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1.  ようこそ映画音響の世界へ 《ネタバレ》 
導入部でいきなり、「音響は映像と並ぶ映画の重要要素である」という位置づけをがつんと提示。そして、1シーンだけでもあの作品と分かる映画史の代表作の断片が次々に出てくるのだが、それが継ぎ接ぎになることなく、根底に横たわる重要テーマを浮かび上がらせる。前半は、それこそサイレントからトーキーに移行したという「音響」の原点にまで遡り、それがどのように発展したのかという過程が立体的に解き明かされる。これを縦軸とすれば、後半は横軸として、具体的なその作業に踏み込んでいく。何より、音響といえば人工的に生成されたあれこれとしか思っていなかったのが、現在でも手作り音がきちんと使われているとか、あるいは歩く人の会話や衣擦れの音までが音響の仕事であるというのに驚きました。少し前の映画音楽のドキュメンタリー同様、90分強しかないのがもったいない、内容充実の作品です。
[DVD(字幕)] 7点(2023-11-14 02:25:51)
2.  夜明けの祈り 《ネタバレ》 
終戦直後のポーランドにおいて、戦時中にソ連兵に暴行されて身ごもった修道女たちの支えとなったフランス人医師の話です。導入部分だけですでに重苦しくなってくるのですが、作品は決してそれに溺れません。情緒にも流れませんし、わざとらしい事件も起こりません。ただ地道に、とにかく修道女をなんとか助けようとする主人公の姿を追い続けます(修道院内の暗めの絶妙な照明が、それを支えています)。医学的に立ち向かえば何とかなるかと思いきや、部外者を拒む修道院の体制自体も一つの障壁だったりしますが、それも一つ一つの努力でクリアされます。その中で、最初は多勢に埋もれていたシスター・マリアが段々と立ち上がっていき目立つようになるのですが、このあたりの描写のバランス感覚も優れています。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2023-06-19 20:35:33)
3.  洋菓子店コアンドル 《ネタバレ》 
主人公の造形がどこまでも雑で、安直。蒼井優ちゃんの芝居がこれほど空回りしている例も珍しい。江口洋介は、登場時にはなかなかの寡黙な迫力があるのに、その後物語上まったく効果的に使われていない。実は一番場を引き締めているのは江口のりこだと思うのだが、途中からは放り投げられっぱなしのようなひどい扱い。というわけで、いろいろとグダグダな内容でした。唯一ドラマ的な面白みを感じたのは、公園での「別れただろ」「別れてない」のやりとりくらいでしょうか。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2023-04-26 01:54:13)
4.  横道世之介 《ネタバレ》 
導入部の時点から、カメラはじっと落ち着いているし、それぞれのシーンが丁寧に展開されるし、一つ一つの台詞にも手抜きがない(脚本・演技ともに)。あれ?これ、ありがち自己満足青春映画とは違う?と思っていたら、後はラストまであっという間でした。何が良いかって、時系列を「ちょっとだけいじる」ことによる絶妙なスパイス(これを調子に乗ってやりすぎると、すぐに収拾がつかなくなるのです)。そして、「当時」以降の主人公を直接描かない、間に何があったのかも説明しないことによる余韻と味わい深さ。160分もありながら、実はあと半分が想像に任されている、という、見る側を信頼した奥の深さ。●ところであのラストシーン、よく考えると、すでにいろいろ暗示的で象徴的なんですね。主人公カップルの最後の輝きである「あの1枚」の後、2人は走って階段を急降下する。その後、バスは向こう側、主人公はこっち側と、正反対の方向に進む。主人公の手にはカメラ、彼女の手には海外用トランク。何だ、その後は全部表現されているではないですか(その後の長回し、そして母の手紙を重ねる演出も、実に効果的)。●原作も読みましたが、なくてもよいエピソードを映画ではあっさり切り落とし、主人公の人格と存在をより強力に凝縮しています。そして逆に、あのハンバーガーのくだりなどは映画オリジナルなのです。凄い!これこそ映画としてあるべき「脚色」です。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2019-01-08 02:58:48)
5.  八日目の蝉 《ネタバレ》 
誰がどういうことを考えてそうなってしまったのか分からないのだが、最大の敗因は、井上真央の側に重点を置きすぎてしまったこと。●原作では、まず逃亡時の部分を全部一続きにまとめることにより、先がどうなるか分からない、どこから誰が追ってくるか分からない主人公の不安感に読者を巻き込み、また逃亡終了の際のあっけなさ、容赦なさを際立たせることができた。しかも、そこから現在の話が始まることにより、自分が物心ついたときにはすべてが終了していて、その十字架を背負わされることになった、娘にとっての環境の理不尽さをも実感させることができた。この作品では、同時並行の形をとることで、永作の側は単なる過去の回想同様の扱いになってしまっている。裁判後(出所後)の永作が完全に無視されているのが、その象徴。●ラストの部分は、ほとんど別作品といってもいいくらい改変されているが、とりあえず、物語の最大のクライマックスである、岡山港でのすれ違いの場面を奪ったのはなぜなのか。また、娘が新たな視野に気づくのが、「その子はまだ朝ご飯を食べていないの」というたった一言であるところに意味があるのに、現像された写真などという分かりやすすぎるアイテムを持ち出しているのは、見る側をなめているとしか思えない。
[CS・衛星(邦画)] 4点(2013-09-15 01:42:50)
6.  酔いがさめたら、うちに帰ろう。 《ネタバレ》 
場面の切り方とかは手際が良くて、当事者間の関係や現在の状況なんかは、素直に頭に入ってくる作りになっているのですが・・・やっぱり、全体的に雰囲気がちょっと「上品すぎ」かなあ。アル中の描写はともかく、心理的葛藤や迷いの部分はもっと見たかったと思います。ただ、「アル中患者から見たらこう見える」の演出は面白かった。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2013-07-15 23:15:38)
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