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せんべいさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 118
性別 男性
自己紹介  2014年12月に投稿を始めてから10年が過ぎました。

 「映画評論家になれるのでは?!」と思える素晴らしい言葉を綴られる先輩レビュアーさん達に憧れつつも、私には、あのような文章を書けそうもありません。私の場合、少年時代に気に入り、DVDなどで観直しても好きであり続けている映画を中心に、まだピュアだった(?)少年時代の気持ちや、当時の状況を思い出しながら書きたいと思います。大人になってから観た映画も少しずつ追加しています。

 レビューの文面は長くなりがちですが…最後まで私の拙文を読んで下さる皆様に感謝申し上げます。

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1.  未知との遭遇 《ネタバレ》 
 【ゴジラ-1.0】の投稿文に『私も山崎監督とは、ほぼ同年代であって【スターウォーズ】や【未知との遭遇】に新鮮さを感じた一人です』と書いたものの、まだ当作品のレビューは未投稿でした。それでは誠意がないと思い、年末年始にBDをレンタル。収録されていた【オリジナル劇場版/特別編/ファイナル・カット版】を一通り鑑賞。それぞれ一長一短があると感じたので、この投稿では1つのバージョンに特定せず“総論”としてお伝えします。   まず“総論”を述べる前に“前置き”から。  小学生当時、クラスメートが持ってきた【UFO・宇宙人の本】や、TVでの【UFO特番】を恐々と見ていた私にとって、粒子の粗いUFOや宇宙人の写真・映像は大変強烈で、夜に布団を被っても『宇宙人にさらわれてしまうのではないか。このように隠れていても、宇宙人の科学力の前では、ばれてしまうのではないか』と眠れなかったものです。  その後、【昭和53(1978)年のお正月映画の宣伝番組】で「現在、アメリカでは、2つのSF映画がヒットしている。日本でも公開予定」と紹介されていたのが【スターウォーズ】と【未知との遭遇】でした。【スターウォーズ】は「往年のハリウッド映画のワクワクさせる理屈抜きの面白さを、SFの設定で復活させた作品」と説明され、興味がわきましたが…【未知との遭遇】は、①【UFO・宇宙人】ものであり、②私が苦手な“人間が食い殺される映画”の【ジョーズ:1975年】の監督作品ということで、観る気にはなりませんでした。  その後、【宇宙人との友好的な交流を描いた映画】だとわかってきて、中学生のときに劇場公開された【未知との遭遇 - 特別編】を友人達と観に行きました。表向きは「スターウォーズとの違いを比較検討するため」でしたが、内心は『UFOや宇宙人にまつわる恐怖感を克服する』という、自分に課した“通過儀礼”の意味合いが強いものでした。そして当時の感想ですが…ミステリアスな演出はあっても、悲鳴をあげたくなるような恐怖は感じられず、ひと安心。巨大なマザーシップとのコミュニケーションを描いたクライマックスは「現在の日本では、とてもこのような映像は創れない」と感激し、“通過儀礼”を無事に終えることができました。   それでは、ようやくBDを観ての“総論”に入ります。   まず、特殊撮影は…今、観ても素晴らしいと思いました(正確には、初見時の感激が蘇りました。私は、たとえ最新の映像を目の当たりにしても、それとは別に、かつて観た映像は、当時の感情と共に心に留めるタイプのようでして…)。特に“光を使った演出”は、特殊撮影を担当したダグラス・トランブル氏の真骨頂ではないでしょうか。  おそらく現在なら【ドローンで撮影したかのように、カメラが自由自在に動き回るような映像】にするかもしれませんが…当作品の場合は【UFOや宇宙人に遭遇した人々の視点からの映像】ということになりますから、【自由自在に動き回る…】は却って過剰演出になるのでは…と思われます。   一方、ドラマは、ロイの設定が気になりました。【誰が何と言おうとも、自らが感じること・思うところを、とことん突き詰めていく】という要素は良いとしても…それが【家庭を壊す】とイコールでなくてもいいのではないか、他にも別の設定は幾らでもあったろうに…と思ったのです。現在、家庭を持つ私としては、マッシュポテトで山を再現しようとする父親の姿に大粒の涙を流すお兄ちゃんの姿は、中学時代の初見時もそうでしたが、今回、観ていいて一層、痛々しく感じました。  ですから、ロイを例えば【不慮の事故で妻子を亡くした男性】という設定にして…毎晩「あの世界に妻や子供達がいるんだ」と星空を眺めていたら、UFOに遭遇し…周囲からは「奥さんや子供を亡くして、おかしくなってしまったんだ」と同情されたり奇異に見られたりしながらも、山を作り続け…最終的に「これで、妻や子供達のいる世界に行ける…」と旅立っていき、エンドクレジットで「♪星に願いを」が流れる…そんな展開なら、しっくりくるかも…と思ったりしています。   さて、採点ですが…上記の通り、ドラマには気になる所はあるものの…私にとって【UFOや宇宙人への恐怖感】を克服させてくれた思い出深い作品です。【スターウォーズ】と共にSF映画ブームの火付け役となり、ひいては山崎監督の【ゴジラ-1.0】にもつながった影響力も鑑み、先に投稿した【スターウォーズ】と同様、10点を献上させていただきます。   *なお、今回はBDでの鑑賞でしたが…鑑賞環境は【特別編】を観た映画館(字幕)とさせてください。
[映画館(字幕)] 10点(2025-01-11 09:05:00)
2.  未知空間の恐怖 光る眼 《ネタバレ》 
 当作品については、少年時代に読んだSF雑誌で、存在だけは知っていました。そして今から約4年前の深夜、たまたまTVをつけたら放送していたのがリメイク版(1995年)。リメイクされたことも知らず、かつ、途中から観たので中途半端さも否めず、「オリジナル版を観てから、あらためてリメイク版を観てみよう」と思ったのですが…当時、このオリジナル版はレンタル店で取り寄せ不能で、市販もされていませんでした(廃盤と確認)。  幸い、最近になって取り寄せ再開を知り、レンタルして鑑賞した次第です。さて、結果は…   イギリスの小さな村が舞台ですが、学者夫婦が住んでいて、その妻の兄は軍人という設定。ちょっと都合が良すぎる気もしましたが、この設定のおかけで【村の緊急事態に、即座に軍が調査を開始する/夫であるゴードン博士は、ロンドンでの有識者会議に参加し、科学的な論議をする】というように、ローカルな中にもグローバルな視野で物語が展開するのは上手いな、と思いました。   原題は『Village of the Damned = 呪われた村】ですが、邦題を『光る眼』にしたのは正解ですね。何といっても【光る眼でジーッと相手を見つめ、ジワジワと操る場面】が印象的です。しかも大袈裟でなく淡々と…この場面に限らず、作品全体が淡々としており【グチャグチャ・ドロドロと形容されるようなグロテスクな映像/血が飛び散る映像】は皆無です。こうした場面が苦手な私には観やすかったですし、【知的な面に訴える怖さ・不気味さ】とでもいうような効果を生みだしていると思います。  もちろん、この特徴により、人によっては「これのどこがホラーなの?」といった感想を抱いたとしても不思議ではないかもしれません。しかし【生理面に訴える怖さ・気持ち悪さ】が全てではなく、様々な表現があっていいのでは…と思っています。また【日常に、理解不能な現象が生じるという設定のSF作品】の場合、少なからず“不安・怯え・不気味”といった要素が含まれてくるのではないでしょうか。そのため、むしろ、ホラーという言葉を脇に置いて鑑賞したほうが、当作品の魅力が伝わりやすくなるかも…と思ったりしております。   なお、公開当時、【村に忍び寄る脅威】は【冷戦下での○○主義】を示唆していたようですが、これに限定しなくても、各人で様々な事象に重ねて観ることが可能では…と思われます。  私の場合、彼らは宇宙から飛来した“それ自体では生命体として機能できない何か”であって、地球人の細胞(卵子)に入り込む必要があった…要はウィルスに近いニュアンスを感じたのです。ウィルスと異なるのは【細胞内で増殖する】のではなく【一個体として成熟し、生殖する必要がある】という点ですが…それでもラストシーンを観ると【肉体を失って、再び、“何か”だけが宇宙へ…】という印象を受けました。  以上は、現在の世相に重ねた私の(こじつけがましい)観方に過ぎませんが…いずれにせよ、劇中で子ども達が何者だったのか、明らかにされなかったわけですから、時代を越えて様々な解釈・想像を膨らませる幅の広さがあるのでは…と私は考えます。   因みに、デイビッドをはじめとする子ども達は、終始、無表情かと思ったら…映画の開始49分後の【授業の場面】で、ゴードン博士に対し「質問したいんでしょ?」と、皆で悪戯っぽく微笑みます。その言葉を受け、博士が核心?をついた質問すると、一同、困ったような表情でうつむきます。こうした表情は、その後の展開に活かされてはいませんが「あの子たちは、博士には親しみを持っていたようだし…何かしら住み分けるなどして笑顔で締め括れなかったのかな…」と一抹の寂しさを感じたりもしました。   最後に、これは余談ですが…子ども達が幼児の段階で、その能力(知能が高いだけでなく、一人が覚えたことを、他の子ども達も共有できる)を検証する場面があります。そのときに使われる東洋のカラクリ箱は、【神奈川県・箱根の特産物である寄木細工の秘密箱】に似ている印象を受けました。そのため「ひょっとして海外向けに輸出された箱が、巡り巡ってイギリス映画の小道具に?」と想像し、妙に親近感がわきました。本筋とは関係ない感想ですけどね…。   さて、採点ですが…トータルな出来は佳作レベルかもしれませんが【日常に忍び寄る脅威を、淡々と描写したSF映画の古典】として相応しい作品だと思います。当サイトの採点基準である【見た後、率直に面白かったぁ…って言える作品】として8点を献上します。   *リメイク版【光る眼:1995年】は、別途、レビューを投稿しています。
[DVD(字幕)] 8点(2022-06-19 17:43:53)
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