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かっぱ堰さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1246
性別 男性
自己紹介 【名前】「くるきまき」(Kurkimäki)を10年近く使いましたが変な名前だったので捨てました。
【文章】感想文を書いています。できる限り作り手の意図をくみ取ろうとしています。また、わざわざ見るからにはなるべく面白がろうとしています。
【点数】基本的に個人的な好き嫌いで付けています。
5点が標準点で、悪くないが特にいいとも思わない、または可も不可もあって相殺しているもの、素人目にも出来がよくないがいいところのある映画の最高点、嫌悪する映画の最高点と、感情問題としては0だが外見的に角が立たないよう標準点にしたものです。6点以上は好意的、4点以下は否定的です。
また0点は、特に事情があって採点放棄したもの、あるいは憎しみや怒りなどで効用が0以下になっているものです。

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1.  木浦は港だ 《ネタバレ》 
変な題名が気になったので見た。邦題は原題の直訳らしい。 木浦は港だ、といきなり言われると、だから何だ、と言い返したくなるが、これはもともと木浦出身の李蘭影(이난영)という歌手が1942年(昭和17年)に発表した歌の名前のようで、序盤でタクシー運転手が歌っていたのがそうらしい。いわゆる日帝強占期の歌だが別に軍国色もなく、木浦出身者の望郷の思いを素直に歌っている。 映画では、序盤からエイの刺身とタコが名物だとか、ヤクザの町だというのをコメディ調で見せている。その後も多島海風の風景が見えていたり、登場人物の地元へのこだわりが語られたりしてご当地映画の雰囲気を出していた。茶畑・竹林・蓮が見えたのはどこか不明だが、同じ全羅南道の中だと思っておく(宝城郡・潭陽郡・務安郡か)。 ちなみに沈没船の引き揚げの話が出ていたのは、1975年に木浦の近くでお宝満載のまま発見された14世紀の「新安沈船」からの発想と思われる。ほかセウォル号沈没事故も同じく全羅南道だがこの映画より後である(2014年)。  映画としては基本的にコメディで、本気で笑える場面もなくはない。ヤクザ映画だろうが酷薄な雰囲気などもなく、後半からはラブコメ風になるのが意外だったが、終盤になるとアクション場面も若干あって総合的なエンタメ映画の風情がある。最後もそれなりにハッピーエンド感があって悪くなかった。 ただ大衆映画らしく性的に下品な場面も若干あるので子どもには見せられない。また排泄物の関係では、急いで入った便所で便器の蓋が閉じてしまった場面が特に汚いので潔癖な人には向いてないかも知れない。コメディ映画ではとりあえず糞便を映さなくては済まない風潮でもあったということか(今はどうか知らないが)。 その他の関係では、字幕で「ナワバリ」と書いてあるところ(3か所)では、原語の台詞もナワバリと言ったように聞こえた。また刺青がヤクザの証というのは本当かどうかわからないがそういうことになっていた。
[DVD(字幕)] 5点(2022-10-08 10:23:19)
2.  もうひとりいる 《ネタバレ》 
「監修 清水崇」が前面に出ており、いわゆるジャパニーズホラーの波に乗って作られたものの一つに見えるが、「呪怨」の劇場版公開には少し先立つ形になっている。脚本・監督の柴田一成という人物は、昔からしょうもないホラー映画のプロデューサーなどをしていたので名前は知っているが、商業映画の監督としてはこの映画が最初だったとのことで、後の「がっこうぐらし!」(2019)に至る第一歩ということになる。 しかしホラー映画としてそれほど語りたくなるものはなく、劇中の出来事も映画紹介に書かれた範囲からほとんど出ていない。監督が以前に撮ったという短編「フライト・フロア」など見ても、真昼間にホラーを作れること自体はわかるとして、この映画の廃校はどうも閉塞感が足りない。ビル街の中にあるため(西新宿とのこと、旧淀橋第三小学校か)、その辺に見えるオフィスで普通に勤務している人々がいるだろうことをどうしても意識してしまう。また安手の邦画ホラーによくあることだが、そんなところで引っかかっていないでさっさと逃げればいいだろうがと思わせる場面も多い。 わずかに、ラスト近くで多数が迫って来た場面は悪くなかった。似た印象の場面は「呪怨2」<OV>(2000)にもあったが、これの方が意味ありげに見える。個人的には人物の姿が「クリスティーナの世界」を思わせた(というと不謹慎か)。また最後のオチも少しよかった。  登場人物としてはローティーン(演者は14~15歳)のアイドル3人が、学校でグラビア撮影をする設定にして制服姿や体操着姿を見せており(水着はない)、ロリコンじみた趣向で人目を引こうとしたらしい。しかし怪異の原因自体が児童ポルノ的なものだったようで、最終的にも少女を食いものにする業界への皮肉が込められていたように見えなくもないが、それも単なる言い訳のようでもある。 ドラマ的には、主人公の少女が最初は大人に反発していたが、友人を助けるためにあえて協力して、ともに脱出を目指すことにした、といった感じのようだが別に感動的でもない。少し読み込んでやろうとしても話が薄いので困る。 映画としてはまだ習作的に見えるが若手の演者はそれぞれ頑張っている。終盤の「なんでなんでなんで」は、個人的に好きではないが印象的な台詞だった。
[DVD(邦画)] 3点(2021-06-26 08:25:29)
3.  モリノキオク 《ネタバレ》 
これが「小野真弓 初主演作品」とのこと。 東京のOLという設定はCMのイメージの延長だろうが、そのほか見ていて連想させられる映画としては「もののけ姫」「あしたはきっと…」「時をかける少女」(1983)と「風の谷のナウシカ」が挙げられる。何にせよ自分が思いつきそうなものしか思いつかないわけだが、魂の故郷は山(森)にある?というような考えはこの映画固有のものかも知れず、そうすると山中の子どもらは「もののけ姫」のコダマと同じではないらしい。それから途中でこれはホラーかと思わせる展開があったのはかなり驚かされた。  内容に関しては、宣伝文に「大自然の…ヒーリング・ムービー」とある通りで、まともなドラマではあるがそれほど深刻な話でもない。主人公はまだ入社2年目の設定だろうから多少うまくいかないのも仕方ないことで、おそらく祖母が元気でいさえすればわざわざ屋久島に行って怪奇現象にまであわなくても済んだだろうと思われる(現に劇中の祖母は大したことは言ってない)。しかし個人的には泣かれてしまうと弱いところがあるので、終わってみればまあよかったねと言ってやりたい気分にはなるのだった。  そのほか主演女優は魅力的に映されているが水着場面は控え目で、劇中では何となく手~腕の色っぽさが強調される場面があったように感じられる。また顔の表情については、ドラマであるからお疲れだったり泣いたり寝ていたりと様々だが、終盤で東京に戻ってから元気に仕事をしている場面を見ていると、やはり主人公というか小野真弓はこういう笑顔が一番かわいいと思わされる。おちこんだりもしたけれど、屋久島のおかげでCMの笑顔が戻りました、というのがアイドルムービーとしてのオチだったかも知れない。 なお屋久島の風景では海の見える坂道が印象的だった。実際行けばただの漁村だろうが。
[DVD(邦画)] 5点(2013-10-03 19:58:00)
4.  問題のない私たち 《ネタバレ》 
映画化に当たって原作コミック3巻のうち前2巻による2部構成とし、一応の統一的テーマでまとめたのは適切に思える。本来は深刻な問題なわけだが、映画では2部構成のそれぞれが爽やかに終わり、インターバルの夏休みムービーも微笑ましく、さらに女の子連中が基礎的にみんな可愛いので、見ていて心なごむものがある。これとは別にもっと棘のある映画を見たばかりだったこともあって、この映画ではかえってほのぼのした印象が残った。主演女優の歌もいい感じである。  この映画が扱っているのは基本的には学校内の問題であり、劇中で出ていたように集団で物理的に攻撃するなどは確かに分別のない年齢ゆえのことだろう。しかし、手前勝手な正当防衛の発動といったことは年齢にかかわらず行われるものであり、また第2部で指摘されていた思い込みの問題も、人間が生きている限りは付いて回るものと思われる。ほか、「別に…」事件を引き合いに出すまでもなく、切実な動機もなしに付和雷同してバッシングするようなことは実社会でもスケールアップして起こるわけで、そう考えると意外に社会性のあるメッセージを発しているようにも取れる映画である。  ところで主人公は、外見的には丸っこくて可愛らしいわりに必ず落とし前をつける人物ということだったらしく、2部構成のそれぞれにこの人がきっちり決着を付けていたのは見ていて気分がいいが、ただし転校生とは違って“裁定者”の立場だったのは誰にもできることではないだろう。また、筋を通したあとで必ず赦す(和解する)というのがこのストーリーの特徴らしく(何しろ原作コミック第3巻では問題の教員が失職を免れているので驚く)、この役を担った生徒の名前は無意味ではなかったようだ。実際には誰も聖人のようにふるまうことはできないので、この映画が現実の処方箋になるというわけでもないだろうが、しかしこの問題の解決に関する一つの理想像を提示しているように見えたのは、若年者に向けた原作者の良心が感じられる気がした。  なお転校生役の女優は、映画初出演とのことだが最初からいきなり はまり役で、やはりこれがこの人本来のあり方なのだろうと思える。ただ今回見たDVDの題名が「沢尻エリカ 問題のない私たち」と書いてあったのはちょっとどうかと思う。
[DVD(邦画)] 6点(2012-12-03 20:53:20)
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