1. 弱虫ペダル
原作やアニメは未見。 とても熱い青春スポーツものだった。 アニメオタクの男子高校生、小野田坂道がアキバに行くために千葉から自転車で通っていた事によって自動的に自転車乗りとしてのスキルが上がっていて、そして、自分の可能性を試したくて自転車競技部に入るという展開がとても面白いなと思った。 また、坂道の友達を作りたいと言う素直な気持ちと、彼が活躍する事で次第に周りと信頼関係を気付いて行くという青春の王道的な物語で良かった。 主人公がニコニコしながら自転車を漕いでいる所とか楽しくてしょうがないというのが伝わってきてその辺は見ている方も楽しくなってしまった。 ただ、どうも後半にかけては盛り上がりに欠ける部分もあり、もう少しアツい展開があればなぁと思っちゃった。 [映画館(邦画)] 6点(2020-08-15 11:55:37) |
2. 夜明け(2019)
田舎町にやってきた訳ありの青年が、ひょんな事から世話焼きのおじさんに住まわせてもらったり、仕事の世話もしてくれるという人情味溢れる物語。 日々の仕事の大切さや仲間との友情などを育みながら新たな生活を始めて行く様子をリアリティーたっぷりに描いている。 しかし、過剰な善意は時として人を傷付けてしまうという事を教えてくれるようなそんな物語だった。 [映画館(邦画)] 7点(2019-01-24 12:05:14) |
3. 予兆 散歩する侵略者 劇場版
冒頭、風に揺れるカーテン越しに染谷将太の姿が微かに見えた時、すでに異様な雰囲気が見て取れる。タイトルが出るもカメラは不穏に動き続け、夏帆の不安そうな表情を映し出す。のっけから、ああこれは「散歩する侵略者」だなと思った。いつの間にかWOWOWでドラマ化され、いつの間にか劇場版が公開されていて驚くと同時に2ヶ月足らずでまたあの世界に触れる事ができるなんてこれは素直に嬉しい。 「散歩する侵略者」はどちらかというとコメディ要素が強かったが本作「予兆」は全体的にホラーよりだ。今作で印象的なのはとにかく東出昌大。寄生獣再び この人はほんとに異星人役がよく似合う。凄い存在感だった。また、彼に相対するのが奇遇にも染谷将太ときた。新たな設定として右手が支配されるというのは寄生獣のオマージュ?等と勘ぐってしまった。 あと、夏帆も頑張ってた。「散歩する侵略者」の長澤まさみと同じような役柄だが、このシリーズは女性が強い!ピストル片手に暴れ回るぜよ! ただ、ドラマ版を繋ぎ合わせただけと思われるので、少々展開がだらーっとしてるので、よっぽどこの世界観が好きな人じゃないと飽きるかも。でも、音響は強化されているらしく、凄い迫力あって良かった。 最後に一言だけ言わせて!もはや「散歩」してないじゃん!(笑) [映画館(邦画)] 8点(2017-11-14 17:04:47) |
4. 夜明け告げるルーのうた
物語は漁村を舞台に、バンドを目指す子供たちの青春が描かれていて、よくありそうな展開だと思ったが突如としてルー(人魚)が出現してからが予測不能になって面白かった。何これ!ルーが不気味。でも段々可愛く思えてくるから不思議。 ルーの踊りには見る者全てを魅了する力がある。 昔は怖い存在だったが、この子は歌って踊るかわいい人魚だからと、村興しの為に人魚を利用しようとする村人達が出てきて、この監督得意のドタバタ劇が展開されていく! ちなみに、昔は海で演奏してたら人魚が音楽に寄ってきて人が食い殺されていたらしい(んな馬鹿な) 湯浅作品が好きなら絶対楽しめるし、その表現の豊かさと、キャラクターの魅力により、何度でも観たくなっちゃう不思議な魅力がある。 [DVD(邦画)] 8点(2017-11-10 21:45:50) |
5. 夜は短し歩けよ乙女
《ネタバレ》 原作を読んでから10年近く経っているためそこまではっきりと内容を把握している訳ではないが、この映画を観て思ったのは、あれこんな内容だったっけ?という事だった。 ヒロインが酒に強い。 これは覚えているが、あんなに大勢を引き連れて何軒もハシゴして、偽電気ブラン飲み対決をしたり、詭弁踊りを繰り広げるような彼女だったっけ? 全体的にあまりにドタバタしすぎていて落ち着かない。たしかに原作もドタバタしていたけど、いざ映像で見せられると思っていたのと違うというか、主人公が星野源ていうのもあざといし、あーだこーだ… あと、原作では一年を通して黒髪の乙女を追い続けた主人公の煮えきらなさというか一途な恋愛がじっくり描かれていたはずだが、この映画では一夜の設定にしてしまった為に、事ラブストーリー的要素においてはやはり単なる一目惚れの物語としかならないので根本的に話が違ってくるのである。むしろ、この制作者は恋愛要素はおまけと考えているのかと思うほどに古本市や文化祭といったサブカル的方面にばかり力を入れているので、これは原作改変と言われても仕方のないところ。特にこの映画のクライマックス(と思われる)文化祭の演劇シーンのつまらなさは異常! う〜ん、なんか思い描いていたのと違うと文句ばかり言ってしまうのは悪い癖だな…反省。 [DVD(邦画)] 4点(2017-11-10 19:21:29)(良:1票) |
6. 予告犯
《ネタバレ》 なんだろうこの映画。題材的にサスペンス系統だと思うんだけど、サスペンス的な面白さが微塵も感じられない。 捜査官役の戸田恵梨香と犯人達の頭脳的対決なんかも無く、いつの間にか邦画にありがちな下手なお涙頂戴的感動ストーリーへと変わってしまっている。 ラストシーンに至っては何これ?テロ賛美映画か?と思ってしまうようなぬるすぎる終わり方・・・。 何もかも中途半端過ぎて何処に楽しさを見出せばいいのかわからなかった。 [DVD(邦画)] 2点(2016-11-24 18:34:51)(良:2票) |
7. 横道世之介
高良演じる主人公が憎めなくてとにかく良いキャラ。周りの皆が彼に惹かれていくのがよく分かる気がした。 彼の青春が淡々と描かれて行くのだが、実に爽快であり愉快であり切ない。 かなり長めの上映時間だが、まだまだ彼とともに青春したい。そう思わせる内容であった。 また、國村隼が出てきた途端、急に緊張が走るのも良かった。「地獄でなぜ悪い」みたいにいつ刀を取り出すかとひやひやさせられた(笑) [DVD(邦画)] 8点(2015-08-22 22:00:26) |
8. 夜のピクニック
原作を忠実に映画化したという点においてはこれ以上にないくらいの出来だと思いました。ただ歩くだけなのになんでこんなにワクワクするんだろうという、独特の臨場感や雰囲気が忠実に映像で再現されていて、すごく引き込まれました。ただ、原作に忠実に映画化した以上、当然原作は超えられないわけで、なんか物足りない印象も受けました。また、アニメーションによる回想シーンや、大げさな演出が目に付いて、はっきりいってそれはぶち壊しだと思った。出だしは凄く良かったんだけど、映画が進むにつれて見てる側もだんだん疲れてきて、最後の方になるともう早く終わらないかなぁって感じ。なんかほんとに疲れる映画でした。 [映画館(邦画)] 4点(2006-10-21 21:55:15) |
9. 欲望の翼
私の1番好きな映画と言ってもいい「欲望の翼」がデジタルリマスターで蘇り、遂に念願の劇場で鑑賞するという事が叶い感無量であった。 今は亡きレスリー・チャンをスクリーンで観る機会なんてこれが最後かもわからないし、ほんとに観れて良かった。 映像的にはそんなに綺麗になっているとは感じなかったが、特筆すべきは"音"であった。 とにかく音の臨場感が凄い。 ザッザッザッザッ‥コツコツコツコツ(レスリー・チャンが廊下を歩く音) ガチャカチャカチャコンッ(コーラの瓶をカウンターに置く音) チクタクチクタクチクタク(時計の音) ザーザーザーバシャバシャバシャ(雨の中車を走らせる音) キーコキーコキーコ(壊れそうなワイパーの音) という具合だ(文字で書くと訳がわからないけど) そして、ザビア・クガートのゆったりした音楽に癒される。 前作「いますぐ抱きしめたい」で大袈裟すぎる演技とアクションで暴れまくったアンディ・ラウとジャッキー・チュンが別人みたいな落ち着いた演技なのも良いね。 あとはひたすらレスリー・チャンのカリスマ性溢れる魅力に悶えるのみ。 [映画館(字幕)] 10点(2005-11-01 09:20:56) |