1. ゆきてかへらぬ
自分の素養の無さで、詩とか幼いころから全く理解できない人間には不向きな映画でした。 一つ一つの台詞が言葉としては理解できるんだけど、その本当の意味、そしてそれによっておこる行動が全くついていけないわけで。 考えたら自分の生涯見た中でもっともつまらない映画としているツゴイネルワイゼンの脚本家による作品を自分が理解できるわけがないわけで、そこら辺の認識が甘かったな。 ただ、映像としては3人の主要登場人物(広瀬すずはもちろんですが、男優二人も)を含めて、街並みなどとても綺麗な映画でした。それだけは、お勧めできます。 あと、ベッドシーンはもうちょい踏み込んで欲しかったなあ。別に広瀬すずの肌をもうちょい見たいというわけでもないんだがw(←大噓つき野郎w)、あれではドタンバタンのプロレスごっこにしか見えない。沢尻エリカだったらとか、二階堂だったらとかちょっと夢想してしまいました。 とても辛い映画鑑賞だったという記憶が強いわけですが、体調万全、睡眠十分の状態でもう一回ぐらい映画館で観たい映画でもあります。 [映画館(邦画)] 8点(2025-02-25 10:55:14) |
2. 勇気ある追跡
《ネタバレ》 少年みたいな容貌の美少女ならタイプなんだけど、顔だけ完璧に少年で体つきだけ、少し丸みを帯びてってのは微妙すぎますね。 彼女、いちご白書の時はそれなりに魅力的だったのに。 ストーリー的には、あまりに一直線で伏線も何もない単調なものだし、あと味方、敵側両サイド、そこでそれは無いだろって突っ込みどころ満点な作品なんですけど、 そんなほのぼのした作品の中で、それまでかなりストーリーの中心にいた人物をいきなり殺してしまう展開は、意外で衝撃的でした。 その流れで来てるから、最後の疾走も、助かるとも助からないとも予想がつきがたく気持ちが入りやすかったです。 で、最後にはルックス的にはほとんど魅力を感じなかった少女にも、なにか親近感が。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-05-20 11:12:49) |
3. EUREKA ユリイカ
《ネタバレ》 神は細部に宿るという言葉があります。もとも建築用語だそうですが、自分映画の場合は、登場人物がどれだけ生きた人間として描かれているかどうか、その細かさが肝心である そういう意味の言葉として勝手に解釈しています。 SFやファンタジーなら別ですが(もちろんそれらにおいては作品内の世界観、整合性が重要であることは言うまでもありません)、現実の世界を描いた場合、当然映画内の社会は、我々が住んでいる社会と同じルール、同じ常識で動いていると考えるのが自然であり、もしそれと違うなら当然作品内で説明されるべきです。 実際の社会の常識とはまるでかけ離れたことが、行われている、しかもそれに関して何の説明もされない、その時点で映画は人間を描くものではなく、出てくるのは監督の形而上的な観念で弄ばれる木偶人形に過ぎなくなってしまい、感情移入とか共感の余地は全くなくなります。 何故、親に捨てられた子供が二人で生活して学校へも行かないのを回りは放置しているのか、何故、その子供の家に全く赤の他人が入り込んで生活している事態を警察すら放任しているのか? あげくが全くの赤の他人の子供をバスで連れまわすことが許されるのか?(しかも警察官が認知していて)正直言って従兄をバスから放り出した時点で単純誘拐が成立すると思われ。 これだけ根本的な設定で無理がある人間を、生の人間として受け入れろといわれても。 監督の怠慢というよりは、「自分の描きたいことに関係ない、いや妨げになる、だから説明しない」というような傲慢さすら感じます。 あと、どなたかが言ってたように、全体に流れる暴力容認も気になりますね。 「なぜ、人を殺していけないか」なんて議論の対象にすべきことがらですらないと思いますよ。 それとも青山さんは誰かに腹にナイフを突き刺されて、ぐるぐると回されながら「苦しいだろ、だから人を殺してはいけないんだ」とでも言ってもらわないと納得できない人なんでしょうか? 本来なら、こんな作品、見終わった瞬間、ケースごと窓から飛んでいくんだけれど、それが出来ない女優ヲタの虚しさ、悲しさ、愚かさ。当然5点は全て彼女の可愛さにです。 [DVD(邦画)] 5点(2010-10-02 18:02:30)(良:1票) |
4. 夢を生きた男/ザ・ベーブ
《ネタバレ》 あまり野球好きが観て面白い映画とは思えない。 塚、この映画の製作者が野球にあまり愛情がないか、知識がないか、あるいはその両方みたいな。 当たり前だが、野球って球を打って遠くへ飛ばすだけのゲームではなくて、相手より多くの得点を取るためのゲーム。 所属チームがどんな状況か、試合経過がどうなってるか、そころへんをおざなりにして、「すごい、大きなホームラン」とか言われても感動も何もない。極論を言えば、10対0で負けてる試合での場外ソロホームランに感動する野球ファンって極少派だと思われ。 あと、子供のまま大人になった純真な人物像を描くなら、最初18歳の役に、撮影当時38、9の俳優使ったら明らかにミスキャストでしょう。 はっきり言って、どうみてもおっさんみたいな顔をした10代、20代の若者が、子供たちと戯れる姿って違和感きつすぎて 2011年5月5日追記 再見して、ますますつまらなさに。特にバッティングフォームの適当さ、いい加減さにはげんなり。技術指導とかつかなかったのか。ただ、それにも関わらずケリー・マクギリス、トリニ・アルヴァラードあと継娘役の子も可愛かったな、とにかくこちらの趣味に合わせてくれたとしか思えない(笑)女優の配役のため、1点プラス。 [DVD(字幕)] 5点(2010-01-12 13:28:53) |
5. 夕凪の街 桜の国
《ネタバレ》 ものすごく評価が難しい映画です。 夕凪の街だけだったら文句なしに10点。麻生久美子が美しくて、儚くて 「うちは誰かに死ねばいいと思われた」「原爆は落ちたんじゃなくて落とされたんよ」 「なあ、うれしい 13年もたったけど原爆を落とした人は私を見て『やった、また一人殺せた』ってちゃんと思うてくれてる」 こういった台詞がアホ馬鹿腰抜けの親米保守であることに何にも疑問を感じてない自分に突き刺さりました。 ただ、後半がなあ、悪くは無いんだけど、前半見た後ではどうもいろんな面で見劣りが…… 両方を平均して切り上げてこの点数です。 [DVD(邦画)] 9点(2009-12-12 13:17:26) |