界(欲望渦巻く夜の街)から白の世界(北海道)へ移り行く。 そういう彼女を見届けることがこの映画の目的だと思えてならない。 【花守湖】さん 10点(2004-08-15 21:52:33) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 しばらくすると、何も考えずにただぼーっと画面に見とれている自分に気がつく。いや、何も考えずに考えながら見とれてしまうような作品。 【ナクサライト】さん 10点(2004-02-06 07:29:17) |
1.日常の1シーンをただ切りとったかのような、何の作為も演出もみられない画が続く。観客は何を見てとればよいのか、ただ途方に暮れ、スー・チーの長い手足にのみ何らかの「感動」の残滓を読みとろうとする。その果てに、感情移入や物語や主題や演出や、つまり「映画」を巡るあれこれを突き抜けた、「透明」としか形容の出来ない叙情がある。これは感動的だ。身震いがとまらない。ホウ・シャオ・シェンの到達点であり、これは映画の臨界点だと思う。大傑作です。 【まぶぜたろう】さん 10点(2003-12-30 14:52:34) (良:1票) |