1. ミリオンダラー・ベイビー
ハリウッドメジャー映画の大げさな音楽や刺激的なカット割り、ヒステリックな演技を排し、腰の据わった映画になっています。欲を言えば、落ちついたら落ちついたでもう少しメリハリが欲しかった。練習する海岸、イギリスの街などもう少しきれいなカットを長く使って「間」を感じさせて欲しかった。「間」がないと、とつとつと話す人の長話を、逃げ場がなく聞いてしまってる感じがして心が詰まります。74を越えてもまだ成長している感があるイーストウッドに感謝。 [映画館(字幕)] 7点(2006-05-20 20:33:38) |
2. Mr.インクレディブル
「シュレック」に続き某会館で画質・音質の悪さに耐えつつ試写させていただきました。前半は少し退屈気味だったのですが、ダッシュ君が活躍するあたりからスピード感あふれるアクションに心躍ってきました。しかし、会場の子供の笑いが少なかったのを見ると、やはりギャグは弱いかなと感じる。それと緊張と緩和を上手く使うアクションも少なかった。家族愛で困難に立ち向かうのだ!という「クレヨンしんちゃん」的な主題は、世の家族の好みに合うのではないでしょうか。 7点(2004-12-08 01:59:53)(良:1票) |
3. ミスティック・リバー
《ネタバレ》 ハリウッド映画らしくない抑さえた演出が、ボストンの空気感と共に生きていて引き込まれました。最近のハリウッドのお祭り的な制作方針を嘆いているクリントイーストウッドならではのものですね。しかし、謎解きを含めたラストの締めはゆるい。子供の頃の記憶が、あまりストーリーには関係ない感じで、犯人登場は伏線も意外性も活用していなかった。人間を描く推理ドラマの難易度の高いことを感じた。わたしはジミー犯人説を考えていたので騙されたといえば騙されたのですけど。 6点(2004-08-27 01:07:12) |
4. ミート・ザ・ペアレンツ
登場人物の性格やコメディーの的がブレていてしまって、なにも残らぬストーリーとなってしまっていました。デニーロという人は、昔は脚本を吟選して芸術家肌だったと思うのですが、いい意味でも悪い意味でも好々爺になってしまいましたね。出てくる家がお洒落だなぁ、なんて全然違う事考えて見てしまいました。私は見ていないのですが「オースティンパワーズ」の監督だったのですね。この様子だと「オースティン~」も・・・。 3点(2002-07-14 10:54:46) |
5. みんなのいえ
三谷作品という事で期待したのですが,もうひとつのできでした。ほんとにTVの「合言葉は勇気」の方が数倍面白かった。でも人を簡単に殴ったり殺したり,サイコな犯罪者も出さないで、コメディ一直線で突き進む三谷さん好きです。そういう人もいなければ。 6点(2002-01-07 21:47:03) |