1. ライフ・イズ・ビューティフル
この映画でのナチスのユダヤ人迫害に関しての焦点は、収容所が実際にどんなところだったのかというところではなくて、前半で見せているように普通に楽しく生活していた主人公が、ユダヤ人であるというだけで突然愛する人と引き離され、それまでの暮らしも自由も、最終的にはあっけなく命までも剥奪されるという不条理さであり、あえて収容所の酷さを見せなくても、その時点でもう十分に残酷。ナチスに対するピンポイントの憎しみや怒りに焦点が当てられてない分、そんなことをやっている彼らだって同じ人間だというどうしようもなさを感じた。 [DVD(字幕)] 7点(2005-06-15 23:27:32) |