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彦馬さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 450
性別 男性
自己紹介 大阪府出身、岡山県在住、阪神・下柳と同年月日生

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1.  乱れ雲 《ネタバレ》 
視聴可能な成瀬作品の最後の最後に見てやろうとこれまで封印していたこの遺作、まだ見ぬ数本を残しついに見ちまった。司葉子が伏し目がちにふと視線を落とすショットの多さに、ラストは見上げるショットで過去の断絶、未来志向の視線をぶつけてくるのかと予想しながら見ていると、来た来た・・・階段の上と下、司葉子はもちろん階段の下、そして旅館でも涙ながらに加山を見上げる司。で、どうなんだラストのラストは・・・、十和田湖の夕日を見つめるロングショットの司、その視線は・・・うつむきがちからそっと夕日に目をやり、また湖面に戻している。そうやね、人間簡単に過去を断ち切れるもんではないはね。美しき夕日、成瀬の落日。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2006-11-06 23:38:09)(良:1票)
2.  ミュンヘン 《ネタバレ》 
ミュンヘン→ニューヨークの双六のような感覚を受けます。「美女に騙される、一回休み」、そんな各都市のマス目は、空間設計、色彩に仕掛けの楽しさが見え、各都市の異相は「みんな違ってみんないい」違いではなく、「みんな違って」悲惨な違いとして目に映ることになります。それは、無国籍で不詳なパパの家が、庭を駆けずり回る子どもたちと一家団欒に差し込む暖かな光線に包まれ、終盤で主人公とこのパパが電話で話すシーンは画面があからさまな寒暖を際立たせていることでそう見えました。あたかも一家族を一国家とすることで国家というHOMEと家族というhomeをぴったり貼り合わせホームを消し去る=ホームレスをユートピアとして描く。HOMEとhomeを交錯させながら、homeを選択しHOMEを拒絶した主人公とhomeに招かれることを拒むHOMEなイスラエル高官、その対称と曇天のニューヨークで閉められるラストに、人類はけっしてアガリのない絶望的な双六ゲームで遊ぶ愚者であるかのように感じます。くもり空を覆ったアメリカ糾弾の物語は、何度トライしても「ふり出し(=ミュンヘン)に戻る」マスに止まる人類を遠く笑い、描いたユートピアをはるか彼方に絶望の姿として見せながら、我々の喉元に鋭利な現実を突きつける、しかしけっして少女を消し去らなかったことに絶望中の希望を見たい。
[映画館(字幕)] 9点(2006-02-10 17:10:44)(良:1票)
3.  Mr.&Mrs. スミス
これは最強の男と最強の女とを夫婦喧嘩させ、家の中が破壊尽くされる、そのド迫力映像を撮りたかっただけのように見えながら、ピストルやナイフなど武器を失った二人が生身の肉弾戦を繰り広げながら一転、愛の肉弾戦へと突入する様子を窺いますと、タナトス=攻撃衝動=死からエロス=性衝動=生への反転がそこに見え、滅茶苦茶に散乱した家屋に透けて想像させられるのは二人の距離が縮まったキッチンテーブルと湯気あふれるスープだったりして、破壊の裏の建設が堂々と微笑んでいたのでありました。
[映画館(字幕)] 8点(2005-12-16 17:14:38)
4.  南の島に雪が降る(1961)
「美味しんぼ」の、美食家がたんなるご飯と味噌汁を食べ目に涙を浮かべるシーンを想起させられるように、郷愁というのは客観的な判断力や理性を破壊してしまう力の持ち主です。遥か南方の希望の失われた前線において、運命の諦観を漂わせる兵士に光を与える「電気」。「水車」は彼らを潤し、「着物」は彼らを暖かく包み、そして「雪」は希望となり深深と彼らに降る。紙の雪にホンモノとニセモノの境界の不確かさ、脆さを知る。 
[CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-16 12:51:27)
5.  ミリオンダラー・ベイビー
自らの誕生日にスピードバックを返す。次の誕生日にはビジネスライクなマネージャーを贈られ拒む。母に贈った家は喜んでもらえない。このバランスの崩れたマギーの贈与に正当な光を与えるのがフランキー。アイルランドへの郷愁、自家製のレモンパイへのこだわりに窺えるフランキーのホームへの渇望は、妹といっしょに犬を笑い、父と遊んだ幼き頃へのマギーの思慕と重なり、美しく無償の愛が交換される。市民ケーン的な形式を踏んでいた「アビエイター」よりもこの映画が市民ケーン的に見えるのは、始終マギーの瞳に透過された薔薇のつぼみを我々は見てしまう、見えてしまうからではないだろうか。
[映画館(字幕)] 9点(2005-06-03 13:26:46)(良:1票)
6.  ミスタア・ロバーツ
アメリカの良心を具現するミスター・ロバーツことヘンリー・フォンダ。フォンダとロバーツはもはや一体であり、フォンダの演技が絶対であり、フォードと衝突してまでも譲り渡すことのできないロバーツ中尉への帰依を見ると、ロバーツ中尉に最も敬意を表していたのは部下の乗組員ではなくてフォンダ自身ですな。本年はヘンリー・フォンダの生誕百年でもあります。
[DVD(字幕)] 8点(2005-04-18 12:14:32)
7.  水着の女王
「ザッツ・エンタテインメント」を見る→エスター・ウィリアムズの映画が見たくなる、ということで見たのがこの作品。しか~し、お目当ての水中レビューシーンは最後に少しあるだけ・・・。しかも「ザッツ~」で紹介されているシーンが本作にないとはどういうこった。ま~、レッド・スケルトンをポロの馬に乗せようとするドタバタシーンには大笑いしましたが。ストーリィは勘違いものの教科書にもできそうなシンプルなコメディですな。しかしこういう貴重な水中レビューを見ることができるのはエスター・ウィリアムズのおかげです、感謝。しかし真冬に「水着の女王」のレビューというのもいかがなものか。でも今日は水曜日だから許してね。
6点(2005-01-05 21:53:14)
8.  Mr.ディーズ
ありゃ~『オペラ・ハット』(36)を換骨奪胎、浅薄なコメディにしちゃいましたねー。オリジナルは、ディーズの良心、ベネットがディーズに惹かれていく過程、ベネットの葛藤といったものが、丁寧に積み重ねられ、よって法廷でのジーン・アーサー、ゲイリー・クーパーの演説が、じ~んと胸を打ちます。ところが、今作は、そんなところは適当に描いておけとばかりに、火事場から猫を救出するシーン、ベネットの故郷だという街でのシーン、ベネットがピザ屋で乱闘するシーンなどなど、とにかく笑いをとろうと、余計なイベントアクション設定に重きをおいたようなつくりなのです。カメラ的にも、ディーズとベネットがデートをする夜の公園のシーン、階段を自転車で駆け下りるショットでその美しさの片鱗をみせておきながら、せっかくのライトアップされた噴水やクラシックな建造物といった絶好のロングショットに映えるカットを、なんとほぼ2人の切り返しに終始、う~ん、残念。ロバート・リスキンもきっと苦笑してるぞ、こりゃ~。
3点(2004-07-17 22:52:24)
9.  未来世紀ブラジル
帰宅したらわけのわからん電気修理人が部屋の中を荒らしまくっているような気分の映画。いったい何がどうなってるのか。この混沌は私には免疫がなくブラジルアレルギーにかかってしまった。
4点(2004-03-29 19:32:30)
10.  ミスティック・リバー 《ネタバレ》 
ラストの無邪気にパレードに参加するマイケル、拍手をするジミーの姿を見ていて、これは続編を作れるなと感じた。20年後、マイケルが事件の真相を知りジミーへの復讐が始まる。そこにジミーの娘やレイの息子らを絡ませれば、ミスティックリバー2の出来上がり。コピー「川の流れは止まらない」。しかし、真犯人については、その動機、現場状況、実行力すべてにおいて腑に落ちない。でも役者の演技はみんな巧ー。
7点(2004-03-03 00:50:42)
010.22%
130.67%
271.56%
392.00%
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