1. ミクロキッズ
人間をミクロ化した冒険モノを映画にした数少ない一本。(もっといろんな作品が出来てもよさそうなジャンルだと思うんだけど・・・。)いかにもお子様向き作品のようだけど、大人の鑑賞にも十分堪えられるように創られているのは、J・ジョンストン監督の手腕か? 7点(2001-08-26 00:18:58) |
2. ミッドナイト・ラン
デ・ニーロの作品の中では彼の放つアクの強さが(よい意味で)最も希薄であることと、C・グローディンの好演とが上手くマッチングして本作を一層爽やかな印象にしている。やはりこれは才人M・ブレスト監督作品のもつ“天性の明るさ”のイメージがモノを言ったようだ。 9点(2000-11-26 23:59:53) |
3. ミッシング(1982)
実際に起こったアメリカ青年の失踪をモデルにしているこの作品は、民主主義政権が戦車と銃器によって倒され、戒厳令下に入った首都の不気味な雰囲気を、ドキュメンタリー・タッチな映像で見事に再現されている。又、そのクーデターがCIAや多国籍企業が陰で糸を操っていた事を、J・レモンの父親とその息子の嫁が身を持って実証していく姿が感動的だ。 8点(2000-11-26 21:46:18) |
4. 未来世紀ブラジル
人間の情報が管理化され無気力に働く人々という灰色の未来。その中で管理社会に圧殺されていく一人の男の悲劇を、風刺を交えた圧倒的なイマジネーションで描いた異色の近未来SF。主人公が翼をつけた鎧を身にまとい空を飛び、美しい娘の為に悪玉をやっつける。それを阻もうと地面から突如出現するビルディング。主人公のアパートの壁に這うように機能している無数の管のイメージ等々、T・ギリアムの“すべてが夢の中の出来事あるかのような”創造物に対する異能ぶりが如何なく発揮された秀作。スタンダード・ナンバーのサンバのリズムがなぜか哀しく聞こえる。 8点(2000-11-26 17:33:34) |
5. 未来警察
本作品はM・クライトンならではの奇想天外な仕掛け、特に人間社会に溶け込んだ感のあるロボットの数々(中でも家庭用、ハイウェイ攻撃型、毒グモ型etc)や小型熱誘導ミサイルといったハイテク・メカの取り入れ方が実にうまい。ほとんどまだ実現していないのにも拘わらず、それを実にリアルに本物らしく画面に登場させてくれるというサービス精神。アナログで小粒でいかにも手作りという感じの作品だが、細かいアイデアの積み重ねで最後まで飽きさせない。特に工事用エレベーターで数匹の毒グモと対決するクライマックスは、主人公が高所恐怖症と言うこともあって実にスリリングに展開する。 8点(2000-11-13 00:12:37) |