1. ミツバチのささやき
もの静かで厳かな映像と、巧みな演出が峻烈なインパクトを与えてくる作品。 6歳のヒロインの視点から、初めて意識する" 死 "を中心に、少女の成長を描いた内容だが、 小道具代わりの「フランケンシュタイン」で死を、「ミツバチ」で少女を表現、 それらをさりげなくお話に絡めてくる構成に、制作者側のセンスの良さを感じずにはいられない。 個人的には少女が現実に体験する、「スペイン内戦→負傷兵→少女」のラインに もう少し厚みを持たせたほうが、よりテーマが際立ったのではないかと思う。 物事の真実を見透かすような、少女の澄んだ瞳も印象的な作品だった。 [ビデオ(字幕)] 9点(2012-07-01 04:09:38) |
2. Mr.BOO!インベーダー作戦
前作の探偵から今度はTVマンへ。 Mr.BOOのタイトルは集客のためにつけた邦題で、純粋なシリーズ物ではないようだが、 基本的な作りは変わらず、ホイ三兄弟の個性的なキャラとパワーは健在。 笑わせてくれるシーンもあるのだが、単なる普通のドタバタ劇といった感じで、 前作の強烈だったインパクトは薄れてしまった。劇場で観ているので吹き替えはないのだが、 広川太一郎のアドリブが相当面白いらしいので、そちらを鑑賞したほうがいいかもしれない。 [映画館(字幕)] 2点(2011-08-12 06:21:13)(良:1票) |
3. ミスター・グッドバーを探して
設定はいいと思うし、主演のダイアン・キートンは相変わらず知的かつ魅力的な女性で、 一見堅真面目そうな教師役はハマっているのだが、ストーリーのほうは頂けない。 ヒロインがなぜそのような行動を取るのか? 一応理由づけはいくつか用意されているが、 今ひとつ弱いというか、ピンとこないし、ラストシーンに至っては首を捻るばかり。 "どんな状況下でも自分を大切に"とでも伝えたかったのだろうか? それぐらいしか考えられないが、鑑賞後の後味が非常に悪く、 2時間半近くの長丁場作品としてはあまりにも物足りなかった。 [ビデオ(字幕)] 3点(2011-07-30 02:55:34) |
4. 未知との遭遇
「ジョーズ」に引き続き、スピルバーグが放ったSF映画。 大ヒットした作品なのだが、内容がちょっとわかりづらいせいか、評価も低い。 お話がパズルを解くように淡々と進んでいくので、そのあたりも今の時代には合わないのかも。 ただ光と音楽の使い方がうまく、演出もいいので、期待感は十分に膨らませてくれる(はず)。 伏線を回収できてない部分もあるにはあるけど、娯楽映画としては十分楽しめた。 スピルバーグは、やはり天才だと思った作品。 [映画館(字幕)] 8点(2011-07-24 07:10:13) |
5. Mr.BOO!ミスター・ブー
香港発のドタバタアクションコメディー。 それまでの定番だったカンフー映画にギャグ色を新たに加え、 当時の香港映画の歴代興行収入を塗り替える大ヒットとなったらしい。 ストーリーや設定、作りなどはチープだが、徹底的に笑いにこだわっているのが特徴。 「燃えよドラゴン」等のパロディーも面白いが、アクションもスピード感があって飽きさせない。 映画館で観た時よりテレビの方が楽しめた記憶があるので、吹き替え版で鑑賞した方がいいかも。 何も考えずに笑いたい映画としては最適。 [映画館(字幕)] 4点(2011-07-24 06:37:40) |