1. 名探偵コナン ベイカー街の亡霊
《ネタバレ》 俺は「天国へのカウントダウン」が一番好きだけど、この作品もコナン映画ベストの1つ。 脚本は「その男、凶暴につき」に脚本を提供し、北野武の才能を引き出した一人としても知られる作家の野沢尚! グラナダTVの「シャーロック・ホームズの冒険」を思い出すロンドンの情景・スリル・大活劇。 列車の樽を割りワインでイチかバチか命懸けの“賭け”に出るシーンはかなり強引だが手に汗握る面白さ。列車ブッ壊す映画も良いねー(褒め言葉)。 最初から犯人が解っているが、解っているからこそ徹底的に揺さぶりにかかる敵、そこに絡む未だ正体が明かされない切り裂きジャックの対比。 バーチャルゲームのSF的世界、探偵団はレトロチックな霧の都に迷い込む。 仮想現実とはいえ憧れのホームズを見て目を輝かせ、子供のようにはしゃぐコナンの姿が面白い。コッチまで恥ずかしくなってくるぜ。 現実社会との同時進行的リンクも面白い。この作品で世襲制度を知った子供時代でした。 [地上波(邦画)] 9点(2014-12-30 22:12:37) |
2. 名探偵コナン 迷宮の十字路
《ネタバレ》 CGのチェイスシーンは興醒めだったけど、それ以外は服部と和葉のエピソードも含めて面白かった。 二人の初恋話はロマンチック。初恋の人は誰だったのか(何となく察せられるけど)、犯人も中々解らず正体がバレる瞬間まで凝った作り。 追い詰められ、寺という閉所で絶体絶命、そこで武器を手に入れ反撃を開始する平次のカッコ良さ!「大阪ダブルミステリー浪速剣士と太閤の城」を思い出す場面だった。 新一も脇に徹した感じで、助けに来たつもりが「後は俺にまかしとき」という具合に平次に花を持たせて去っていく展開が良い。 駆けつけた蘭たちがなだれ込み畳み掛ける流れは最高。 [地上波(邦画)] 9点(2014-12-30 21:06:18) |
3. 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌
《ネタバレ》 映画10周年。まさか10年、20年近く続くと誰が思っただろうか。コナンも益々人間離れ。 レギュラー陣に容赦がないコナンの映画だが、かつて共闘した探偵たちの話が出た時は一瞬ビビッた。 エリアを出たら爆弾を作動させるという恐怖、ゲート付近でのやり取り、犯人に襲い掛かる武闘派女子3人+園子の「押してまいる」でフルボッコ。ちょっぷり同情&高木まで袋叩き。 警察として最後まで現場に踏みとどまろうとする警部たちもカッコイイ。 ジェットコースターにおける“二段構え”と怪盗キッドも美味しいところを持っていく。 [地上波(邦画)] 8点(2014-12-30 20:26:28) |
4. 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者
《ネタバレ》 塩沢兼人が最後に出たコナン。早逝が惜しまれる。 今回のコナンは蘭が記憶を失ってしまう展開。空手の都大会レベルでナイフへし折れるのか・・・全国とか世界レベルだと京極真レベルの化物になるのかな・・・。その他のアクションも中々。 真のヒロインはコナン。 園子と蘭の友情パワーは熱い。 [地上波(邦画)] 8点(2014-12-30 03:20:31) |
5. 名探偵コナン 10年後の異邦人<OVA>
《ネタバレ》 コナンがとうとうパイカルやら灰原のクスリでヤク中になって幻覚を見る話(大嘘)。 10年後の成長した探偵団、歩美ちゃんが可愛い、灰原の大人ver.は色気ありすぎだろ。壁ドン。和葉に口紅は似合わない~。 もう最終回コレでええやん。 [DVD(邦画)] 8点(2014-12-30 03:07:23) |
6. 名探偵コナン 天国へのカウントダウン
《ネタバレ》 個人的にコナン映画で最高傑作はコレだと思う。「タワーリング・インフェルノ」や「ダイ・ハード」を彷彿とさせるシーンの数々。 黒の組織のジンとウォッカの作画が一番神がかっているし(&ドジッ子ジン兄貴伝説の始まり)。 超高層ビルでのアクション、格闘女子高生ランネー・チャンがダイ・ハード!怖いよ(ヒロインだろアンタ)。 スケボーで隣のビルにダイ・ハードする小学生を見れるのはコナンだけ。 コナンがエレベーターで昇る瞬間の回数カウントとアングル。音楽も合わさり高揚感も最高潮。 スケボーは犠牲になったのだ・・・。 スポーツカーで隣のビルにダイ・ハードするのもコナンだけ!スポーツカーは犠牲になったのだ・・・。 この際犯人はどうでもいい。富士山が真っ二つ?知るかっ!! [DVD(邦画)] 9点(2014-12-15 21:04:09) |
7. メメント
《ネタバレ》 どうでもいいけど、「444」番目のレビューとはちょっと不気味。 最初出て来た1枚の写真。 何が起きているのか解らないと思っている内に、ポラロイドカメラ、男の死体、それを殺す瞬間と次々に逆再生で状況を伝えていく。 冒頭が語るように、「メメント」は逆再生の映画だ。 デビュー作の「フォロウィング」の形式に似ている。 主人公が何故その男を殺す事になったのか、そのキッカケは何だったのかを観客の視点で遡って行く。 電話の主が最後まで明かされないのも、観客がその正体を追っているためだろう。 一通り見た後、チャプターで最後からもう一度見返すのもまたこの映画の楽しみ方。 冒頭部分を「逆再生」して本当の順序を把握するのも一興だろう。 夥しいメモ、写真、肉体に刻まれたメッセージ、頭に残る記憶、記憶、記憶。 ある事件がキッカケで10分しか記憶が持たない状態になってしまった主人公。 彼のその“後遺症”に目を付け、複数の人間が彼を自分の私利私欲のために利用し、身を破滅させていく。 主人公が語るように、記憶は記録ほど正確じゃない。 かといって、記録もまた他者が手を加える事でどんどん正確じゃなくなる。 復讐を生きがいにしてしまった主人公。 それを利用する者も、彼に利用されていた事に気付く。誰かが気付いても、肝心の主人公はすぐに忘却。 嫌な事を忘れてしまうべきか、覚えておくべきか。 忘れたくても忘れられない人もいるってのに・・・便利なんだか不便なんだか解りゃしない。 だが、それでも体は反射的に“何か”を覚えている。 温もり、痛み・・・主人公が持つ“注射針”もそれを物語る。 彼の肉体に刻まれた記憶が彼自信の脳味噌を、魂を解放しない限り殺人は永遠に続いていくのだ。怖い映画だよ。 襲ってきた男をぶん殴って監禁した話も「誰だっけ」なんだぜ? 怖すぎて笑えねえ。 [DVD(字幕)] 9点(2014-10-07 17:56:05)(良:1票) |