1. メメント
「さてと、なんだっけ」主人公の呟きを聞いてるうちに俺もそうなってくる。「なんだっけ?」 物語は事件の結末から始まる。でもそれはこのストーリーの紛れもない始まりだ。事件の経過を逆行して見せていくけどストーリーは確実に結末へと進んでいく。ストーリーを逆転させたのではない事は、時間軸を正しく見たときに分かった。アレは面白くないと言うより逆に混乱する。まさにストーリーを逆にいったようなそんな感じがしたのだ。時間は逆行してるはずなのに物語は確実に伏線がありそれをといていくという感じで順当に進んでいく。時間軸を正しく並べてみる。それはバックトゥザフューチャーの時間軸を正しく見るというのと同じ位無意味な事だ。ただの時間を逆行させた映画、と言う風に見ると思わぬしっぺ返しを食う。物語、キャラクターなどは非常に単純だ。時間軸を順当に見るとネタにもならないくらいの簡単さ。ただこの物語は時間を逆行すると言うために作られた話。この物語は時間が逆行とか関係無く、こういう物語なのだ、と思った。隙の無い演出に拍手。2時間たっぷり楽しませてもらいました。 8点(2003-03-19 19:06:51) |